テュルク諸語

英語が喋れた

 今日のレッスンは初めてカザフスタンの先生にお願いしました。

 えへへ~、狙ってたんだ~。ちょうどマイブームの来ていたカザフスタン~。何日も前からレッスンチケットで予約を入れ、楽しみにしていました。

 いろいろカザフスタンについて聞いちゃいました。大陸のど真ん中に位置する内陸国なので、気温の年較差が激しく、夏は30度、冬はマイナス30度を越えるそうです。ただし国土の多くはステップや砂漠で、乾燥しているので、体感的にはそれほど寒くはないそう。現在はフィンランドの大学に留学中で、気温が同じでも、フィンランドの冬は湿気があるから辛いと話してくれました。でも、乾燥していても雪は降るんですと。

 カザフ語が母語、ロシア語がworking languageだそうです。「working language」というのは、学校や仕事など、社会生活で使う言葉。フィンランド語も喋ってみたいのだけれど、「フィンランドの人はみんな英語が上手すぎて、外国人と見るとスーパーでもどこでも全部英語。フィンランド語で喋ってくれないのが悩み」だそうです(笑)。

 先生は割と東洋人っぽいお顔立ち。カザフスタンは中央アジアの国。国土が広いので、山岳地帯もあれば平原もあり、人も様々。東部はモンゴル系、西部は西洋的な顔立ちで、数は少ないけれど、ロシア系の金髪碧眼の人もいるのだとか。回教国ではあるけれど、宗教に関しては極めてリベラル。女性はヒッジャーブ(スカーフ)を被らないし、一日五回のお祈りもしない。断食を実践する人も少ないそうです。

 食事はご飯よりパン食。ご飯は白米ではなく、plov(具だくさんのピラフ)にして食べるそうです。どんな肉を食べるのか聞いたら、意外にも羊肉はあまり食べず、一番良く食べるのは牛、鶏。馬の肉も食べるそうです。「馬の肉は日本でも食べるけど、硬くない?」と聞いたら、「硬いから2時間は煮込む」のだそう。

 カザフ語も少しだけ教えていただきました。

 Сәлем こんにちは(友達に)

 Сәлеметсіз бе こんにちは(丁寧)

 これ、アラビア語のسلام (平安)から来てるんじゃないかな? トルコ語でもselamは「あいさつ」っていう意味だし。「アッサラーム アレイクム」も使う人はいるけれど、年配の男性だけだそう。

 рақмет ありがとう

 これもرحمة (慈悲)から来てるんじゃないかと。

 でもカザフ語はこれくらいにして、英語、英語。とにかくたくさん英語で質問しました。

  • フィンランドのどこに住んでいるの? Where do you live in Finland?
  • そこに来てどれくらい経つの? How long have you been there?
  • あとどれくらいそこにいるの? How long do you have to go?
  • 国にはどうやって帰るの? How can you get to Kazakhstan from Finland?
  • 空路で帰るの? So you go back by air, right?
  • 航空券高くない? The air ticket cost much, right?
  • 何時間かかるの? How long will it take from Finland to Kazakhstan?
  • 直行便はあるの? Are there direct flights?
  • どこで乗り換えるの? Where do you change planes?
  • カザフスタンの首都はどこ? What is the name of the capital of Kazakhstan?
  • あなたのお家はカザフスタンのどこ? Where do you live in Kazakhstan?

 などなど・・・。(英語は信用しないでね。自前だから^^)

 我ながら、自説「質問会話法」の正しさを確信したわー。喋っているうちにどんどんラクに喋れるようになった。考えた質問がそのまま口から出てくる感じ。ろくに考えなくても、聞きたいことが自然に文にまとまるというか。

 あと聞き取りもラクになりました。

 先生、ちょっと広いホールみたいな部屋にいらっしゃるのか、声がいちいち反響して最初は聞き取りづらかった。マイクを調整してもらったんですが改善されず諦めたんですが、でもいつの間にかその反響がまるで気にならなくなりました。

 また最初は先生の話すスピードについていかれず、聞き返してばかり。でもそのうちなんなくついていかれるようになった。

 とにかく最初は聞けなくて喋れなくて、不安で心が折れそうだった。でも、「貴重なレッスンチケットを2枚も切ったこのチャンスに、カザフスタンについてできるだけ多くのことを聞かなきゃソン!!」と張り切って根掘り葉掘り尋ねているうちに、口からどんどん言葉が出てくるようになった。

 不思議~! 本当に不思議~! 50分でこんなに変化するなんて!!

 たぶん、一時的に喋れなくなっていただけで、元のカンを取り戻しさえすればいいのでラクだったのだと思うけれど、でも外国語って、こうすれば話せるようになるんだなー、というのが分かった気がしました。

 ほんとに不思議なくらい、「聞ければ話せる」んですよね。会話が途切れないことが何より大事。会話のテンポがうまく作れさえすれば波に乗れる。

 そして、「喋れなかったらどうしよう」とか、「分からなかったらどうしよう」、そういう不安や緊張があると、話せるものも話せなくなる。

 そうした精神的ストレスがなく心穏やかに会話が楽しめれば、「聞ける」→「喋れる」→「安心」→「聞ける」→「喋れる」→「ますます安心」という好循環が生まれるので、まずは自信を持って話せるよう、どんな単純なことでもいいから円滑なやり取りを成立させることが大事だと改めて思いました。

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