先月から韓国語を始めています。いつも三日坊主で文字さえ覚えきれなかった韓国語、何度目かの正直で今回は一ヶ月以上続いているので「始めた宣言」をすることにしました。
優秀な韓国語学習アプリ「パチトレ」
韓国語を始められた理由は明白、すごく良いアプリに出会えたからです。「パチトレ」というアプリです。最初は文字だけ覚えられれば十分と思っていたのですが、このアプリが面白すぎて、やめられなくなりました。
このアプリ、本当ーーーーーに面白いです。まだ2月ですが、わたし的に今年のアプリ・オブ・ザ・イヤー間違いなしです。
気に入っている理由は以下のとおりです。
- 安い
- サクサクできる
- 自由度が高い
- やる気が持続する
無料アプリで、広告を消すのも安い
基本的に無料アプリですが、広告が入ります。
わたしも最初は無料で使っていましたが、使用頻度が上がるにつれ、広告が煩わしくなってきたので、課金して広告を消しました。
730円でした。一度の課金で、ずっと広告なしというのが気に入りました。大変良心的な価格だと思います。今すでに、とっくに元が取れていると思います。
サクサク動いてスピーディー
操作性がよく、サクサクとスピーディーにレッスンをこなしていかれるところも気に入っています。
レッスンが短めで、設問数が10と決まっているのもいいですね。あと何問解答すればレッスンが終わるのかが読める。
もし間違えても、Duolingoのようにゲームオーバーになったり、同じ設問が何度も出てきたりすることがないところも気に入っています(※一部のトレーニングに例外あり)。レッスンの途中でやめてしまっても、やったところまでの経験値がトレーニング量として記録されます。
サクサクやればレッスン一つ、1分で終えることができます。この短さがいい。もう一つ、あともう一つとどんどんこなしていきたくなります。このスピード感が楽しいです。
好みに応じて選べるレッスン
あと、なんと言ってもわたしが気に入っているのは、自由度が高いこと。様々なトレーニング方法があり、好きなトレーニングを選ぶことができます。
例えば文字なら、読みを当てるトレーニングだけでなく、書いて覚えたり、タイピングで覚えたりといったトレーニングが用意されています。
単語も、耳で聞いたり、イラストを見たり、タイプしたり、文中で覚えたりと、様々なアプローチが用意されています。動詞活用も、同じ動詞を様々に活用させたり、様々な動詞を同様に活用させたり。
約1000の名詞・副詞と、約500の動詞・形容詞。同じ単語が様々なトレーニングで繰り返し出てくるので、新出単語に集中砲火を浴びせることができます。
身近な目標が常にある
ゲーム感覚でモチベーションを保つ仕組みも豊富です。頑張りを測る尺度が複数あり、何かしらの尺度で「あとちょっとで達成できる」ことが常にある。
例えば、レッスンを一つ終えると、韓国料理のレシピの材料が一つもらえるゲームを一回だけできます。レシピが完成していくのが楽しくて、ついあと一つ、もう一つとレッスンを頑張ってしまいます。
トレーニングレベルに応じてキャラクターの服装が変わっていくのも楽しみです。新しい服が見たい、というのが次のレベルアップを目指す意欲につながります。
次のレベルまでが遠くても、ランキングでトレーニング量を他のユーザーと競えば、「あと少しやって、一人だけ追い抜こう」というモチベーションになります。
所定の数のキューブを集めると、食材がもらえるという楽しみもあります。
様々なトレーニングがたくさんあるので、「今日はこの単元を全部終わらせよう」といったモチベーションも作りやすいです。
とにかく、常に身近な目標がある。だからついつい頑張ってしまうのです。
「パチトレ」に教えてもらったこと
このアプリに出会ったことで、韓国語に限らず、外国語全般の学習方法や意欲維持の方法が学べた気がします。
超短期目標の大切さ
短期目標は大事ということは分かっていましたが、その「短期」というのはこれまで、数か月か、せいぜい数週間のスパンをイメージしていました。
でも今、パチトレにおいてわたしが意識する短期目標のスパンはもっとずっと短く、時には一分です。所要時間約1分のトレーニングを「あと一つだけやろう」という目標を立てるのです。
そして、その一つを終えると欲が出て、得てして「あともう一つ」と思ったりするもの。毎日100~200レッスンやっていますが、「今日も100レッスン以上やろう」という目標があるわけではなく、「まずは一つ」、「いや、あともう一つ」・・・と続けていくうちに、気づくと100、200になっている感じです。
時には気が進まないときもあり、それでも「一分だけ」と思ってやると、案外軌道に乗ったりする。あと一問、あと一レッスン、といった超短期目標って大事ですね。
追い込まれると生まれる集中力
パチトレのトレーニングで面白いのは、新出単語が一度にたくさん出てくることです。
例えば単語トレーニングでは最初のレッスンで三つの単語が出てきます。次のレッスンでまた一つ増え、そのまた次のレッスンでもまた一つと、10個になるまでどんどん増えます。
この10個を何とか覚えて、日本語に合う韓国語を選ばなくてはなりません。10個の単語を一度に完全に覚えるのは無理ですから、様々な特徴を手がかりに、とりあえず単語の違いを見分けようと頑張ります。
外来語は、パイナップルが「파인애플(パイネプル)」、柚子が「유자(ユヂャ)」など、簡単に覚えられる単語もたくさんあります。でも韓国固有の単語はもう、全く聞いたことがない音の取り合わせです。例えば桃は「복숭아(ポクスンア)」。こういう時はとりあえず「三文字」ということだけでも覚えます。同じ文字数の単語が多い時は、とりあえず最初の子音だけ覚えるとか、もっとひどい時には、消去法。他のどれでもないからこれだろう、みたいな当て方で乗り切ります。韓国語の単語を覚えたいというより、ゲームを満点でクリアしたい一心です。
ところが不思議。何百回も当てものクイズをやっていると、少しずつ覚えていくんですね。桃の복숭아(ポクスンア)だって、最初は絶対覚えられないと思ったのに、気づけばなんとなく覚えてしまっています。
それはなぜか。おそらく極限状態に追い込まれるからだと思います。早くゲームをクリアするには、単語暗記なんてやっていられない。覚えていてもいなくても、とにかく高速で解答。そして解答しつつ、頭は常に「この単語をどうしたら他の単語から瞬時に差別化できるか」を考え続ける。この集中力は、10個まとめて覚えなければならないという状況にさらされるからこそ、発揮されるのではないでしょうか。いわば火事場の馬鹿力ですね。
動機は不純で構わない
すでに書いたように、さしあたっての目的は、韓国語の上達より、ゲームのレベル上げです。だから単語も、実社会で使えるようなレベルまでちゃんと覚えようとはせず、いま目の前にある問題が解答できる程度にしか覚えない。
でもそれで良いみたいです。その程度のあやふやな覚え方であっても、その単語を聞いたり見たりタイプしたり、文中で読んだりと、様々な角度から同じ単語群をめがけて集中砲火を浴びせているうちに、少しずつ全体が整っていっているようなので。
どんな風に覚えようが、覚えちゃったもん勝ち。どんなに不純な動機だろうが、たくさん練習したもん勝ちだなー、と思いました。
まとめ
いつものことながら、韓国語に関しても、わたしには「韓国語を勉強しはじめた理由」は特にありません。単純に「文字くらい読めたらいいな」と思って最初はDuolingoの韓国語コースをやり始めたら文字の練習量が少なすぎたので、もっと文字のトレーニングに特化したアプリを探したところパチトレに出会い、ハマりました。
でもそれでなんとなくハングルが読めるようになり、このままいくと、単語や動詞活用も覚えて、簡単なことなら話せるようになりそう。まあ、どこかの時点で急に熱が冷めてしまうかもしれませんが、それはそれ。楽しく続けられる限り、続けようと思います。まだまだやっていない単元が半分以上あるので、少なくともしばらくは新鮮楽しめそうです。