毎年恒例の家計簿用エクセル2019年版ができました。 今年も手書きタイプと演算タイプの2種類を配布します。 エクセル用のテンプレートなので、新規に操作をおぼえる必要もなく、 自分仕様に細かい改造・カスタマイズを施すこともできます♪
日々記帳するだけでこ〜んなグラフが自動で描けちゃう機能付き!(演算タイプのみ)
クレジットカード使用欄もついています。 演算タイプの場合は、ここに記帳するだけで総計に反映されます。 手書きタイプの場合は、必要枚数を適宜プリントアウトしてお使いください (クレジットカード欄の使い方)。
印刷してお使いになる方は手書きタイプ、パソコン上で記入したい方は演算タイプ、 お好みのタイプをダウンロードしてお使いください。 以下のリンクの上で右クリックし、「対象をファイルに保存」を選択し、お好みのフォルダを指定すると、そのフォルダに保存できます。
ファイルの大きさ:演算タイプ514KB、手書きタイプ232KB。
*エクセルがインストールされていないと開けません。
家計簿の特徴
この家計簿の最大の特徴は、 一月につき、A4の紙一枚しか使わないことです。 それ以外にさしたる特徴はありません。この一点だけにこだわっています。
では、なぜ「一月につき、A4の紙一枚」にこだわるのか。 それは、一月につきA4の紙一枚に収めると、
- 持ちやすい(軽いから)
- 開きやすい(ページを探しやすい)
- 見やすい(集計しやすい)
- 充実感を得やすい(文字密度が高いから)
- 保存しやすい(薄いのでかさばらない)
- なくなりにくい(大判なので)
からです。
以前は市販の家計簿も使用したこともありますが、 市販の家計簿は余分なページが多すぎます。 お金を出して売るのだから、どうしても付加価値をつけざるを得ないのかもしれません。
しかし、「過ぎたるは及ばざるがごとし」。 家計簿は、手軽さが一番大事だとわたしは思います。 ただでさえおっくうな家計簿記帳なのだから、 余計なストレスを感じるようであってはならない。 それにはシンプルなのが一番です。
だって、 「ページ数が多すぎて、今日のページがなかなか探せない」 ようでは、日々の記帳が面倒になります。 「ページをペラペラめくらないと集計できない」 ようでは、集計が面倒になります。 「かさばる」 ようでは、長い間、家計簿を保存しておけません。
だからわたしはひたすら「A4の紙一枚」にこだわるのです。 つまり、A4の紙一枚しか使わないことによって、 ヤル気の出る家計簿を目指しているわけです。
家計簿の作り方
< ダウンロード >
上記の手書き用家計簿エクセルへのリンクを右クリックし、 「対象をファイルに保存」を選択し、お好みのフォルダを指定すると、そのフォルダに保存できます。
ダウンロードしたエクセルを開き、 まずは1月のシートの2行目のセル(「食費」の隣り)に、 お好みの費目を書き入れてください。 1月のシートに書き込みさえすれば、あとは自動的に他のシートにもコピーされます。 費目の分け方に迷ったら、うさぎ的家計簿の見方を 参考にしてください。
演算タイプの場合は、エクセルの各セルに値を書き入れて使います。 書き入れ方は、サンプルシートおよび、 手書き用と共通の家計簿の使い方を参考にしてください。 演算式が組み込んであるので、自動的に集計されます。 演算を使わない場合は、演算式の上に値を上書きしても大丈夫です。 入金・出金等のセルに書き込んだ臨時支出・収入だけは自動集計されないので、 必要に応じて、年間収支のボーナス出費の欄などに書き込むなどしてください。
< 印刷 >
手書き用をお使いの場合の印刷方法についてご説明します。 手書き用の家計簿エクセルには、17枚のシートが入っています。
- 1番目のシートはサンプルです。 記入の参考にしてください。
- 2番目から13番目までのシートは 十二月(じゅうにつき)の印刷用テンプレートです。
- 14番目のシートは年間収支書き込み用です。
- 15番目のシートは、クレジットカード利用メモです。 クレジットカードをよくお使いになる方は、複数枚印刷してお使いになると便利です。
- 16番目のシートは、電話番号メモです。 よく利用する電話番号を書き込み、 家計簿の一番最初のページにすると大変便利です。 メモ欄には、病院の受付時間や、会員番号などを書き込んで使用します。
- 17番目のシートは頂きものリストです。 誰から何を頂いたか、どれくらい値のはるものか、 お返しはしたかなどを書き入れます。 家計簿の最後のページに入れておくと便利です。
家計簿作成に使うのは、サンプル以外の16枚のシートです。 これらをそれぞれ紙の表側に印刷します。 裏は白いまま残しておきます。
用紙はA4サイズ。 インクジェットプリンタで"きれいモード"にて印刷すると、ぴったり収まります(たぶん)。 但し、四辺フチなし印刷のできるプリンタでないと紙に入りきらないかもしれません。 1枚に印刷できない場合は、B4の用紙を使って印刷し、A4の大きさに切りそろえるか、 紙にあわせて縮小をかけるモードで印刷してください。
紙は、ふつうの上質紙でも構いませんが、少し厚手ならモアベターです。
< 製本 >
16まいの用紙がバラバラにならないよう、紙の左側をホチキスでとめます。 アクリルの表紙とプラスチックの背表紙をつけると紙が痛みません。 大きめの文房具店で、表紙:80円、背表紙:50円ほどで売っています。 毎年色を変えると、なおハッピ〜♪
家計簿の使い方
< 入金 >
入金の欄には、前の月からの繰越金、銀行から下ろしてきたお金、 借入金などを書きます。左の小さな枠には摘要、右の長い枠が金額を書き入れる欄です。 摘要の欄は狭いので、前月繰越金は「PR」、銀行から下ろしてきたものは「BK」など、 分かりやすい略号をつけると便利です。
< 出金 >
出金の欄には、貸与金、不明金、銀行への預入れなど、 それから、食費、交通費などの費目に入らない不定期の出費などを書き入れます。 これも入金同様、左の小さな枠に摘要、右の長い枠に金額を書き入れます。
< 費目 >
食費以下8マスは、それぞれの費目に相当する出費を書き入れる欄です。 手書き用の場合は、金額の上に簡単なコメントをつけると分かりやすくて便利です。
< 支出合計 >
「計」の欄は、食費以下、8費目のみの支出を合計して書き入れます。 出金の欄に書き入れた分は合計しません。
< 残高 >
入金−出金−計=残高です。残高に書き入れた金額を、サイフの中身と照合します。 もし多かったり少なかったりしたら、記帳し忘れたものはないか、計算は合っているか、 確かめます。 なんど見直しても分からない分は、「不明金」として「出金」の欄に書きいれます。
< 備考 >
その日の簡単なスケジュールを書き入れます。 たとえば、「う:友人とランチ(崎陽軒)」などと書く。 「うさぎが友人と崎陽軒でランチをとった」の意味です。
< 引き落とし >
カードで購入したもの、或いは学費などの銀行引き落とし分はこの欄に書き入れます。 わたしは、銀行から引き落とされる月ではなく、買い物をした月に書き入れています。 その方が、記帳を忘れなくて済むのと、サイフのヒモが固くなると思うので。
カードで買うことが多いご家庭の場合は、 日ごとの欄にカード決済の分を赤字で書き入れておき、 月の終わりに引き落としの欄で集計するのも一案です。 (日ごとの合計に、カード引き落としの分は入れません)
< 繰越 >
1月はこの欄は0円となります。 2月の繰越金は、1月の差引、つまり、予算から決算を差し引いた金額が入ります。 (マイナスの場合もあり)
< 予算 >
一月ごとの予算額です。
< 決算 >
支出の合計です。まず費目ごとに計算し、最後にその合計が、 「計」の欄の合計と合うかどうか確かめます。
< 差引 >
予算から決算を差し引いた金額です。これがプラスになればめでたしめでたし、 マイナスの場合は、来月がんばろう!
< 計算スペース >
前月のページの裏、つまり、現在記帳している見開きの左ページは、 丸々白く空いています。計算・覚え書きなどはすべてここに書き入れます。 たとえば、
A八百屋 | \620 |
Bスーパー | \1568 |
――――――――― | |
合計 | \2188 |
といった計算を書きます。 買ったもののメモを書いたり、レシートを張ったりも。 きれいに書こうと思わず、ただのメモスペースとして、気軽に利用します。 自分にわかればいいのですから。
< クレジットカード利用欄 >
クレジットカード利用欄は、演算タイプと手書きタイプではシートの場所と形式が多少異なります。 演算タイプは各月集計シートの下のほうにそれぞれついています。 手書きタイプの場合は、「クレジット」という名の別シートになっています。 形式は、手書きタイプには累計欄がありません。他はだいたい同じです。 左から順に、「日(カード使用日の日付)」、「種(カードの種類)」、「摘要・購入店」、 「請求(引き落とし日)」、「レ(カードの利用明細と照合する際に利用するチェック欄)」となっています。 引き落とし日とチェック欄は、カードの利用明細が届いてから記入すると良いでしょう。 クレジットカードで支払ったものだけではなく、銀行から直接引き落としになるものなどもここに記します。
なお、演算タイプの場合は、クレジットカード利用欄に記帳していくだけで、全体の集計に反映されます。 カード種別は「こんな感じに種分けすると便利」という例として代表的なカードや銀行名を挙げてみましたが、 コメント欄として使いやすいよう、自由に書き換えてお使いください。 信販会社別でなく、カード所有者別でも良いでしょう。 演算タイプで1月のコメントを書き換えると、自動的に他の月のコメントも書き換えられます。
< 総括 >
年の初め、まだ家計簿が新しいうちはきれいに書こうと意気込みがちですが、 あまり気にすると、挫折しやすいので、あんまり頑張らないようにしています。 毎年一冊づつ増えてゆく色とりどりの家計簿を並べて眺めると、充実感に浸れますよ〜♪
我が家の家計簿史
- 〜1985年
- 手帳に出費を記帳
- 1985年
- 文房具店で購入した1週間1ページ式家計簿を使いはじめる
- 1988年
- 婦人之友社の羽仁もと子女史考案の家計簿を購入するも使いこなせず
- 1991年
- 主婦の友社の雑誌Comoの付録、高橋伸子女史考案の家計簿(6ページ/月)を使いはじめる
- 1993年
- 高橋伸子の家計簿が別売となり、購入して利用(付録のときの方がシンプルでよかったと感じる)
- 1994年
- 「一月B4紙一枚家計簿」をワープロで作成
- 1997年
- A4サイズにモデルチェンジ
- 2002年
- ワープロからパソコンに移行、カラー化
- 2004年
- エクセル版を手直しして一般化し、ウェブ上で配布。
- 2005年
- 演算機能を更に強化しグラフ自動作成機能などを盛り込んだ演算用エクセルも配布。
- 2007年
- 配布用エクセルにクレジットカード利用欄を追加。
初稿:2018年11月30日