フィンランド語

Duolingoフィンランド語コースコンプリート

 Duolingoで英語話者のためのフィンランド語コースをコンプリートしました✨

 この記事では、Duolingo英語話者のためのフィンランド語コースに関する雑感と、今後のフィンランド語に関する学習予定を書きます。

Duolingoフィンランド語コースについて

ボリューム

 フィンランド語コースは他のコースに比べ短いです。セクション1が16ユニット、セクション2が19ユニットでした(2025年2月現在)。

 1ユニットは1時間~1時間半程度で終えられ、もし毎日1ユニットずつこなしたとすると35日、つまりひと月ちょっとでコンプリートできることになります。

 わたしはノートを作りながら2日で1ユニットを目標に進め、昨年の11月下旬に始めて2月21日に終えました。

 最後のほうは毎日ドキドキ。なぜなら昨年コンプリートしたハワイ語コースが、最初はフィンランド語コースくらいの短さだったのに、途中で大幅に拡充されてゴールが一気に遠のいたからです。あの時のモチベーションの下がりようは半端なく「今回はどうかコンプリートする前にコースが拡充されたりしませんように!」と祈るような気持ちでした。

 コースが拡充される前にコンプリートでき、いま本当にホッとしています。

難易度

 英語話者のためのフィンランド語コースは難しくないと思います。むしろ今までやったコースの中で一番簡単ではないかと思いました。

 フィンランド語が簡単な言語というわけではなく、おそらくコースがよく練れていて出来が良いのだと思います。だから無駄に難しくない。

 文法事項も詰め込みすぎていない

 たとえば動詞の過去形や命令形は最後の課にほんのすこーし出てくる程度。ほぼ現在形だけで終わりました。

 格変化も、15くらいあると聞きますが、Duolingoのコースに出てきたのは5~6コくらいと思います。

 時刻の言い方は習いますが、月の名前や曜日の言い方は出てきません。

 短期間にいろいろな文法事項を集中して知りたい人向きではないかもしれませんが、わたしにはこのくらいがちょうど良い。これ以上詰め込まれても身につかないのが目に見えているからです。

 ちなみに、わたしは10年以上前に短期間フィンランド語を齧ったことがあります。

 でも本当に「ひとかじり」しただけなので、その経験があるからコースの進捗が楽になった、ということはほとんどない気がします。聞いたことのある単語がたまに出てきて嬉しくなる程度。これってそういう意味だったのか!と分かって嬉しくなる程度。Duolingoはコースによってはある程度基礎がないと難しすぎて途中で挫折しがちですが、このコースに関しては、フィンランド語を全くやったことがなくても行けそうな感触を持ちました。

即効性

 Duolingoフィンランド語コースを終えたら、現地でどれくらい会話できるでしょうか。これは来月フィンランドへ行ってのお楽しみですが、今のところ、そこそこ使えるのではないかと期待しています。今までやってきた別のコースと比べ、フィンランド語コースには旅先で使えそうなフレーズ・単語が揃っているからです。

 例えば 2-15 Shop for clothes(服を買う)というユニットには以下のようなフレーズがあります。

  • Paljonko tämä maksaa?(これはいくらですか?)
  • Missä voin sovittaa sitä?(どこで試着できますか?)
  • Onko sinulla tämä mustana?(これの黒はありますか?)

 価格と場所が尋ねられるのに加え、色違いの有無が尋ねられるって素晴らしくないですかー? 痒いところに手が届く感じ。「試着室」や「ズボン」「シャツ」「ドレス」などの関連単語も同じユニットに纏まっています。

 2-13 Order food and drink(食べ物と飲物を注文する)というユニットは条件法の嵐。過去形より先に条件法を先に習うって珍しい気がしますが、実際、直説法過去よりも条件法現在のほうが使い出があるので、この順序は正解👍 丁寧に人にものを頼むときに使えます。

  • Haluaisitko vielä jotain?(他にも何かご入用ですか?)
  • Saisinko lisää leipää, kiitos?(もう少しパンを頂けますか?)
  • Voisitteko suositella jotain?(何かお勧めはありますか?)

 上からhalua(欲する)、saada(得る)、voida(できる)の条件法。たぶんこの三つを押さえておけば丁寧語は一応間に合うんじゃないでしょうか。同じユニットにはメニュー」「キッチン」「請求書」などレストランで使える単語も纏まっているので、便利です。

好きなユニット

 どのユニットも概ね楽しかったですが、リリカルな例文が出てくると、フィンランドっぽ~い!とテンションが上がりました。例えば。

Onni on lämmin sauna.(幸せとは、温かいサウナのことである)

2-10 Form sentences (文を組み立てる)

Minä puhun kieltä, jota metsät ja suot puhuvat.(私は森や沼が話す言葉を話す)

Kuu kuuntelee, kun tähti laulaa.(星が歌うと、月が耳を傾ける)

2-16 Use words that end in i ( i で終わる単語を使う)

 どれも良くないですかー?!❤❤❤

 例文って大事。実地に使えそうになく面白くもない変な例文だと覚える気にならないけれど、素敵な例文だと繰り返し読んでいるうちに覚えてしまいます。

 わたしの思い描くフィンランドは森と湖のイメージなので、metsä(森)と järvi(湖)は秒で覚えたし、これらの単語が出てくる度にテンションが上がりました^^

辛かったユニット

 だいたいどのユニットも気に入っているのですが、辛いユニットもありました。2-8 Go to a coffee shop(カフェに行く)です。このユニットでは菓子パンなどコーヒーのお供になる甘いものの名前が20近くも出てくるのです!

 これは覚えられなくて辛かったー! 最初の一つ二つはフィンランドっぽい❤と、好意的に受けとめていたのですが、際限なくどんどん出てきて、さすがに知らない食べ物の名前がこれだけ一気に出てくると、イメージもわかないし、覚えようという気も失せました。しかもスペルがいちいち長い! karjalanpiirakka(カレリヤパイ)とか korvapuusti(シナモンロール)とか salmiakki(サルミアッキ)とか。確かにどれもフィンランドっぽいお菓子かもしれませんが、こういう単語ばかり見ているとだんだん口の中が甘々になってしまい、明らかに too much でした。

 別のユニットにはこんな例文がありました。

Tämä laulu svengaa kuin hirvi(This song grooves like a moose)

2-18 Talk about your hobbies(趣味について語る)

 これには参りました。svengaa なんて動詞、辞書に載っていない、英訳の意味さえ分からない。ヘラジカはフィンランドっぽくて良いのですが、これもやや too much 。

 幸い、同じ疑問を持つ先人が複数いたようで、検索をかけたら謎が解けました。このフレーズは昔のディズニー映画ジャングル・ブックのセリフのフィンランド語訳だそうで「この歌はヘラジカのようにノリが良い」というような意味だそうです。語源を調べたところ、svengaaという動詞は英語の swing から来ているみたい? 結局解決したから良かったようなものの、この一文の理解に1時間もかかってしまいました。

分からないこと

 Duolingoは基本的に文法説明がありませんから、疑問はどうしても残ります。インターネットや辞書で軽く調べたりはしましたが、その程度では追い付かない。

 特に一番分からないのが「分格」。例文を見比べたところ、目的語は分格になり、主語が不可算名詞ならば補語も分格。主語が加算名詞の場合、肯定文ならば主格、否定文や疑問文ならば分格になるらしいと突き止めたのですが、当てはまらないケースもあり、なぜなのか分からない。単なる間違いなのか、どちらでも良いのか、はたまた何かまだ気づいていない規則があるのか。

 たぶんこんな感じだと思うのですが↓、確証はありません(-_-;)

  • Etsin kissaa.(わたしは猫を探しています)→猫は目的語なので分格
  • Sinulla on kissa.(あなたは猫を飼っています)→猫がいることが確定しているので主格
  • Sinulla ei ole kissaa.(あなたは猫を飼っていません)→猫はいないので分格
  • Onko sinulla kissaa?(あなたは猫を飼っていますか?)→猫の存在が不確定なので分格
  • Onko sinulla kissa?(あなたは猫を飼っていますか?)→一匹かどうかは分からないが猫がいることは確定なので主格??
  • Onko sinulla valkoinen kissa?(あなたは白い猫を飼っていますか?)→白いかどうかは分からないが、猫を飼っていることは確定なので主格??

 こういう謎は他にもあり、今後学習を進めていくうちに解けるといいなと願っています。

ノート

 今回もノートを作りながら進めました。

ノートはA5サイズ。いつも通りページの入れ替えができるリヒトラブ・ツイストリングノートを使用。

 1ユニットにつき2ページ~4ページに纏めました(画像をクリックすると大きくなります)。

 前回のハワイ語コースのノートより、だいぶスッキリ見やすく纏まりました。タテ長で罫ありの紙を使ったのが勝因だと思いますが、フィンランド語コースのほうがハワイ語コースより簡単というのもあると思います。

まとめ

 フィンランド語コースは数あるDuolingoのコースの中でも、かなり出来の良いコースだと思います。

 短いので気軽に取り組めるし、内容もこなれている。無駄に難しくなく、旅先ですぐ使えそうな表現が多い。ユニットごとにシチュエーションが纏まっているのも便利で、今までやったコースの中で一番のお気に入りとなりました。

 コンプリートするまではコースの拡充が恐怖でしたが、コンプリートした今、今後のコース拡充が楽しみです(笑)。

今後の学習予定

 フィンランド旅行までひと月足らず。旅行までにやろうと思っているのは以下の二つです。

  • Duolingoのデイリー・レビューを毎日やる
  • 入門書を一冊読む

 入門書の候補は以下の三つ。

 「しくみ」は昨年末に一度読んだ。「面白いほど身につく本」は大好きで何度も読んだけれど、10年以上前のことなので何も覚えていない。「ニューエクスプレス+」は未読。まずは「ニューエクスプレス+」を読んでみて、難しすぎるようなら「面白いほど身につく本」、それも難しければ「しくみ」に帰るとするかな。

 手持ちのフィンランド語の辞書は三冊。

 大学書林のフィン日と日フィンは10年以上前に買ったもの。それに加え、数年前に出た白水社のパスポートを今回購入しました。

 大学書林のフィン日は、収録語数が多く、動詞活用表が分かりやすい。白水社のパスポートは用例が載っている。一長一短でどちらにも絞り込めず、結局両方同じ頻度で使っています。


 フィンランド語はいつか取り組んでみたかった憧れの言語。Duolingoのおかげで幸先の良いスタートが切れました。

 フィンランドでの目標はサンタクロース村のサンタさんに毎日フィンランド語で話しかけること! お店などでもなるべくフィンランド語を使おうと思います。たぶん中国語程度には話せるのではないかなと予想しています(中国語ができなさすぎ💦)。

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