Philippines  セブ・マクタン島

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【 チェックアウト 】

プランテーションベイの朝

モーニングコールが鳴る10分前、朝4時50分に起床。心配性のきりんはモーニングコールを信じない。 それで一晩中半起き状態だったという。
けれど、5時ちょうどにモーニングコールはちゃんと鳴った。受話器を取り上げると、男性の声。 最近のモーニングコールは機械が多いから、なんだか新鮮。ほんとにこのリゾートは人の手を惜しまないんだよね。 まあ、朝っぱらから英語で挨拶されるのも辛いものがあるけれど。 しかも部屋が二つあるものだから、モーニングコールも二回かかってきて、 同じ挨拶を繰り返したうさぎはなんだか気恥ずかしかった。

荷物は昨夜のうちにもうまとめてあるので、あとは服に着替えて顔を洗い、最後の点検をするだけ。 部屋にはまだよそよそしさが残っていて、ああやっぱり今回の滞在はいつもより短かったんだな、と感じた。

車を回してくれるよう電話で頼んでしばらくすると、バギー車がやってきた。 運転手役のスタッフに手伝ってもらい、山のような荷物と共に車の座席に収まった。 お菓子がどっさり詰まった重たいシューマートの青いビニール袋に、かさばる冬服。 荷物も一人一つならいいけれど、二つ以上になると、どっかに置き忘れそうで気を遣う。

ロビーに着くと、係員さんはもう来ていた。 チェックアウトはすぐに済み、車が来るまでのしばらくの間、オウムを眺め、 最後の写真撮影。部屋を出たときはまだ完全に夜だったけれど、写真を撮っているうちに空が白み出した。 淡いむらさき色に明ける空。薄闇の中に浮かぶこのリゾートほど美しいものはない。 突然、ここを去る名残惜しさが猛烈に襲ってきた。

たった3組のお客のためにやってきた車はなんと大型の観光バス。 貧しいこの地域では完全に浮いてしまうような立派なバス。 けれど、座席について外の景色を眺めようと窓を見やると、窓ガラスが汚れきっていてスリガラス状態。 目をこらしてみたけれど、ほとんど外は見えなかった。 がっかり。村の朝の風景を眺めるのを最後の楽しみにしていたのに――。

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