ナシゴレン料理教室に参加してきました。インドネシア料理を作り、食べ、インドネシアの方と触れ合い、インドネシア語も少し話し、すっかりインドネシアモード♪ 「インドネシア語検定が来月に控えているというのに、アラビア語に押され、インドネシア語モードになれな-い!!」というジレンマが解消する、嬉しいひと時となりました。
この料理教室は「インドネシア・日本の家族会」という会が企画したもので、アラビア語学校の友だちが教えてくれました。友だちの友だちの友だち、もしくはそのまた友だち(遠っ!)あたりから、転送を繰り返して送られてきたお知らせメールを見せてくれたのです。「最近インドネシア語にハマっているんだ♪」とことあるごとに、いい触れ回っていた甲斐があったというものだ^^。持つべきものは、やはり友達です☆彡
材料
材料:(三人前) ※ 代用方法は、わたし自身のアイデア。
A: にんにく 4片
赤タマネギ 4個
塩 小さじ1
赤トウガラシ(種を取る) 3本
海老ペースト 1/2袋
(インドネシアの調味料。干し海老を細かく砕いたもので代用可)
トマト 1/3~1/2個
サラダ油 大さじ3
ご飯 3膳分
ケチャップマニス 大さじ2
(インドネシアの調味料。焼き鳥のタレで代用可)
付け合せ:
目玉焼き 3個
海老せんべい 適量
野菜サラダ・漬物 適量
アヤム・ゴレン 3個
(普通のから揚げで代用可)
作り方
① Aを石のすり鉢(cobek)で、ドロドロになるまで擦り潰す。(日本のすり鉢で代用可。フードプロセッサーでも)
② 熱したフライパンにサラダ油を入れ、香りが立って色が変わるまで炒めたら、ご飯とケチャップマニスを加える。
③ 味見をして塩で味を調えたら、茶碗に詰めて成型し、皿に盛り、回りに付け合せを添える。
ポイント
赤唐辛子: cabai。インドネシアのものを使うと、それほど辛くなく、色鮮やかに仕上がる。辛いのが苦手な人は種を取って使い、よーく炒める。
サンバル: ①で出来上がったものは、サンバル(sambal)というインドネシアの定番調味料。「サンバルを作る(menyambal)」という動詞があるほどの定番。
目玉焼き: インドネシア語では目玉焼きのことをmata sapi(牛の目)と言う。(インドネシア語検定でも問われる必須単語)フライパンに大さじ3の油を熱し、卵を入れたらカリカリになるまで両面を揚げ焼きする。
野菜の甘漬け: アチャル(acar)。要はピクルス。簡単で美味しい。にんじん・キュウリ・赤タマネギ(なければ普通のタマネギ)を7ミリ角に切り、丸のままトウガラシを入れて、すし酢(なければ砂糖+酢)に漬け、30分くらい冷蔵庫でなじませる。
海老せんべい: クルプッ ウダン(krupuk udang)。中華材料店などで、揚げるだけのものが売っている。薄くて小さなせんべいが、油の中で、見る見る間に大きくなる様子は感動的。
アヤム・ゴレン: 鶏肉のから揚げ(ayam goreng)。骨付き肉を使うと美味しい。ニンニク・ウコン・生姜・ガランガル・レモングラスなどをドロドロにしたタレの中で30分煮てから揚げる。日本で材料をそろえるのは大変そう。普通のから揚げとそれほど味は変わらない。
アボカド: apokat。作り方は習いませんでしたが、デザートはアボカドのムース。皿ごとキンキンに冷えていて、とても美味しかった!インドネシアではアボカドをジュースにして飲むことが多いそうです。
メインの料理に油を多用するので、付け合せの野菜の甘漬けや、デザートのアボカドムース(あまり甘くなく、さっぱりとした口当たり)が良い箸休めとなり、バランスが良かったです。
最後に
参加者は、インドネシアの方が多く、女性の方はみな、お国のファッションをセンスよく着こなしていらっしゃいました。みなさん日本語がお上手ですが、やはりインドネシア語も飛び交っているのが嬉しい~♪ よく考えたら、インドネシア語がこうして使われているところを目にするのは初めて。わたしもちょこっとだけ使ってみました。ちゃんと通じるんだ~って分かって感動しました。
お料理のあとはインドネシアの地域の文化の紹介もありました。インドネシアと一口に言っても、地域によって、文化も言葉も多様多彩。まだまだ日本人の知らない魅力がいっぱいありそう。インドネシアの建国理念に謳われている「多様性の中の統一(Bhinneka Tunggal Ika)」の「多様性」とはこういうことか、と思いました。
インドネシア語を学んでいることを唯一の心の支えに、今回、知っている人が誰もいない会に一人で飛び込みました。本当は、一人で寂しい思いをするのでは、という不安もありました。でも実際は、温かく迎えてもらえて、とても楽しく充実した時間を過ごし、改めて、インドネシア語を始めてよかったなあと実感しました。
今日参加していたインドネシアの方はみな日本語がお上手で、日本語でもコミュニケーションに全く支障はありませんでしたが、インドネシア語を学んでいてよかったと思いました。言葉を学ぶということは、文化の歩み寄りを示す有力な方法なんですね。たとえ二言三言であってもインドネシア語が話せることは「インドネシアに興味があります」という意思表示になる。だから言語は実力のあるなしに係わらず、ただ「学んでいる」というだけで、自信を持っていいと思いました。少なくとも、相手に自分の姿勢を示すことができるのですから。