2003年9月27日 数検 親子受験のススメ

以前、漢検の家族表彰状をご披露しましたが、今日は、 数検(数学検定)の「会長賞」をお目にかけたいと思います。 大きいのでスキャナでは取り込めず、レプリカを作ってみた^^。

数検グランプリ会長賞
桐生うさぎ様
ねね様
あなた方は平成16年度実用数学技能検定を家族で受検し優秀な成績を収めました
その成果を称え「数検」グランプリ会長賞を授与します
平成16年 9月26日
財団法人 日本数学検定協会
会長 秋山仁
理事長 高田大進吉

ウフフ、いいでしょ、コレ。 先日、数学検定の表彰式でいただいてきたばかりの、ブランニューな表彰状です。 正式名称を、「数検グランプリ会長賞」と言います。 「グランプリ」ですよ、「グランプリ」! しかも「会長賞」! 更に、日本数学検定協会会長の秋山仁先生のプロマイド付き♪ どーだっ! 羨ましいだろ〜?!

実はこれも、家族表彰状の一種です。 漢検は「3人以上」で合格しないともらえませんが、数検の場合は2人から可能です。 ただ漢検のように、合格すれば必ずもらえるわけではなく、 成績によるようです(たぶん)。

‥で、これがもらえる成績の基準ですが、スミマセン、それは分かりません。 でも「ものすごく優秀」である必要はないみたい。 ‥っていうか、少なくとも我が家はそれほど優秀ではありませんでした。 ま、ひいき目に見て「そこそこ優秀」くらい〜? 点数で言うと、「割と満点に近い」くらいな感じでした。 また、受検級は関係あるのかないのか、一緒に同じ賞で表彰された親御さんの受検級は、 5級(小学校卒業程度)から準1級(大学初級程度)まで、いろいろでした。 自分の実力にあった級を選べばいいのですね。

もし「数検グランプリ」と名のつく賞を1人でゲットしようとすると、 これはもう、そう簡単に取れるものではありません。 単独で受検した者に与えられる賞は 満点の答案の中から、特に論理性に優れた記述のものを選ぶ のだそうで、それこそ「ものすごく優秀」でないと取れない。 数検の問題は、面白いけれどもイジワルではなく、 アクロバット的な計算能力が要求されるわけでもなければ時間もたっぷりあるので、 満点は続出しているものと思われます。 そうした状況の中で、年間数十万人の受検者の中から 個人賞である「数検グランプリ金賞」に輝くのは一つの級につきほんの数名ですから、超難関。 それが、家族受検という「合わせ技」もとい「ダブルス」(?)なら、 満点でなくても表彰される可能性があるのですから、ちょっとおいしい話だとは思いませんか。

家族受検者に与えられるこの賞の存在を知ってか知らずか、 数検の個人受検会場では、パパやママが子供に付き添って一緒に受検している姿が多く見られます。 子供が受検している間、部屋の外で待っていた人より、自分も一緒に受検した人のほうが多かったかもしれない。 でも、こうした検定は個人で自発的に申し込んで受検するよりも、学校や塾などで受検するほうが主流なので、 お休みの日に子供を連れ、親子で検定会場へ、というスタイル自体が、 全体の受検者数からすると少数派と思われます。 だから、これはけっこうチャンス!かも〜?

まあね、この賞をいただいたからといって、何か大きく人生に有利に働くかって、 たぶん、何もないとは思いますが、表彰されるってやっぱりちょっといい気分。 なんだかちょっとヤル気がでた^^。 今回は準二級(高校初級程度)でしたが、 ニ級(高校卒業程度)にもチャレンジしようかな、という気になりました。 まあ、それで二級に受かったとしても、別にそれで人生が開けるような気もしませんが、 「二級を取ったら社長になれる」が数検のキャッチフレーズなので、 それならわたしもいっちょ社長になってやろうかな、と思ってみたり。

また、表彰式に出席したのは、とてもいい思い出になりました。 会長の秋山仁先生より、賞状をじきじきにいただき(これは「会長賞」の特権〜♪)、 表彰式の後には、ご馳走の並んだ懇親会もありました。 わたしは「式」と名のつくものはどうも苦手でキライなのですが、 今回の「式」はなごやかで堅苦しくなく、スピーチも面白くてとっても楽しかった。

懇親会ではいろんな方から話しかけられたり、こちらから話しかけたり。 お互いに初対面であっても、そこにいる人たちはみな「数学」という絆で結ばれているので、 数学の話題をきっかけに、すぐ打ち解けました。

会場には、八級で受賞した小学生から、一級で金賞に輝いた情報科学科の大学院生や 毎回一級を受けて合格しているというツワモノまで、年齢も数学のキャリアも千差万別でしたが、 少なくとも「数学が好き」という点ではみな同じだったと思います。 わたしなんぞはもともと文系で、実力を云々されると困るけれど、でも数学は大好き! 学校を出たあとも、三角関数や比例、順列組み合わせや期待値の法則が日々の生活の役に立っているという実感があり、 生活の中の数学を面白がってきました。 だから、その場にいる資格は充分にあるぞ、って胸を張っていました。

数学が、ごく一部のエリートのものになってしまったらつまらない。 会長賞は、一般の人にも数学の楽しさを開放するためにあるのかもしれません。

さあ、ご家族がおいでのみなさん、あなたも数検を受けて、
「数検グランプリ会長賞(秋山仁先生のプロマイド付き)」をゲットしてみませんか?
子供と一緒の二人三脚も、楽しいですよ♪