結婚して15年、うさぎはずっと家計簿をつけてきました。
結婚する前から、お小遣い帳をつけていたので、それも合わせると、帳簿歴は かれこれ四半世紀にはなるでしょうか。う〜ん、我ながら大ベテランですね^^。

うさぎが家計簿をつけるわけ、 それは必ずしも出費を減らすためだけではありません。
現代の生活におけるお金の役割は非常に高いので、 お金の流れを追うことで、生活が見えてくるという利点があります。

実際、うさぎの家計簿を見ると、我が家の暮らしぶりがガラス張りでしょ? 家計簿から我が家らしさが溢れ出ていると思います。
現在は自分仕様の家計簿を作って使っているうさぎですが、 10数年前までは、市販のものを使っていました。 でも、たとえ同じ家計簿を使っている家がいくつあっても、 我が家の家計簿は世界中探しても、我が家にしかない、完全なオリジナルです。

また、15冊並べると、家計簿は我が家の歴史となります。 家計簿は、アルバムと双璧をなす我が家の宝物であり、うさぎが生きてきた軌跡です。 一時的にサボって記帳を溜め込むことはあっても、 辞めようと思ったことは一度もありません。 うさぎにとって、家計簿をつけるのは、節約すること以上に、 記録としての意味が大きいのです。 だから、たとえ宝くじにでも当たって大金持ちになったとしても、 うさぎは、家計簿をつけることを決して辞めないでしょう。

ところで、「どうしたら家計簿を続けられるの?」とよく人から訊かれます。
家計簿というのは、日記同様、つけようと思い立つ人が多いわりに、 続けている人は案外少ないものの代表なのかもしれません。 そして、家計簿や日記が続かないのは、根気がないからだと思っている人が多いようですが、 家計簿をつけるのにはゼッタイ根気が必要かというと‥。 そんなことはないと、うさぎは思います。 だって、うさぎ自身、根気とか継続力といったものには、ほとんど無縁な性格なんですもの。

じゃあ、根気や継続力に欠けるうさぎが、家計簿記帳の原動力を何で埋め合わせしている かというと。‥多分、それは、好奇心と達成感なのではないかと思います。

なんというか、家計簿をつけるのは、いろんなことが分かって面白いんです。
まずモノの値段がよく分かるし、自分の消費傾向についてもよく分かる。 ロールペーパーを買わなくちゃ、と思うと憂鬱な気分になるのに、 服や本を買うのは楽しくてしょうがない。そういう自分が面白いんです。 自分にとって譲れるものと譲れないものがあることが分かるし、 一つ発想を変えると、自分の物欲をコントロールすることもできる。 家計簿に並んだ数字を見ていると、そういうことに気付いたりするのが面白いですね。 そして、そういう発見が、「節約」という実益に結びついたときの その達成感といったらありません。

また、"自分にとって何が譲れて、何が譲れないのか"、 家計簿に表れるそういう傾向を、うさぎは"金銭感覚"と呼んでいますが、 家計簿には、それを"表す"だけでなく、それを"培う"効用もあると思っています。

何を納得のいく出費と思い、何に納得がいかないか、 何を高いと思い、何を安いと思うかは人それぞれです。
たとえば、靴下にアナが開いていても新しいのを買おうとは思わないのに、 掃除機のゴミを見るために2万もつぎ込む人。 妻の住宅リフォームには一銭だってかけたくないのに、 娘のバレエには何十万つぎ込んでも惜しくない人‥。夫婦でもこれだけの違いがあります (アラ、どこの夫婦のことかしら?^^;)。

その他にも、世の中には、他の人が聞いたら笑っちゃうような、 いろいろに偏った消費傾向を持った人がそこら中にいます。 いや、偏りをもっていない人の方が珍しいかもしれません。
たとえば。

お風呂で湯船に浸かるとき、お湯がザッパーンと外にこぼれないと気がすまない ご主人の話を聞いたことがあります。そのお宅、水道料金の請求が2万を越えるそうです。 なのにそのご主人、電気は率先して消して回るそうです。

あと、子どもに7つも習い事をさせている知り合いがいました。 英語に習字、水泳、学習塾、ピアノ、バレエ、少林寺拳法‥。 月々の月謝が、その子1人に10万かかるそうです。 で、お父さんは習い事に反対なので、 その月謝はすべて、お母さんが内職で稼ぎ出しているそうです。 内職で10万ですよ! 朝から晩まで、その子の月謝を出すために、 ひたすらプリント板だか何かのはんだ付け作業をしているのだそうです。 子どもの習い事を半分に減らして、 お母さん、半日はラクしたらいいのに、と思わないでもないですね。

でも、こういう偏った消費傾向って、なんだかいいなあ、とうさぎは思います。
こういう偏りを否定するより、しっかり自覚して、貫いた方が幸せなんじゃないか。 自分の消費スタイルを守ってメリハリのある出費をした方が、 いろんなものになんとなくテキトーに配分するよりも、 満足感が高いんじゃないかなあ、と思います。

家計簿には、消費傾向の偏りがはっきり数字になって表れるので、 それが本当に自分にとって必要なこだわりなのかどうかを検証することができるし、 自分には譲れないものだとひとたび確信すれば、その過去の実績が、 こだわりを守っていくよすがになります。

靴下にアナが開いていても全然構わない。服は人のお下がりで充分。
でも、掃除機のゴミは見えなくちゃイヤ! 

‥そういう金銭感覚が実践できることを、うさぎは幸せだな〜、と思うし、 その記録であるからこそ、家計簿が愛しいのです。

家計簿ノススメ(其ノ弐)につづく

初稿:2003年6月3日

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