2010年7月、インドネシア語検定C級を受け、合格しました。 得点は、100点満点中92点でした。

このページは、2009年12月にインドネシア語を始めてから検定試験本番まで約7ヶ月の、わたしの学習記録です。 インドネシア語検定受験を考えていらっしゃる方、 これからインドネシア語を勉強しはじめようかなと考えていらっしゃる方の参考になれば幸いです。

ナシゴレン

  1. インドネシア語を始めたきっかけ
  2. はじめの一歩 入門編
  3. 次なるステップ 初級編
  4. 検定に向けて 追い込み編
  5. 検定当日
  6. まとめ

インドネシア語を始めたきっかけ

ネズミ

インドネシア語を始めたのは、たまたま知り合ったインドネシアの方が、 たった一言、インドネシア語を教えてくれたのがきっかけです。

”Saya mau makan.”(わたしは食べたい)

驚いたことに、その3つの単語のうち、2つはすでに知っていました。 インドネシア語なんて、全く学んだ覚えがないのに。

これまでインドネシアに住んだり、仕事でインドネシア語を使ったり、というような経験はありません。 記憶を掘り起こしてみると、saya(私)はマレーシア、makan(食べる)はシンガポールに旅行した際、 現地の人に教えてもらったようです。 インドネシア語って、マレーシアやシンガポールで話されている「マレー語」にとても似ているんですね。

今まで全く知らないと思っていたインドネシア語を知っていたことに驚いて興味をひかれ、家にあったダイソーの『かんたん インドネシア語会話』(絶版)と、 『旅の指さし会話帳 インドネシア編』 を見てみると、他にも聞いたことのある単語が見つかりました。 マレーシア、シンガポール、ブルネイ、バリに旅したときに訪れた場所や、料理の名などです。

また、英語やアラビア語から取り入れた単語も多く、 なんとなく知っている気がする単語がたくさんありました。 それで親しみが湧き、少し勉強してみようかな、という気分になったのです。

はじめの一歩 入門編

初めてインドネシア語に触れた最初の3日間は、 上記の『旅指』と『ダイソー』を コタツに丸まって眺めていただけでした。 文法も単語も、何も知らなかったけれど、実例にたくさん触れることで、インドネシア語のイメージを掴むことができました。

テキスト・ノート

こういう発見ができたのはぜんぶ、『旅指』と『ダイソー』のおかげです。

その後、『やさしいインドネシア語カタコト会話帳』を 図書館で借りてきて、例文と単語を全文ノートに丸写ししました。 わたし、こういう丸写しをよくやるんです。 無心に書き写すうちに、その言語の形や特徴が見えてきて、面白いからです。

そのあと3冊ほど入門書を読みました。でも文法はあとまわし。例文だけザッと読み、 次いで白水社の『インドネシア語のしくみ』 を、これも最初は巻末についている例文集のみ、そのあと本文を最初から丁寧に読みました。

このタイミングはよかったと思います。 そろそろ文法が知りたくなってきたところに読んだので、スーッと入ってきました。 これまで例文を見ながら自分で推測したインドネシア語の仕組みが当たっているかどうかを、ここで確認したのです。

新装版 インドネシア語が面白いほど身につく本

ちなみに、この頃に読んだ入門書の中で一番とっつきやすく、楽しい気分で読めたのは、 『インドネシア語が面白いほど身につく本』です。 このシリーズにはアラビア語でもお世話になりましたが、とても読みやすい! 挨拶など超よく使われるフレーズのみが大きめの文字で書かれ、 最低限の文法事項が要領よくまとめてあります。 1〜2週間あれば、隅から隅まで理解し、覚えることのできる分量・難易度です。

辞書を購入したのもこの頃です。わたしが購入したのは『最新インドネシア語小辞典 第 1.3 版』というもので、 一般の書店では扱いがありません。ネットで著者にメールで問い合わせて取り寄せました。 頒価2300円・送料340円と破格に安く、今もカバーをかけて大事に使っています。

1月半ばに突然ギックリ腰になりましたが、逆にインドネシア語学習のチャンスと思い、 1週間の寝たきり生活のあいだ、図書館で借りたり、買ってあったテキストを片っ端から読みました。 これも文法説明より、テキスト重視で、 とにかくインドネシア語が読めるのが嬉しくて、どんどん読みました。

特に面白かったのは 『バタオネのちょばちょばインドネシア語1・2』(絶版)と、 『教科書インドネシア語』。 いずれも後半は当時のわたしのレベルには難しすぎましたが、 内容が面白かったので、先が気になり、どんどん読みました。 どんどん読むと、語彙もどんどん増え、 ベッドから起き上がれるようになった頃には知っている単語が500を超え、 辞書にはアンダーラインの引いていないページがないくらいになりました。

これで少し自信がつき、7月のインドネシア語検定で、C級を受けようかな、と思い始めました。

次なるステップ 初級編

単語を500覚えたら、次なる目標は、『語彙1500』プラス『一通りの文法理解』。

2月は忙しく、インドネシア語はおあずけ状態でしたが、 3月に四日かけて 『聴いて話すためのインドネシア語基本単語2000』をノートに全て書き写しました。 だからといって2000の語彙が身についたわけではありませんが、 1500語覚えるためのファーストステップになりました。

インドネシア語レッスン初級〈1〉

7月のインドネシア語検定の申し込み受付は4月から始まります。 5月の中旬にはもう締め切られます。 それまでに文法をきっちり終わらせなくては、と思ったので、 4月から5月にかけては、けっこう頑張りました。

文法学習の中心においたのは、ホラス由美子の 『インドネシア語レッスン初級〈1〉〈2〉』です。 文法説明が丁寧なのと、練習問題がたくさんついているのが、この本の特徴で、 時間を気にせずじっくりしっかり読んだら、1と2を両方終えるのに、数週間かかりました。 でもこれで一応一通りの基礎が固まったと思います。 5月中旬にC級の過去問題をやってみたところ、筆記のみですが7割取れたので、C級受験を決めました。

6月は、リスニングが心配だったので、ネットの東外大 言語モジュールで会話スキット全40課をやりました。 東外大言語モジュールは20ヶ国語が揃っていますが、インドネシア語は会話スキットの出来が良いと思います。 楽しんで聞くことができました。

検定に向けて 追い込み編

バナナ・パンケーキ

7月に入ってから18日の検定試験当日までは、インドネシア語に専念しました。

まずはリスニング対策。 耳慣らしに、友人が貸してくれたヒッポファミリークラブの約1時間もののテープをほぼ毎日聞きました。

過去問題は難しく、筆記を一回分解くのに80分、その上、何時間もかけて見直しをしました。 徹底的に単語を調べ、納得がいくまで見直しました。

また、すでに読み終えたテキストを、テキスト部分を中心に読み直しをしました。

などです。

ネットで公開されている 大東文化大のインドネシア語テキストも読みました。 絵がかわいく、見ているだけで楽しいテキストです。

まだ覚えられていない単語を覚えるため、手持ちのテキスト巻末の単語集を使い、単語チェックも行いました。 覚えた(無印)・怪しい(黄色)・見たことすら覚えていない(オレンジ)の3段階、 消せるラインマーカーで色分けし、覚えたものから消して行きました。

バタオネのインドネシア語講座 初級

このような追い込みをかけているうちに、長い文章でも比較的ラクに読めるようになってきたので、 『バタオネのインドネシア語講座 初級』を始めることにしました。

これは検定協会のトップが書いた本なので、きっと検定対策には有効だろうと思いつつ、 400ページ近い紙面に細かい字がビッシリなことに怖れをなし、これまで手が出せずにいました。 でも確実に合格するには、そんなことは言っていられない。 平均して毎日6時間くらい勉強しているのに、一向に点数が上がってこず、7割台から抜け出せないのに業を煮やし、 検定の約1週間前になってついに読み始め、ひたすら読んで読んで、足掛け4日で読み終えました。

結果としては、この本を使ってよかったと思っています。 とにかく良い本だったから。今まで読んだことがないくらい長い文章も出てきて、 それがまがりなりにも読めたので、自信もつきました。 この本を1度終えたあとの過去問題で、初めて8割台がとれました。

最後に、わたしがお世話になったサイトを纏めておきます。

インドネシア語検定試験 非公式問題集
初級から上級まで、インドネシア語検定に出そうな問題を出題してくれている個人の方のブログ。
アルビーのインドネシア語教室
痒いところに手が届くネイティブによるインドネシア語講座。入門から上級までの記事があります。
東京外国語大学 言語モジュールインドネシア語
発音、会話、文法、語彙と一通り揃った音声つき学習ツール。
大東文化大学国際関係学部 インドネシア語テキスト
同大で使っているテキストのウェブ版。ワード版もこちらにあり。

検定当日

ハス

検定前夜は、緊張のせいか、朝の4時すぎまで眠れませんでした。 寝不足のせいで、頭は朦朧。今日は眠いからダメかも、という気がして、会場につくまで、 「もう何でもいいから、はやく試験を終えて眠りたい」一心でした。

試験会場は、池袋駅近くの小さなビルの6階。 東京会場の受験者数は、A級14人、B級29人、C級83人、D級90人、E級81人。 わたしが受けたC級は、部屋が二つでした。

わたしの席は・・・と探すと、一番前の真ん中。 やった! ラジカセが目の前だ〜!! わたしはあまり耳がよくないので、リスニングの音源に近いほうがうれしいのです。

周囲を見回すと、学生さんの姿はなく、おじさん・おばさんばかり。 男女比は、女性3に対し男性1くらい。 女性は40代を中心に30代から50代、男性は定年をはさんだ50代60代が目立ちました。

試験開始まで10分ほどあったので、単語集の最終チェックをしました。 オレンジ・黄色のラインマーカーがまだ残る単語集です。 わずかな時間で全部は見切れないので、黄色の「もう少しで覚えられそうな動詞」に的を絞ることにしました。 全く知らないに等しい単語は今更見てもどうせ覚えられないし、動詞さえ覚えていれば、動名詞も分かるからです。

諸注意のあと、試験がいよいよ始まりました。 筆記試験は80分、大問の1問目は長文読解です。 今回の長文読解は、リサイクルの話でした。 これは読みやすかったです。最初の一文ですぐに「リサイクルの話だ!」と分かり、 眠気が吹き飛び・・・はしませんでしたが、ヤル気が出ました^^。 環境問題、特にリサイクルに関する話題は、そのうち必ず出ると思ってかけた山のひとつで、 lingkungan(環境)、bekas(中古)、sampah(ゴミ)といった単語をまとめてチェックしてあったのです。 特に難しい単語もなく、長文にあてる時間として35分を予定していたところ、20分で解き終わりました。

時間に余裕があると、気持ちにも余裕が生まれ、長文を解き終わった頃には 「この勝負、もらったぁっ!」という気分になりました。 希望が出てきたら、眠いながらも楽しくなり、落ち着いて語彙問題へ。 語彙問題は、過去問より簡単でした。 今回は数年前の過去問題に比べ、C級は確実に易しかったと思います。

ゆっくりじっくり時間をかけて解きましたが、それでも見直し時間が10分とれました。 見直しできてよかったです。 勘違いしていた問題が1問あり、気づいて直しました。 もっとも、逆に見直したせいで間違えた問題もありました^^;。

筆記のあとはリスニング。 実はリスニング試験に向けて、予め筆記試験中に準備しておいたことがあります。 それは、タテ10マス×ヨコ5マスのマス目を書いておいたこと。 リスニングは10問、それぞれa〜dの四択から答えを選びぶので、問題文や選択肢の要点をメモできるように、マス目を書いておいたのです。 タテに1問〜10問まで、ヨコはaからdまでの4つの選択肢と、問題文の要点を書くための合計5マス。 こうしておけば、1度目に聞き取ったことと2度目に聞き取ったことを照合するのが簡単で、答えを出しやすくなります。

リスニングはいつも焦ってしまうのですが、今回は筆記が割とできた気がしたので、落ち着いて解くことができました。 それにリスニングも少しいつもより簡単だったかも? 数字の聞き取りは、いつも二つの数字を聞き取って掛け合わせたり割ったりと、なんらかの計算が必要なのですが、 今回は計算必要なしでした(たぶん)。

試験終了後は、解答用紙だけでなく、問題用紙も回収されました。 なぜ問題用紙を持ち帰れないのでしょうね。 問題用紙を持ち帰られると何か都合の悪いことでもあるのでしょうか。 問題用紙を持ち帰らなければ、合格を占うことができないばかりか、復習もできないのに。

まとめ

結果

検定結果を受け取ったのは10月3日。検定試験から2ヶ月半後のことでした。 マークシートなのに、どんな理由でこんなに処理時間がかかるのでしょう。 問題用紙まで回収されてしまい、全く結果を予測できない状態で待つ2ヶ月は、長すぎると思います。

インドネシア語検定公式サイトの>評価基準と査定内容によれば、 C級の基準は「日常生活に必要なインドネシア語を理解し、使用できる」です。 でも、この表現から想像する試験内容より、若干難しめかな、と感じました。 英検や仏検との比較でいくと、3級よりは難しく、2級よりは簡単。 だいたい準2級に匹敵するように思います。

ただ、ここ何回か、C級の問題は若干易しくなっているような気がします。 特にわたしが受けた2010年の2回目は、合格点が66点と高めに設定され、それでも合格率41%。 ずっと30%前後で推移していたC級の合格率ですが、2010年は二回とも40%以上でした。

何はともあれ、一度で受かって本当によかったと思います。 申し込みから検定試験までの長さ、検定試験から結果発表までの長さを考えると、 何度も受けたい試験ではないので。 でも問題などはよく練れていて面白い問題もあり、そういう意味では良い検定試験だと思います。

他のインドネシア語コンテンツ:

インドネシア語入門書・テキストレビュー
わたしが使ったテキストを一覧にしてあります。 現在日本で手に入る入門・初級テキストの大半を網羅していると思います。

初稿:2010年10月3日
最終更新:2011年2月21日

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