2003年8月12日 ブルネイ旅行記(その25)

先日起きた、 特定のサーバにアクセスできないという障害が直りました。 どうやらパソコンの設定がおかしくなっていたようです。

解決策を教えてくれたのは、 WINFAQ
何かトラブルがあるたびに頼りっぱなしのサイトで、 今回は、その膨大な掲示板過去ログ集から解決策を見つけました。

該サイトでのサイト内検索、過去ログ検索はこれまでにも何度かかけていたのですが、 うまく検索ワードがヒットしなかったようです。 諦めずにもう一度ワード検索をかけたのが、解決に繋がりました。

直ったときは、本当に嬉しかったですねー!
過去ログに書かれていた方法を試したら、 見事にすっきりさっぱり解決したのには、本当にビックリしました。 ただ過去ログに従って、意味もわからず ちょちょいのちょい、と設定を直しただけなんですけれどね。 今までの苦悩がウソのように、すっきりと直りました。

一般検索もかなり掛けたのですけれどね、 やっぱり今回も結局、WINFAQに助けられました。

「困ったときの WINFAQ頼み」

は今後もやめられそうにありません。

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【 ブルネイ旅行記25 朝焼け 】

前の日の夕方、夕焼けが見られなかったうさぎは、翌朝の朝焼けを見ることを思いついた。 空が赤く染まる原理は、陽が沈む時も昇るときも一緒だと気付いたのだ。

それはなかなかいいアイデアだった。 だけど同時に、無謀でもあった。 自慢じゃないが、うさぎは朝寝坊なのだ。 日の出が見られる時間になんて、起きられるわけがない。

それでもうさぎはフロントに行き、日の出のだいたいの時刻を訊いてきた。 率先して早めにベッドに入り、ダメ元で目覚ましもかけてみた。
「どうせ止めて寝直してしまうに違いない」と思いつつも。

ところが、起きられたのだ。 自分でもびっくりしたことに。 朝の6時、まだ窓の外が真っ暗なうちに、すんなり起きてしまった。

他の皆はまだスースー寝息を立てている。 うさぎはカメラを持って、そ〜っと部屋の外に出た。

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部屋の中から見た空は真っ暗で、まだまだ日の出までは時間がありそうだったのに、 外に出て空を見上げてみたら、今出てきた棟の裏側がほんのり白みはじめていた。

うさぎは二つのプールの間の細い仕切りの上を歩いて真ん中あたりまで行き、 そこでカメラを構えたまま、陽が高くなるのをじっと待つことにした。

最初は立って待ちはじめたが、だんだん疲れてきて、しゃがみこんだ。 しゃがんでいるうちに、足が疲れてきてまた立った。 それからまたしゃがんで‥をなんどか繰り返すうちに、 とうとう待ちに待った瞬間がやってきた。 アトリウム付近の空が紫色に染まったのだ。

「朝焼け」というほど赤くはない。 でもそれは確かに、1日のうちに何分と見られない、特別な空の色だった。 清少納言が「紫だちたる雲の細くたなびきたる」とあけぼのを表現した気持ちが分かるような 空の色だった。 うさぎは感動して、何度もカメラのシャッターを切った。

でも、一つ誤算があった。 それは、夕焼けの時のように、アトリウムが明るく輝かなかったことだ。 本当は、空の色よりも、アトリウムのあの輝きが見たかったのに。

結局のところ、朝焼けは、あくまでも「朝焼け」であって、「夕焼け」ではなかったのだ。 確かに、空が赤らむ原理は日の出直後も日没直前も同じだけれど、 決定的に違うことが一つあった。
それは、太陽の位置。 夕方の太陽はアトリウムよりも手前にあって最後の力を振り絞り、 アトリウムに光を投げかけていたけれど、 朝の太陽はアトリウムを裏から照らし、 それをシルエットにしてしまったのだった。

つづく