peugeotの胡椒挽き・岩塩挽き
ぐりとぐら。(購入元:アドキッチン

前回「ゴグとマゴグ」をご紹介したので、 「ぐりとぐら」もご紹介しなくては。 先日友だちが遊びに来て、ゴグとマゴグを見ながら言ったんです。 「あっ、これがサイトに書いてたぐりとぐらね」って。 「違う〜〜、違うの〜〜! それはゴグとマゴグですってば〜。ぐりとぐらは他にいるのよ」と 慌てて訂正しました。

そう、上の写真こそが、うちの「ぐりとぐら」です。 茶色がぐりで、白木がぐら、ぐりはペパーミルで、ぐらはソルトミルです。 丸い木の部分をぐりぐり回すと、岩塩や胡椒が挽けて出てきます。 金色のつまみの締め方が甘いと、ぐらぐらします。 だから「ぐりとぐら」。 ぐりとぐらはいつも一緒。大の仲良し。

ぐりとぐらはフランス製です。 プジョー(peugeot)という会社で作られました。 プジョーってあのプジョー? そう、そのプジョーです。 今は車の会社として有名ですが、もともとコーヒーミルや胡椒挽きから始まった会社なのだそうです。

実はぐりとぐらがうちにやってきてから、まだひと月くらいです。 うちの子になってから日が浅いので、耐久性などについてはまだ未知数です。 でも、何十年も使えると信じています。 だって160年以上も胡椒挽きを作り続けている会社のですもの。 その歴史に賭けました。

先代のソルトミル・ペッパーミル

胡椒挽きに関しては、ぐりは二代目です。 我が家には18年使い続けているのがもう一つあります。 たぶんイギリス製で、デパートで買いました(右写真左)。 たしか当時5000円くらいでした。 火の側で使い続けてきたので油で汚れているし、 蒸気の上がった鍋の上でお構いなしに使うから金属部分にサビが出ています。 でも新品のときと変わらぬ挽きごこち。 今もゴリゴリと快適に胡椒を挽き続けています。

岩塩挽きも、ぐらが二代目です。 一代目は、岩塩挽きっていうものがそもそも我が家の暮らしに馴染むのかどうか確かめたくて買った、うんと安いのです(右写真右)。 たしか、中身入りで500円くらいでした。 つまり、岩塩についてきたオマケみたいなもの。 まあほんのお試しだから半年ももてばいいやと思って買ったのですが、 実際にはもっと短く、三月ともちませんでした。 詰め替え用を買った頃にはすでに挽き味が悪くなっていて、詰め替え用を使い切るまでもたせるのがやっと。 セラミック製のメカはさびなくていいと思ったのですが、磨耗するのですね。 その磨耗したセラミックは一体どこへ‥?と考えるとちょっと怖いものがあったりなんかして‥。

ペパーミル・ソルトミルは、テーブル上で使うものだけに、お洒落なものがいろいろ出ています。 日本にはまだあまり輸入されていませんが、探す範囲を世界に広げさえすれば、 そりゃあもう、ため息が出るような素敵な商品が選び放題! ネットとクレジットカードさえあれば今の世の中、 海外のお店で商品を買って送ってもらうことも可能なのですから嬉しいことです。

実際、ソルトミルに関してはホント、目移りして困りました。 ドイツではザッセンハウスがそれはそれはクラシカルで貴族的な商品を出しているし、 イギリスには、ロマンチックな絵のついた陶器のミルがあります。 南仏に行ったときにもいかにも南仏らしい風情の素朴な陶器のミルにグラッときました。 プジョーだって他にこんなモダンなの(タボーラシリーズ) を出しているし、 一時は「あれもこれも全部欲しい」状態になりました。

そういう状態の中で、なぜオーソドックスきわまりないぐりとぐら(プジョーのブロワシリーズ)に決めたかっていうと、 なるべく壊れにくそうなほうがいいと思ったからです。 耐久性を一番に考えたから、基幹メカ部分の性能に定評のあるメーカーで、 ハンドル部分も一番安定していそうな形を選びました。

また、ボディの一部が透明のアクリルでできているのも気に入りました。 一代目のペッパーミルは堅牢でいいヤツなのですが、 ボディ全部が木でできているため、中が見えないのが玉にキズ。 中が見えないから胡椒粒の詰め替え時期が分からない。 ある日突然胡椒が出なくなって初めて、あ、詰め替えなきゃ、って思うわけです。 でもボディが透明なら、中身が減っていくのが分かります。

それにぐりは意外と中身がたくさん入ります。 一代目のペッパーミルよりも背は低いのですが、木よりもアクリルのほうが薄く成形しやすいからでしょう。 やはり詰め替えサイクルが長いほうが、ラクなので、これもウレシイ^^。

あと、中が見えるのって、楽しいんですね。 今ぐりにはマレーシア産の白黒胡椒、インド産のグリーンペッパーなどが入っています。 ぐらにはモンゴル産の岩塩。 近くのスーパーでは南米産や中東産の岩塩なども売られていて、 東の胡椒、西の塩がぐりとぐらの中で、一堂に会します。 まるでサマルカンド。 ぐりとぐらは我が家のシルクロード中継地です。

そんなわけで、ぐりとぐら、とっても気に入っています。 ちなみに、購入元は珍しくネットショップ。 アドキッチンというお店です。 これまであまりネットショップって利用したことがなかったのですが、 近くのデパートの価格よりずいぶん安いのと、 メールでの質問に丁寧に答えてくれたので、決めました。

うーん、ネットショッピングって便利ですねえ‥。 ハマってしまいそうでちょっと怖い‥^^;。

初稿:2006年10月10日

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