Hawaii  オアフ島ワイキキビーチ

<<<   >>>

【 エピローグ 】

ほぼ10年振りに、ハワイ旅行の時に書いたメモをひっぱり出してきて、言葉の足りない部分を書き足したのが、 この旅行記です。
当時2歳になっていなかったねねちゃんは、いまや12歳。この春中学に上ります。 当時一人っ子だったねねちゃんには妹も生まれ、その妹のチャアも、もう9歳です。

久しぶりに読んだハワイのメモは懐かしく、ねねちゃんの小ささだけでなく、 うさぎやきりんの"若さ"までが思い出されました。
本当にあの頃、ねねちゃんを育てるのにきりんもうさぎも精一杯で、一生懸命で、ハワイに行っても、 ねねちゃんの顔しか見ていなかったなあ、と。 ハワイがどんなところだったかということより、ねねちゃんがどんな様子だったか。 メモに書かれているのはそればっかり。思わず呆れて笑ってしまいました。

でも、本当は、旅行に行く意味って、景色を愛でたり、異文化と出会うことだけではないのかもしれません。 ハワイ旅行は、世界中どこにいても、わたしたちは一つなのだ、ということを確認しに行った旅でした。 ハワイ自体の楽しさ、素敵さは二の次で、家族が一緒にいられる幸せを噛みしめて日本に帰ってきました。

まあ、そうはいうものの、安心してそういう幸せを噛みしめられたのは、 やっぱり行き先がハワイだったからだとも思うのですが。 治安が比較的良く、言葉の心配もあまりなく、カルチャーショックもさほどきつくない。 そういう条件が揃っているからこそ、子どもの様子を見たり、家族の絆を確認したりする余裕があったのだと思います。

10年前(1991年)と現在(2002年)を比べると、様々な違いがあります。 バブル景気の真っ只中だった日本は、いまや不況のどん底。アメリカと日本の経済的な力関係も変わりました。
また、ツアーの手配から何から何まで、右も左も分からなかった10年前に比べると、 きりんとうさぎもだいぶ旅慣れてきました。 "家族"と呼ぶには小さくまとまりすぎていた"親子"の時代から、どこから見ても押しも押されぬ(?!)"家族"となった今、 また再びハワイを訪れたなら、きっと10年前とはまったく違ったハワイが見られることでしょう。
それを楽しみに、またいつかハワイを訪れたいと思っています。

<<<   ――   A-1   ――   >>>
TOP    HOME