Canada  北米一のゲレンデ・ウィスラー

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【 中国のラーメン 】

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空港に到着すると、ツアーの係員がチェックインの手続きを代行してくれた。 うさぎたちは航空券の用意ができる間に華やかな空港ショップ街をぶらつき、 サーモンジャーキーを試食したりして時間を潰した。
ここで見かけた印象的なみやげ物といえば、ムース(ヘラジカ)やグリズリー(灰色熊)など、 カナダならではの動物が描かれた子供用Tシャツ。 絵の上には"CANAMON"(カナモン)のロゴ、その下に"Gonna See 'Em All!"(全部見に行こう!)と書いてあった。 明らかにポケモンの"Gonna Catch 'Em All!"(ポケモンゲットだぜ!)のもじりである。 日本で生まれた文化が外国で加工され、こうして逆輸入を待っている――そう思うと愉快だ。

あと、チャアが買った筒状プラスチックの貯金箱(筆箱にもなる)は、表に掛け算表がついていて面白かった。 筒が二重になっていて、外筒を回すと、穴から内筒に書かれた掛け算の答えが見える仕組みなのだが、 日本の九九は「9掛ける9」までなのに、その筒には「12掛ける12」まで書いてある。 北米ではいまだにポンドやフィートといった12進法の単位表示が幅をきかせているから、 12掛ける12まで覚えなければならないのだろう。まったくご苦労なことだ。

ところで、そろそろお昼時である。サーモンジャーキーの試食や、冷水機の水くらいで腹の虫が納まるわけがない。 フードコートの「ラーメン」の文字を見たら、もう矢も楯もたまらない。無性に食べたくなってしまった。 ワンタンラーメン、チャーシューラーメン、えびラーメン‥。ああああ、おいしそう‥。

「スシ屋があるくらいだから、ラーメン屋もあるのだな」と納得して、列の後ろに並んだ。 アメリカ大陸にあって、ここは店員も日本人なら、並んでいるのも日本人ばかりだ‥ と思いきや、ちょうどうさぎの番が来たところで、それが誤解であることに気がついた。 店員と客が聞き慣れない言葉で喋りはじめたのだ。なんと、中国語! 店の看板には「ラーメン」とカタカナで書いてあるけれど、 ここは「中国人による中国人のための中国のラーメン屋」らしい。――となると。 ここでいう「ラーメン」とは果していかようのものだろうか‥? うさぎの胸に一抹の不安がよぎった。
でも、自分の番が来たのに、ここで「やっぱりやーめた」っていうのも、店員の手前、気が引ける。 集合まで時間もないし、うさぎは予定通りラーメンを3種類と、 それにミニッツメイドのオレンジジュースを注文した。

こうして出てきた3つのどんぶりの中身は、ちょっと予想外であった。 えびラーメンからは3本の大きなエビのフリッターがはみ出し、 ワンタンラーメンの具も「ワンタン」というより「シュウマイ」とでも呼びたいような、 肉がぎっしり詰まったものであった。 チャーシューラーメンにはこれまた分厚く切った肉がどっさり乗っかっている。 つまり、どれもフードコートのラーメンとは思えないほど、豪華なのであった!
しかも、食べてみると、おいし〜い♪ 汁も、ゴーカな具も、大変おいしかった。 ただしメンは、やはり日本で言うところのラーメンではなく、平たい「ヌードル」であった。 やわらかく煮込んであって「ホウトウ」に近く、 うさぎたちのイメージするところのコシのある「ラーメン」では毛頭ない。 時間があまりなかったので、うさぎたちはメンには手をつけず、ただひたすら具を食べ、汁を飲んだ。

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