2013年夏、スペイン語技能検定3級を受検し、合格しました。 日程は以下の通りでした。

  1. 4月1日〜5月31日に申込み
  2. 6月16日(日)、一次試験
  3. 7月12日(金)、一次通過・二次試験案内を郵送にて受け取る
  4. 7月21日(日)、二次試験
  5. 8月17日(土)、合格通知を郵送にて受け取る

一次試験については別のページで書きました。 このページでは、二次試験について書きます。

合格証書


  1. 試験開始まで
  2. 本番実録
  3. 反省
  4. 二次対策
  5. まとめ


試験開始まで

試験会場は、西検を主催している日本スペイン協会、古い雑居ビルの中の一角でした。

正直なところ、検定って意外と儲からないのね、と思った(笑)。 DELEを主催するセルバンテス文化センターとは相当なギャップ。 まあセルバンテス文化センターはスペイン教育科学省が設立した文化機関。 イギリスで言えばブリティッシュカウンシルにあたる位置づけですから、それと比べたらかわいそうかも。

通知された集合時刻の15〜20分ほど前に会場に到着し、ソファーの並ぶ休憩所で待機しました。 スペイン風というより、ものすごく懐かしい感じの昭和風インテリア。 70年代の喫茶店って、こんな感じだったような。

スペイン語検定ってそんなに古くからあるのかな?と思ってよく考えたら、 今回の開催が81回目。 ・・・ということは、ずっと年二回のペースだったとするならば、40年くらいの歴史があるわけです。 なるほど、計算が合います。

わたしの他にも十数名の受験者が自分の順番を待っていました。 そのうちの6〜7割は学生と見られる若者、残りが50代〜60代の現役・退役の企業戦士(男性)でした。

試験時間は一人あたり3分で、 部屋の外に待機した日本人係員がストップウォッチで時間をはかり、ストップウォッチがピピピ・・・と鳴ると、部屋のドアをドンドン叩き、試験官と受験者にタイムオーバーを告知。 それでも受験者が話し続けている場合は、再度ドアを叩くか、今度は部屋のドアを開いて知らせるか、という感じでした。

面接用の部屋は二つ。 どちらに入るかは予め決まっていて、 順番が次の人は、前の人が終わったらすぐ教室に入れるよう、教室の前で待機します。

こうした厳格な時間計測により、試験は滞りなく実行され、通知に記載された集合時刻のカッキリ5分後に、わたしの番が回ってきました。

本番実録

面接室に入り、最初に目に入ったのは、部屋の隅に座っておられた女性。日本人かネイティブかは、最近目が悪いので、よく分かりませんが、たぶん面接の監視官(オブザーバー)だったのではないかと思います。

試験官は50歳前後と見られる温厚な紳士で、ゆっくりと丁寧に喋ってくれました。

まずは挨拶。「Buenos días, señor」と挨拶したら、「Buenas tardes」と返され、焦った(笑)。そうか、もう午後だった^^;。

「どうぞおかけください」と薦められたので「Gracias」と言って着席。

がいいですか、ustedで話しますか」と質問され、「Tú, por favor.」と返答。

そのあと、名前を訊かれたので答えました。

「2つ質問します。はっきりと(claramente)答えてくださいね」に「」と答える。

質問1:¿Que opinas tú sobre usos excecivos de aparatos electrónicos?

(電子機器の使いすぎについて、どう思いますか?)

返答1:En realidad, yo no tengo teléfono móvil. Yo no lo necesito. Yo no puedo comprender porque la gente usa esto. Pero, yo suelo usar computadora y es necesaria para mi. Entonces yo sé que los aparatos modernos son muy utiles.

(実は、わたしは携帯電話を持っていません。わたしには必要ないんです。だからどうして世間の人々が携帯電話を使うのか分かりません。でも、わたしはパソコンはよく使うし、パソコンはわたしにとって必要なものなんです。だから現代機器がとっても便利、ってことは分かります)

うー、いまいち答えになってない〜;; 「便利なので、使いすぎる気持ちも分かる」みたいなことが言いたかったのですが、でもなんとなく面接官が、もうわかったよ、って顔している気がしたので、切り上げてしまった。

質問2:¿Crees que desaparezcan muy pronto las librerías y la edicion de periódicos para ver por el internet las noticias ?

(インターネットでニュースを見ることで、近々書店や新聞の発行がなくなると思いますか?)

これは一度では質問の意味がよくとれず、不安だったのでもう一度言ってもらいました。

返答2:Sí, creo que sí. El internet es es muy conveniente, entonces sería posible que cambiaran el mayor medio de informar las noticias desde periódicos hasta las noticias por internet.

(はい、そう思います。インターネットはとても便利ですから、ニュースを伝えるメインの媒体が、新聞からネットニュースへと変えられるかもしれませんね)

一つ目の質問の反省から、明確に(claramente)答えようとするあまり、いきなり断言^^;。 その割には、「かもしれない」とか、いまいち根拠が薄い^^;。 これも、本当はもう少し付け足したかったのですが、答えている途中でドアの外で「ピピピ」という音が聞こえたので、慌てて今話している文をコンプリートするにとどめました。

「ではこれで終わりです。ありがとう」と言われ、こちらも「Gracias」と言い、握手をして退出しました。

反省

あああ〜〜〜〜・・・・、何喋ってんだか・・・(恥)。

あとから先生に、「どうだった? 何聞かれた? 何て答えたの?」と聞かれ、 ここに書いてあるようなことを答えた、と言ったら、 どの先生も、「いや・・・ま、答えは人それぞれだけどね・・・」と言いつつ、「いまいち答えになっていない」と苦笑い(汗)。

しかも、この内容も、決してスラスラと言えたわけではないじゃないです。 実際は、あちこちカンだりつっかえたり、うまく口が回らなくて言い間違え、言い直したりしていました。

でもまあ、この際だから弁解させてもらうと、いろいろきつかったんです。

まず、時間に追われていたのがきつかった。 西検3級の二次試験(口頭試験)は、わずか3分。 入退出や挨拶、名前確認といった事務的な時間を除くと、質問一つあたり、答える時間はほんの数十秒。 考えをまとめてから喋るほど時間がないので、喋りながら考える。これが難しかったです。

また、質問が二問しかないのがきつかった。 できれば10問、せめて5問くらい問題があれば、一、二問外しても挽回できますが、 二問しかないと、たまたまの出来不出来が合否に直結してしまう。 失敗できないプレッシャーがありました。

隣のもう一つの部屋からは、別の受験生がネイティヴ並みのスピードでペーラペーラ喋ってるのが聞こえてくる。 これも焦りの原因の一つでした。 話している内容までは聞き取れないけれど、とにかくペラペラ。 エッ、そういうレベルのテスト?!と思ったら、焦ってしまった。

スペイン語は、発音が日本語と似ているのと、文法が簡便なので、わりとすぐに喋れるようになる。 自分自身、まだ始めて1年の割にはけっこう喋れる気がしていますが、周囲はもっと喋れる。 南米に進出している日本企業も多いので、元駐在員を中心に、スペイン語が話せる日本人というのは、意外に多いんじゃないでしょうか。

いつもながら、本当に、二次試験を思い出すのって恥ずかしい。 外国語検定の口述試験て、恥をかきにいくようなものですが、 恥ずかしくても思い出し、こう記してしまうと開き直れるというか、前に進める気がします。

上記の実録は決して忠実な再現ではなく、「だいたいこんな感じ」程度ですが、今後受験される方のご参考になれば幸いです。

二次対策

試験の10ヶ月くらい前から、スカイプのオンラインレッスン(スパニッシモ(spanisimo))で毎日50分ネイティヴと会話しているので、 特別な対策は必要ないかな、と思っていましたが、一応、試験の前日にほんの数時間ほど、対策らしきことをしました。

スペイン語検定対策3級問題集

一次で使った「スペイン語検定対策3級問題集」 に含まれていた二次対策です。

含まれていた・・・というより、この本は、二次対策が充実しています。 ページの約半分が二次対策に当てられ、聞かれそうな質問がたくさん載っていました。 一つの質問に対し、答え方が3つ載っているのも良かったです。

まずはテキストを見ず、付属CDをザッと聞き、質問と3つの回答、主に質問が聞き取れるかどうかチェックしました。 質問の速度はほぼナチュラルスピードで、実際の試験より速めでしたが、二度聞いて聞き取れなかった問題はなかったので、安心しました。

そのあと、テキストを見ながら聞きなおし、勘違いしていた内容がなかったかどうか、チェックしました。 回答は質問より長いので、聞き損ねた箇所もあり、「ああそんなことを言っていたのか」と思ったりしましたが、 質問の内容はディクテできる程度に聞き取れていました。

そのあと、それぞれの質問に対し、自分ならどんなふうに答えるか、頭の中で軽くまとめました。 どんなことを答えるかは、質問によりけりで、3つの模範解答のうちのどれかに似せることもあれば、3つの混合になることもあり、 全く違った自分なりの答えになることもありました。 職業についての質問などは、直接模範解答が使えるわけではありませんが、まとめ方の参考になりました。

何しろ前日の、「あと数時間で寝なくちゃならない」という時間になって始めた対策だったので、 自分の回答を紙に書いて確認する時間がなかったのは残念ですが、とりあえずいいたいことを言えるだけのボキャが揃っているかどうかだけ確認し、 うろ覚えの単語は紙に書いて、試験前に見るようにしました。

西検3級はけっこう二次で落ちる人も多いようなので、 これだけでも、やっておいてよかったと思います。

実際に聞かれた質問は、全く問題集に載っていた質問とは違っていましたが、何よりよかったのは、どの程度の長さの答えを用意すればいいのかが分かったことです。 そんなに長く、とうとうと語る必要はないんだな、と分かりました。

ただ誤算は、「長くちゃいけない」とは気づかなかったこと。

まさかストップウォッチを使って厳密に時間を計測しているとは思わず、答えが長い分には構わないだろうと思っていたので、簡潔に回答する練習をあまりしていなかった。 自分がスラスラと答えられないことも見越して、簡潔に答える練習をしておけばよかったかな、と今にして思います。

まとめ

結果的にはなんとか合格がもらえましたが、二次試験後は、落ちたかと思っていました。

結果がくるまで、落ちたときのことをずっと考えていました。 秋にまた受けなおすかどうか。 受けなおすとしたら、免除になる一次を受けるかどうか。

一次免除になっても、受験料は7000円かかります。 たった3分の二次試験に、7000円は出す気にならない。 でも一次から受けなおし、もし一次で落ちでもしたら、二次に進めない。 それでは元も子もない。

結局出した結論は、「今回受かっても落ちても、もう西検は受けない」でした。 なぜって、わたしは資格が必要なわけではないし、 それに一次のときとは違い、二次は決して楽しい試験ではなかったからです。

だって日本人の係員が、部屋の外でストップウォッチを握って立っているんですよ。 それに部屋の隅には、一言も口を聞かない女性がニコリともせず、じっとこっちを監視している。 こんな状況を楽しめ、といわれても無理><。

面接官は温厚そうな紳士でしたが、何しろ時間が一人3分と決められているので、雑談などするヒマもない。 二問の質問にただ機械的に答えるだけの「口頭試問」。 終始時間に追われる、堅苦しい試験でした。

一次のときは、試験官が全員ネイティヴで、日本の試験の印象とはちょっと違った明るいムード。 これならまた受けたい、と思うのですが。 でも二次試験は3分の枠内にギュウギュウに押し込められ、まるでベルトコンベヤーに載せられた家畜みたい。

順調な試験遂行のためには時間厳守も致し方ありませんが、最初から遅延を見越して時間の余裕を見ておけば、ストップウォッチで測る必要もないのに、と思いました。 そもそも3分は短すぎるのであり、一人あたり10分くらいの時間を見ておくべきでは?と。

もちろん、3分から10分に試験時間が延びれば、係員の拘束時間がそれだけ増え、その分経費がかかるのは分かりますが、 二次試験に進めるのは受験者の一部なのだし、 3分というのは経費をギリギリまで節約している感が見え見えで、7000円も受験料を払ってこの待遇かと思うと腹が立つ。

第一、たった3分で一体何が分かるんだ、と思う。 この短さでは、頭にエンジンがかかる前に終わってしまう。 充分な実力があるのに涙を飲んだ人、いっぱいいると思う。 真剣に改善を検討してほしいと思います。

一次試験も、試験用紙はコピー用紙一枚で、非常に簡素な検定試験ですが、これについては、わたしはいいと思っています。 記述式の試験のほうがちゃんと実力が測れると思うし、問題作成には時間がかからなくても、採点に手間隙がかかるからです。 マークシートのみの試験で同じ受験料だったら、どんなに問題が凝っていても、そっちのほうがよっぽど暴利だと思う。

長文読解がないのはいかがなものか、という意見もあるようですが、一次試験体験記に書いたとおり、読解力は西訳で測れると思うので、わたしは特に必要とは思いません。 スペイン語の文章が読めない人が、西訳ならできる、という事態はまずありえないと思うからです。 読めるけど書けない、という逆の例ならいくらでもありそうですが。

一次はむしろ、ヘンにゴチャついた試験を行うより、このままシンプルのシンプルさでいいのでは?と、わたしは思います。

とまれ、西検受験は今回でおしまい。 今後、上位級を受けるつもりはないので、最後の西検で合格でき、とても嬉しいです。

初稿:2013年08月26日
最終更新日:2013年08月26日

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