2003年5月30日 転ばぬ先の杖

先日、エアコンを買いました。しかも2台!
今まで1台のエアコンで、毎年の夏の暑さをしのいできたのですが、 昨年はさすがに暑かった!
なので今年はついに2台目を購入することにし、 ついでに、人が見てないとときどき運転をサボるようになっていた ご老体のエアコンも買い換えることにしたのです。

家で数店のチラシをチェックした上で、ある一軒に買いに行きました。 この店で買うことに決めた理由は、 条件に合うエアコンの価格がもともと安かったことに加え、 標準取り付け工事がタダになるキャンペーン中であったこと、 さらに景品として「洗濯用洗剤アタック1ケース(8個入り)」が貰えるからでした。

エアコン2台買ったら、景品も2ケースもらえるのかな? ワクワク♪

うさぎは勇んで電器屋に自転車で向かいました。
そして店につくと、機種を指定して、配送伝票に住所と名前などを記入しました。

店主のおじさんは、うさぎが住所を書き入れた伝票に、エアコンの機種や価格を書き入れて いきました。 うさぎがそれを待っていますと、販売員のおばさんが、
「お客さま、アタックをお持ち帰りになられますか」と尋ねました。
「うーん、どうしよう? 相当重いですよね」とうさぎ。
「そうですねえ、重いでしょうねえ。しかも店長、2セットですよね?」とおばさん。
「そう。2セットです」と店長さん。

うさぎはこの言葉を聞いて喜びました。
やっぱり2台買うと景品も2セット貰えるんだわ! ラッキ〜!

でも、洗剤16箱? それはちょっと持って帰れないかも〜?
「お車でお越しですか?」とおばさん。
「いいえ、"お自転車"ですのよ。
ですからそれ、できればエアコン搬入時に一緒に持ってきていただけると助かるんだけれど」 とうさぎ。
「ああ、もちろん構いませんよ」と店長のおじさん。
「あらよかった。じゃ、エアコンと一緒ということでお願いします」

でもねえ、うさぎ、そう言ったあとで、心配になっちゃった。
「エアコン取り付けにくる人、アタック持ってくるの、忘れやしないかしら」って。

明日は明日の風が吹く。
今日もらえるものが明日ももらえると思うな。

コレが景品ゲットの鉄則ですな。
景品は、貰えるうちに持ち帰るのが鉄則。"後日指定"ほどアテにならないものはない。 とくに、扱う人が変わると、景品なんてものの存在は簡単に忘れ去られてしまう。

で、「景品くらい貰えなけりゃ貰えなくたって」という広い心を持てるなら、 それでもいいのだけれど、今回は花王のアタックでしょう? うさぎ愛用の洗剤なわけよ。 しかも16箱! これを貰い損ねたら、うさぎ、絶対この店を恨むと思うわ。 それでいて、きっと 「景品くらいのことであれこれ言うのも‥」なんて、妙に体裁を気にして、 「先日いただけることになっていた洗剤はどうなりましたでしょう?」 とは聞けないに決まっている。

ならば、「転ばぬ先の杖」、あらかじめ対策を講じておくにしくはないわね。
うさぎは、おじさんが伝票を書き終えるタイミングを見計らって言いました。
「悪いけど、伝票のどこかに"洗剤"って書き入れといてちょうだい」と。
「あ、はい。分かりました。"洗剤同送"‥と」とおじさん。
「"2セット"ね」とうさぎ。
「はいはい、"2セット"‥ね」

よし! これでカンペキ!
これでアタックを忘れてくるようなら、たぶん確信犯。
今後この店を利用するのはやめよう。
――そう決めたら、気が軽くなりました。

◆◆◆

‥で、結果や如何に。
実は、エアコンの取り付けは今日だったのだけれど、 アタック16箱、ちゃんと持ってきましたとも!

やはり"転ばぬ先の杖"。
先人の言うことを聞いておいて間違いはありませんね〜!