多言語

今日は何日?何曜日?

 「今日って何日?」「今日って何曜日?」「今日って何の日?」という言い方は、初歩の初歩でありながら、意外に難しいものです。なぜ難しいのでしょうか。

  1. 基本的な言い回しなだけに、慣例から外れると不自然
  2. 言語によって、日付や曜日の扱い方が違う

 理由はこんなところでしょう。

 日本語のように「」と尋ねる言語もあれば、日付を数値として扱い「いくつ」と尋ねる言語もあれば、曜日を選択肢として扱い「どれ」と尋ねる言語もあります。

 なんでわざわざそういう言い方するの~~~ッ?!!と突っ込みたくなる言語もありますが、慣習的に、昔からそう決まってるんだから仕方がない。理屈を考えず、素直にフレーズごと丸覚えするのが吉、です(たぶん)。

日本語

 日本語の「何」は意味が広くて便利。「何個」など、数を尋ねるのにも使われます。

  • 今日は日ですか。
    今日は11月3日です。
  • 今日は曜日ですか。
    今日は土曜日です。
  • 今日はの日ですか。
    今日は文化の日です。

英語

 曜日を尋ねる場合と、記念日の内容を尋ねる場合とでは、微妙に表現が異なります。

  • What is the date today ? (今日の日付はですか? → 今日は何日ですか)
    It’s July 4th today. (今日は7月4日です)
  • What day is it today ? (今日はの日ですか? → 今日は何曜日ですか)
    It’s Saturday today. (今日は土曜日です)
  • What day is today ? (今日はの日ですか? → 今日は何の日ですか)
    It is Independence Day. (今日は独立記念日です)

フランス語

 時間表現にいきなり「私達」が介入してくるところがフランス語の特徴。曜日と記念日の尋ね方は同じです。

  • Quelle est la date d’aujourd’hui ? (今日の日付はどれですか? → 今日は何日ですか)
    On est le combien aujourd’hui ? (今日私達はいくつ目にいますか?)
    Aujourd’hui c’est le 14 juillet. (今日は7月14日です)
    On est le 14 juillet. (私達は7月14日にいます)
  • On est quel jour aujourd’hui ? (今日私達はどの日にいますか? → 今日は何曜日ですか)
    On est samedi. (今日は土曜日です)
    Aujourd’hui c’est samedi. (今日は土曜日です)
  • On est quel jour aujourd’hui ? (今日私達はどの日にいますか? → 今日は何の日ですか)
    Aujourd’hui c’est fête nationale française. (今日は革命記念日です)

アラビア語

 日付と曜日の言い分け方が、なにげに英語に似ています。

  • مَا تَارِيخُ اَلْيَوْمَ؟ (今日の日付はですか → 今日は何日ですか)
    .تَارِيخُ الْيَوْمِ الْتَاسِعَة عَشْرَ نوفمبرُ (今日は11月19日です)
  • أَيُّ يَوْمٍ اَلْيَوْمَ؟ (今日はどの日ですか → 今日は何曜日ですか)
    .اَلْيَوْمُ يَوْمُ الْسَبْتِ (今日は土曜日です)
  • مَا مِنَاسَبَةُ عُطْلَةِ اَلْيَوْمِ؟ (今日の記念日はですか → 今日は何の日ですか)
    .اَلْيَوْمُ عِيدُ الْأَضْحَى (今日は犠牲祭の祝日です)

インドネシア語

 インドネシア語は単純明快。素直な発想で、きれいに言い分けられます。

  • Hari ini tanggal berapa? (今日は日付がいくつですか → 今日は何日ですか)
    Tanggal 19 (sembilan belas), November. (今日は11月19日です)
  • Hari ini hari apa? (今日はの日ですか → 今日は何曜日ですか)
    Hari ini Sabtu. (今日は土曜日です)
  • Hari ini hari untuk apa? (今日はのための日ですか → 今日は何の日ですか)
    Hari ini Hari Raya Aidil Fitri. (今日は犠牲祭の祝日です)

 以下は2022年3月1日に追記しました。

スペイン語

 なんでもアリなのがスペイン語。様々な言い方がありますが、¿Que día es hoy?(今日は何の日ですか?)一つ覚えておけば、日付も曜日も祝日もカバー。

  • ¿Qué día es hoy? (今日はの日ですか → 今日は何日ですか)
    ¿A qué fecha estamos hoy?(今日私達はの日付にいますか)
    ¿A Cuántos estamos hoy? (今日私達はいくつにいますか)
    ¿Cuál es la fecha de hoy? (今日の日付はどれですか)
    Hoy es 1 de noviembre. (今日は11月1日です)
  • ¿Qué día es hoy? (今日はの日ですか → 今日は何曜日ですか)
    Hoy es sábado. (今日は土曜日です)
  • ¿Qué día es hoy? (今日はの日ですか → 今日は何の日ですか)
    Hoy es el día de los muertos.(今日は死者の日です)

ドイツ語

 Welch(どの)でもWas für ein(どんな)でも使えますが、Welchは格変化するので、Was für einで聞くのがオススメ。

  • Was für ein Datum ist heute?(今日はどんな日付ですか → 今日は何日ですか)
    Welches Datum haben wir heute?(今日私達はどの日付を持っていますか)
    Heute ist der dritte Oktober.(今日は10月3日です)
  • Was für ein Wochentag ist heute?(今日はどんな曜日ですか → 今日は何日ですか)
    Welchen Wochentag haben wir heute?(今日私達はどの曜日を持っていますか)
    Heute ist Samstag. (今日は土曜日です)
  • Was für ein Feiertag ist heute?(今日はどんな祭日ですか → 今日は何の日ですか)
    Welcher Feiertag ist heute?(今日はどの祭日ですか → 今日は何の日ですか)
    Heute ist der Tag der Deutschen Einheit.(今日はドイツ統一の日です)

ロシア語

 ロシア語は語順が面白い。「どの〇〇」と言うとき、「どの」と「〇〇」の間に「今日」が挟まれることが多いです。

  • Какое сегодня число?(今日はどの日付ですか → 今日は何日ですか)
    Сегодня восьмое марта.(今日は3月8日です)
  • Какой сегодня день недели?(今日は週のどの日ですか → 今日は何曜日ですか)
    Сегодня суббота. (今日は土曜日です)
  • Какой сегодня праздник?(今日はどの祭日ですか → 今日は何の日ですか)
    Сегодня женский день.(今日は女性の日です)

中国語

 中国語では日曜日以外の曜日は一から六までの数字で言い表すので、星期几(いく曜日)という感じの聞き方をするのが面白いです。

  • 今天几月几号?(今日はいくいく日ですか → 今日は何月何日ですか)
    今天是二月一号。(今日は2月1日です)
  • 今天是星期几?(今日はいく曜日ですか → 今日は何曜日ですか)
    今天是星期六。(今日は土曜日です)
  • 今天是什么日子?(今日はの日ですか)
    今天是春节。(今日は春節です)

トルコ語

 トルコ語もBugün günlerden ne?さえ覚えておけば、日付も曜日も祝日もカバー。

  • Bugün günlerden ne?(今日はの日ですか → 今日は何日ですか)
    Bugünün tarihi nedir?(今日の日付はですか)
    Bugün 19 Kasım.(今日は11月19日です)
  • Bugün günlerden ne?(今日はの日ですか → 今日は何曜日ですか)
    Bugün haftanın hangi günü?(今日は週のどの日ですか)
    Bugün Cumartesi.(今日は土曜日です)
  • Bugün günlerden ne?(今日はの日ですか)
    Bugün ne günü?(今日はの日ですか)
    Bugün Kurban Bayramı.(今日は犠牲祭の祝日です)
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