Guam  丘の上のリゾート・レオパレス

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【 そうめん 】

パターゴルフを終えるとお腹が空いた。 まだ5時だが、きりんと子供たちがお風呂に入っている間に、うさぎは夕食の準備に取りかかった。 これは、プーケットで得た教訓である。

子供はものすごく早く寝るので、夕方には夕食を食べさせるべし

という。

今日の夕食は、日本から持ってきたそうめんである。タレだってちゃんとタッパーに入れて持ってきた。

そうめん作りに欠かせない調理器具といえば「ザル」。 「コンドミのキッチンにはザルがないぞ〜」とどっかのホームページに書いてあったが、 幸いレオパレスの「別に保管してある特殊な調理器具の一覧表」の中に「ザル」というのがあったので、 これを持ってきてくれるよう、フロントに電話した。
電話に出たのは日本語のできないスタッフだった。"Excuse me, We want..."と言いかけて、 うさぎは”ザル”を英語でなんと言うのかを知らないことに気付いた。う〜ん、困った。でもしょうがない。思い切って、

"We want a ZARU!" (ザルが欲しい!)

と言うと通じた。

ところが、ザルはなかなか来なかった。多分、やたら広いリゾートだから何をするにも時間がかかるのだ。

うさぎの失敗は、しびれを切らして、麺を茹で始めてしまったことだ。そうめんはすぐ茹で上がる。 茹で上がった麺はすぐに冷やさねばならない。でもまだザルは来ない。
仕方がないので、麺を茹でた鍋の中に直接水を流して冷し、皿に盛った。
だが、そんなやり方で麺がきっちり冷えるわけがない。
生ぬるいそうめんって初めて食べたけれど、ちっとも美味しくないのね――。

半分くらいそうめんを食べおえた頃、突然ドアを叩く音と共に、男女二人のスタッフが部屋の中に入ってきた。 手にザルとボールを持って。そうそう、この部屋のインターホンは壊れているのだ。 突然の乱入にびっくりはしたが(まだお風呂から出たばかりで裸だったらどうなっていたんだろう‥?)、 ザルが手に入ってよかった。

ザルを使ってきっちり冷やし直すと、やっぱり突然そうめんはおいしくなった。 確かに、リゾート地にそうめんを持っていくというのは、悪くないアイデアである。 もっと沢山持ってきてもよかったかもしれない。 朝食でテイクアウトした海苔も一役買って、冷たいそうめんはとてもおいしかった。

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