トルコ語

会話のスタートライン

 キターーーー!! 来たかも?! 年が明けて、久々にトルコ語を喋ったら、なんだかいい感じ! なんでだろう?? お正月、あんまりトルコ語に触れていなかったのに。

 気負いがないのが却ってよかったのかも。トルコ語を話す場は本当に貴重。それが分かっているから、いつも「これも話そう、あれも話そう」とめいっぱい意気込み、テンパってしまう。でも今はお正月をまたいでちょっとテンションが緩んでいて、なんかしらちょっとでも話せればいいや、くらいの気軽な気分でした。

 こういうのを「無欲の勝利」と呼ぶのかも? レッスンでは、いつどこへ行ったとか、何を見たとか、やったとか、そんな感じで大したことは喋っていないんですが、でもずーっとトルコ語で考えながら喋っていた気がします。持続可能なトルコ語脳、ついに降臨、かも~!

 昨年、どこをどうひっぱたいても作動しなかったトルコ語脳が、正月すぎたら突然作動するのだから、不思議~。でもこれさえ手に入れちゃえば、もうこっちのもん。あとは少しずつ精製し、言えることを増やしていくだけ。・・・ってこれがまた大変なんだけど^^;。でもまずは第一関門クリア。トルコ語を始めてちょうど一年。会話のスタートラインにやっと立てた気がします。

 年末年始の10日くらいの間に触れたトルコ語といえば、頂き物のMP3を電車の中や出先の待ち時間に聞いただけ。10日分合算しても、せいぜい2、3時間くらい。

 ただこれ、時間は短いけれど、けっこう手ごたえがありました。初級編の一番最初、アルファベットから聴き始めたのだけれど、指示まで全部トルコ語だわ、ナチュラルスピードだわで、けっこうハードルが高かった。細かい部分まできっちり分かろうとすると一度や二度では無理で、20回以上聴きなおした課もありました。

 電話番号を聴き取る問題なんて、最初はそもそも数字に聞こえなかった。たとえば警察は155(※110番は消防署)なんですが、「ユズ、エルリ、ベシュ(100、50、5)」って言ってもらえばわたしだって分かる。でも全部くっついて「ユゼッリベシ」って聞こえるんだもの。「ハ?これのどこが数字なの?」って感じで。

 でも面白いことに、一体何を言ってるんだろうと、耳を澄ませて何度も聞くと、一回ごとに少しずつ分かる部分が増えてくるんですよねえ。「ちょろちょろっと何か言ったなー」くらいにしか聞こえなかった音が、だんだん意味をなしてくる。単語がジグソーパズルのピースみたいにピタッピタッと音にハマっていく。

 あと、ダダーッと喋られちゃうと頭ん中が真っ白になっちゃうけれど、一文ごとに止め、今聞いた音を頭の中で反芻すると、1、2秒かけてゆっくり、音が単語に分解されていき、「ああ、そう言ってたのか」と分かることもある。きっとまだ充分に音に慣れておらず、処理に時間がかかるのね。こういうことを何度も繰り返しているうちに、少しずつ処理が早くなり、音についていかれるようになるのかも~。

 こういう経験は本当~に久しぶり。フランス語でディクテをやったとき以来だから、ほぼ4年ぶり?(驚)

 フランス語のときは主に家で聞いていてテキストが手元にあったので、早くテキストで確認したい衝動を抑えるのが大変でしたが、今回のトルコ語は出先で聞いていたのでテキストが手元になく、早くかっちり分かりたい一心で、一生懸命聞きました。それがよかったのかも??

 ネイティブの先生と話すチャンスを得てからというもの、既成の音教材の聞き込みはとんとご無沙汰でしたが、教材を繰り返し聞くのも大事かも。生身の先生に同じことを何十回も繰り返してもらうわけにはいかない。申し訳ないし、勿体ないし。でも録音なら何十回でも好きなだけ繰り返せるものね^^。

 ・・・と言ったら、「そう。それが会話の落とし穴なんだよね」と娘。「『聞き取れなかったら相手に聞き返せばいいんだから、会話することを恐れるな』とかよく言われるけど、無理。いくら相手が友達や先生でも、聞き返せるのはせいぜい二度まで。二度聞いて分かるようになるまでは、なんらかの形で自力で持っていかなくちゃならないんだよね」って。

 あっ、そうかも、と思いました。

 実地の会話は楽しいし、有益だけれども、それを成り立たせるには基礎が必要。会話チャンスにあぐらをかいてちゃダメ。これからは真面目に地道にCDを聞いたり、テキストを読んだりしようと思いました。

 さあ、いよいよトルコ語が楽しくなってきたぞ。これからもトルコ語、頑張りまーす^^。

 

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