Essay  きりんの旅ヒント

【 王宮参賀 】

ブルネイで王様と握手してきましたのでその時の様子を少しお話します。

この行事(王様と握手)は毎年行っているもので、 約1ヶ月のラマダン(断食月)明けのお祭り(ハリラヤ)の時に行われます。
3日間は王宮が開放され、食事も食べ放題飲み放題で、 男性は王様他皇族と、女性は御后様他皇族と謁見(握手)することが出来ます。

今回は王宮解放の最終日の午後に滑り込む事が出来ました。

自分でタクシーを拾って行くつもりでしたが、 今回ホテルの予約をお願いした旅行会社が車とガイドを手配してくれるというので、 お願いしました。結果的には時間に余裕がなかったので助かりました。

王宮はイメージとそれ程変わる事は無かったのですが、 出てきた食事はとても庶民的なものでした。
日本人のきりんには、なんとか食べられるものがいくつかある程度。 飲み物に到っては日本の良くあるドリンクバイキングの古い機械から色水が出てくる始末。 それでも地元の人達は喜んで食べている様子でした。

早々に食事を済ませて、王様との握手に向かいましたが、 そこそこのセキュリティシステムで、空港にある金属探知機を2度通過しました。 待合室は男女別で椅子に座って待つのですが、なぜか女性の方が圧倒的に多かったです。

今日は最終日でかなり空いていた様ですが、それでも30分くらいは待たされました。
ようやく番が回ってきて、廊下を進んで行ったのですが、そこからもかなり歩かされました。 廊下は室外で、左側には扇風機が2〜3mおきに並んでいます。 その扇風機はメーカーもまちまちで、日本のサンヨーやミツビシもかなりの数がありました。 また、古いの、新しいの、大きいのや小さいのが適当に並んでいました。
所々には水タンクが置いてあり、飲むことが出来ます。
勿論撮影は禁止で持ち物は直前で全て預ける事になっています。

目当ての部屋では王様とその弟、王子など5〜6人が並んで立っていました。
民族衣装を着ているものとばかり思っていたので、 背広を着ていた彼等を見てちょっと拍子抜けしました。
確かに周りが皆民族衣装を着ているので、その方が目立つのかもしれませんが、 事前に写真で見ていた王様とはイメージが違いました。
前の人達を見ていると流れ作業の様に次々と握手をしていて、話かける人など誰もいません。 王様も無表情で右手を差出したままの状態で、マネキンの様でした。
きりんは話かけようと思っていたのですが、残念ながら叶いませんでした。
なぜって、王様がどの人か分からなかったからです。
どの順番に並んでいたかを知ったのは、出てきてからガイドさんに聞いた後でした。

2002年12月14日 きりん

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