フランス語検定2級を受験するにあたって使用したテキストをリストにしました。 これ以外に、入門テキストや単語集など、初級のときから引き続き使用しているものもあり、 フランス語参考書レビュー初級編に載せてあります。

簡単な内容説明に加え、参考書選びの参考、学習の参考になればと思い、 わたし自身の活用方法を、緑字で書き添えました。

は、わたし自身の気に入り度・もしくは役立ち度です。 が多いほど、気に入り度が高い、もしくは役立ったものということになります。

本の題名にはそれぞれアマゾンの該当ページへのリンクが貼ってあります。 そちらにも複数の方のブックレビュー(書評)が掲載されていますので、ご一読をお勧めします。

文法書
謎が解けるフランス語文法

★★★★☆

謎が解けるフランス語文法

すごくおおらかな感じのする文法書です。 普通の文法書のように生真面目な感じがなく、 余白が多めの、のびのびとした紙面で、 随所にちりばめられた詩や漫画や広告コピーなどを読みながら、文法が実践的に学べます。

題名の通り、本当に、謎が解ける感じ。 翻訳本のせいか、ちょっと他のテキストとは雰囲気が違い、 どんな時にどんな風に使うかを重視している感じがします。 痒いところに手が届く本。

新フランス文法事典

★★★★★

新フランス文法事典

中級以上のフランス語学習者にとってバイブル的存在の、ハードカバーの立派な本。 アルファベット順に記載されているので、引いて使うのに便利。 そう簡単に読破できるような内容量でもない、正真正銘の「事典」です。 用例が非常に豊富で、辞書の物足りなさを補うのに最適。

例文がシンプルで、紙面が見やすいため、 高度な内容も、さほど難しく感じずに吸収できます。 知りたいことは全て載っている感じで、本当〜に便利! 高価ですが、それだけの価値は十分にあると思います。

フランス文法集成

★★☆☆☆

フランス文法集成集

上記「新フランス文法事典」の著者による補足的な文法事項集。 前身が「覚え書」「ノート」「メモ」という名の三部作であるだけあって、 あまり体系的ではない。 上級者、研究者向け。

たくさんの用例が出ているので、これを読みこんだらさぞかし素晴らしい力が身につくだろうと思いつつ、 わたしにはまだ、ここまでは必要ないかな、という感じです。

仏作文(和文仏訳)
フランス語らしく書く

★★★★☆

フランス語らしく書く ――仏作文の考え方――

題名には「仏作文」とありますが、むしろ文法解説書に近い内容。 受身と代名動詞、半過去と複合過去の違いなど、痒いところに手が届きます。 最初から順を追って読むのが理想的ですが、目次の出来が良いのでツマミ食いも可能。 中級・上級者向け。

わたしには難しすぎて、完全に読みこなすには時間がかかりそうですが、 知りたかったことがズバリ書いてあることも多く、よく助けられています。

和文仏訳のサスペンス―翻訳の考え方

★★★★☆

和文仏訳のサスペンス―翻訳の考え方

フランス語ネイティヴと、日本語ネイティヴが、同じ日本語の説明文を、それぞれフランス語に訳し、 議論を戦わせるという、刺激的なダイアログ形式の本。 一章はそれぞれが5文くらいから成る時事説明文が10題、 二章では宮沢賢治など小説が題材となっています。

フランス語学者として有名な大賀先生でさえ、たまに間違いを指摘されているのを見て、 ネイティヴではない以上、間違えて当たり前なんだ、と大いに励まされました。 簡潔でスマートなメランヴェルジェ先生の仏訳にも感動〜!

書きながら考えるフランス語―仏作文の授業ライヴ

★★☆☆☆

書きながら考えるフランス語―仏作文の授業ライヴ

仏作文の授業ライヴという副題の通り、 仏作文を書く学生とそれを添削する教師とのやりとりを綴るダイアログ形式。 題材となる説明文は上記「和文仏訳のサスペンス」と同一です。

「和文仏訳のサスペンス」よりも前に出た本ですが、 わたしは「和文仏訳のサスペンス」を先に読んでしまったので、あまり出番がありませんでした。 先にこちらに出会っていたらよかったかな?

辞典・辞書
CASIO Ex-word 電子辞書 XD-B7200

★★★★★

CASIO Ex-word 電子辞書 XD-B7200

カシオの仏仏搭載のフランス語特化型電子辞書。 小学館の仏和大辞典(約12万語)・ロワイヤル仏和中辞典(約9万語)・プチ・ロワイヤル和仏辞典(約4.5万語)・オックスフォード フランス語辞典(約36万語)に加え、 PETIT ROBERT仏仏辞典(約6万語)収録。 英語関連は、英和(約25万語)・和英(約9万語)・英英(約18万語)。カラー液晶。

これの一世代前のXD-A7200を娘がフランス留学に持って行きました。 ネイティブの発音つき。 カラー液晶は画面が明るく、 小さめの文字でもくっきり読めるので、一画面に表示される情報量が多いです。 ボタンの位置も使いやすく、 仏和大辞典はさすが、語数だけでなく、用例が豊富です。 娘が詳しいレビューを書きましたので、ご参考にどうぞ。

フランス語名詞化辞典

★★★☆☆

フランス語名詞化辞典

動詞や形容詞を名詞に置き換えて、高品位のフランス語を目指そうという趣旨の本。 動詞(もしくは形容詞)によるアルファベット順の配列で、動詞と名詞を記したあと、 動詞を使った文例と、名詞を使った文例が列記されているというスタイル。 仏検対策にもなりそう。

面白いコンセプトですが、もう一工夫あると嬉しい。 一つは、見出し語に動詞と形容詞が混ざっていること。 これは分けてほしい。 またできれば、名詞化によりアッと驚くほど文が簡潔になる 「名詞化マジック」を見せて欲しかったです。

21世紀フランス語表現辞典

★★☆☆☆

21世紀フランス語表現辞典

日本人の間違いやすい表現を、豊富な用例と共に解説。 白い紙に大きめの文字がくっきりと見やすく印刷されています。 全900ページ。表紙はビニールで、開きやすくできています。

体裁・内容共に素晴らしいのですが、どう使っていいのかが分かりません。 見出しの順番、位置が分かりづらく、辞典として引いて使うのは無理かも?? 頭から読んで理解するには量が膨大すぎるし、うーむ・・・、どう付き合ったら良いのやら・・・。

翻訳(仏文和訳)
フランス語を読むために―80のキーポイント

★★★★☆

フランス語を読むために―80のキーポイント

似た文を二つ並べ、その違いを解説するという形式の、和訳のための解説書。 解説は簡潔にして丁寧で分かりやすく、課ごとに練習問題もついています。 文法編(30課)は二色刷り、表現編(50課)は一色刷り。 練習問題には難解な単語や熟語の説明付き。

フランス語の表現の豊かさを教えてくれた本。 和訳の本ですが、仏作文にも役立っています。 特に文法編は秀逸。 二つの例文が良く似ているため、相違点が際立ち、 部分否定と全否定、半過去と複合過去、条件法と直接法の違いなどがよく分かりました。

フランス語解釈法

★★★☆☆

フランス語解釈法

古典から抜き出した様々なフランス語表現が丁寧な和訳と共に列記してある本。 似た文を二つ並べ、微妙なニュアンスの違いを解説している項もあり、 19世紀〜20世紀初頭あたりのフランス文学が好きな人にはたまらない一冊かも。

ボリュームたっぷりなので、全部読み通すのは大変。 迷ったときに関連箇所だけつまみ食いするという読み方もアリかもしれません。 個人的に似た文を二つ並べてあるところが好きで、parce queとpuisqueの違いなど、 目からウロコでした。

仏文和訳の方法―条件法・接続法マスター

★★★☆☆

仏文和訳の方法―条件法・接続法マスター

条件法と接続法に絞った内容。 解説は最低限に抑え、その分、何百という例文が載っています。 古典小説から、現代人のセリフまで、様々な用例があります。 用例を読むことで、自分で接続法・条件法とは何ぞやを、掴み取るべき本。

驚くほど解説が少ない本ですが、その少ない解説がけっこうタメになりました。 接続法半過去など、今のわたしにはまだ難しすぎて、全部はまだ読めませんが、 時制を変えたバリエーションがいくつもある例文などが分かりやすく、勉強になりました。

熟語集
「仏検2級・3級対応」フランス語重要表現・熟語集

★★★★☆

「仏検2級・3級対応」フランス語重要表現・熟語集

数少ないフランス語熟語集の中で、最もとっつきやすい本ではないでしょうか。 受験級ごとにまとまっているので、仏検対策に便利、紙面も見やすくできています。

3級受験前に図書館で借り、2級受験前には買って、前置詞を何度もおさらいしました。 3級はともかく、2級に関しては、これだけでは手薄な気もしますが、 飽きない程度の問題量が、逆に嬉しかった部分も。

フランス基本熟語集

★★★★☆

フランス基本熟語集

約800の熟語が文例とともにただひたすら並んでいるという、地味な熟語集ですが、 スタイルが統一されていて、見やすいです。 但し、引いて使うよりも、頭から読んで覚えるのに向いている気がします。

6〜7時間かけて熟語と意味をエクセルに全て書き写したものを、プリントアウトして使っています。 一度全てに目を通しているからか、探しやすく、重宝しています。

パターンで覚えるフランス基本熟語

★★☆☆☆

パターンで覚えるフランス基本熟語

人によって評価が割れそうな本です。 解説は、通常の熟語集より一歩踏み込んだ内容、 文例も豊富で、一つの熟語に4つも5つもの文例がついていることも。 ただ、レイアウトの問題なのか、ごちゃごちゃしていて読みづらい感があります。

図書館で借りました。 痒いところに手が届くような解説が魅力的な反面、 見出しの位置が統一されていないためか、読みづらく、 自分には使いこなせないかも、と思いました。

仏検問題集
完全予想 仏検2級筆記問題編

★★★★★

完全予想 仏検2級筆記問題編

大判(A4サイズ)で、ボリュームたっぷり。 紙が良く、文字がくっきりしていて、見やすい問題集です。 解説も詳しく、これ一冊やるだけで、かなり力がつくと思います。

合格の要である語彙と動詞はそれぞれ5回づつ、前置詞は2回、そのほかは1回やりました。 問題数が多いので、一通り終えるだけでも一日3時間×2週間は丸々かかると思いますが、 やる価値は充分あると思います。 問題の難易度は実際の試験より若干難しい程度で、適切だと思いましたが、唯一、会話文問題(1)だけは、 いくらなんでも難しすぎると思います。

完全予想 仏検2級書きとり問題・聞きとり問題編

★★★★★

完全予想 仏検2級筆記書きとり問題・聞きとり問題編

CD付きの、書き取り(ディクテーション)および聞き取り問題専門の仏検問題集です。 それぞれ10回分の練習問題と、模試一回分が含まれており、問題集の厚みの割に、ボリュームたっぷり。

聞き取り問題の難易度は適切だと思いますが、ディクテはいくらなんでも難しすぎ! 使われている単語が難しいだけでなく、実際の試験より読み方も早く、思いっきり自信を喪失しました。

フランス語単語の力を本当につけられるのはこれだ! 応用編

★★★★☆

フランス語単語の力を本当につけられるのはこれだ! 応用編

主に仏検準2級〜2級対応の単語力強化問題集。級別に分かれており、後ろのページに行くほど難易度が上がる。CD付き。 5級〜3級対応の基礎養成編もあり。 内容の一部がアマゾンで見られる。

左ページが問題、右ページが解説というオーソドックスな構成で、 解答は選択式だったり、最初の2文字を教えてくれたりと、手心を加えてくれる、親切設計。 ほどほどのボリュームなので、根性に欠ける人でも挫折せずに一冊終えられそうなのが魅力ですが、 準2級はともかく、2級はこれ一冊で合格は無理。 これで自信をつけたのち、完全予想に挑戦するのが吉かと。 それにしても、この無駄に長い名前の本が、まさか仏検用の問題集だとは。 名前でソンをしている気がします。 改版の際には名前を変えるだろうな、きっと。

一般テキスト
たっぷり聞いてしっかり話せる 自然なフランス語の上達法教えます

★★★★☆

たっぷり聞いてしっかり話せる 自然なフランス語の上達法教えます

多少なりともフランス語をかじったことのある層向けに書かれたテキスト。 スキットは、日本人の女の子とフランス人の男の子のラブストーリー。 練習問題あり。全18課。 仏検準2級・2級模擬問題付き。CD付き。

2級取得後、だいぶフランス語から離れてしまったので、リハビリのために読みました。 小難しい単語を避け、平易で日常的な単語を多く使っているのでストレスなく読めました。 文法説明は秀逸で、特に時制の説明がスマート。 例文も練れていて、バリエーション展開が上手いので、実践的。 ただ装丁もスキットの内容も、オシャレでかわいい女性向けなので、男性にはオススメしません(笑)。

その他
フランス語・イタリア語・スペイン語が同時に学べる本

★★★★☆

フランス語・イタリア語・スペイン語が同時に学べる本

ラテン語から派生した3言語を対比しながら学んでいこうという本。

賛否両論あるようですが、わたしはこの本を支持します。 アマゾンの書評に多く書かれている通り、たしかに3言語のいずれも全くやったことがない人が 突然この本に取り組んで3ヶ国語一挙に習得しよういうのは難しいかもしれません。 でも、そのうちのひとつを多少なりとも(仏検4級程度)かじったことがあれば、 その基礎力を利用してイタリア語やスペイン語に手をのばす手助けをしてくれる本だと思います。 また、イタリア語・スペイン語との違いを知ることで、ますますフランス語への理解が深まる。 わたしはむしろそういう使い方をしています。 単語集もあり。

フランス語 語源こぼれ話

★★★★☆

フランス語 語源こぼれ話

古代の数字の数え方からトールキン「指輪物語」のドワーフ文字の読み解き方、 バレンタインの由来から暦の変遷まで、興味深い話題満載の本。 多少なりとフランス語をかじっていると、見覚えのある単語がたくさん出てきて、より楽しめます。

特にどうフランス語学習に役立ったというわけでもありませんが、すごく面白かった本です。 全く無関係に見えるニつの単語が実は親戚同士だったりして、「へえー」の連発でした。

フランス語の小径―たのしい意味世界への誘い

★★★★☆

フランス語の小径―たのしい意味世界への誘い

前半は、フランス生活、フランス語に関する軽いエッセイ、 後半は、そこに言語学的なアプローチが加わってきます。 いずれも1章が3〜4ページと短いので、仕事の合間に読めます。

前半は若干まだるっこしさを感じましたが、 フランス語の秘密に迫る後半は、文句なしに面白かったです。 後半は、フランス語(もしくは外国語)を学んでいてこそ、楽しめる内容です。

初稿:2006年7月17日
最終更新日:2010年10月17日

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