Fiji  マナ島とフィジアン

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【 クリスティ 】

チャアとクリスティ

昼過ぎから今日もまた海へ。
うさぎが一足皆より遅れてビーチに行くと、子供たちは、見知らぬ女の子と一緒になって砂を掘っていた。

その子の名はクリスティ。としは7歳で、ニュージーランドから来たそう。 金茶色の髪と目鼻立ちからして間違いなく白人なのだが、マナですっかり日焼けしたのか、 チャアよりも濃い肌色をしている。 しかも、その焼けた肌に白い日焼け止めを塗りたくっているので、 「黒」とか「茶」というより「紫」に近い、異様な肌色になっている。

クリスティはネネたちが遊んでいるところに自然に近づいてきて、一緒に砂を掘り出したのだそうだ。 クリスティの家族は、父親と母親それに兄。姉妹がいないので女の子の友達を探していたのかもしれない。

3人は最初、何を作るでもなく、ひたすら穴を掘りつづけていたが、しばらくすると魚取りに遊びを変えた。 タライを海に沈め、朝食の残りもののパンをエサに魚を罠にかけるやり方で、 ネネとチャアは一匹も採れなかったが、クリスティにタライを貸したら、3匹も捕まえた。

ネネは歳が違うのでじきに飽きてしまったが、歳の近いチャアとクリスティはたいそう仲良く遊んでいた。 せっかくこんな仲良しが出来たというのに、明日はもうマナを発つ。それがもったいないなあと思った。 真冬のニュージーランドからやってきたクリスティがこんなに日焼けしているところを見ると、 少なくとも彼女はすでに一週間以上をこのマナで過ごしている。なのに、うさぎたちの滞在はたった3日。 日焼けをする間もあらばこそ、だ。

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