以前「いかなる教材も、意欲の欠如まで補ってはくれない」と書いたことがありますが、もしかしたら間違いだったかもしれない。「意欲」と「やる気」がもれなくオマケについてくる教材もあるのかもしれないと思えてきました。
というのも、いま目の前にそんな本があるからです。イギリスの人気絵本シリーズ Mr. Men Little Miss のフランス語訳です。これを「教材」と呼ぶのは多少無理があるかもしれませんが、とにかくこれが、わたしにとっては意欲のサプリなのであります。
一日一冊、効果てきめん! なんだか気が乗らなくて、フランス語なんて見たくもないときでさえ、これなら楽しく読めます。
一冊あたりたった数百語なので、15分で読み終わります。小さくて軽いから外出時のバッグにも一冊ポン。ちょっとした待ち時間に読み終えられます。
単純な話ばかり、しかもワンパターン。絵も単純。特別何がどう面白いわけでもないのですが、同じ表現を何度もたたみかけてくるところがツボで、なぜかフランス語への意欲がアーーップ!
一度読み終えると「さー、今度は辞書を引きながら、もっかい読むかー」と思えます。
二度目を読み終えると「さぁ、次は聞き取り、いってみよっか~」と思います。
フランス語だけではない。「これでフランス語は済んだから、さー次は英語でも読むかあ」と思うこともあります。
「さて、洗濯物でもたたむか」と思うこともある。つまり意欲の万能薬なのであります。
以前は寝しなに読んでいたのですが、この効果に気付いてからは、寝しなはもったいない。今は、朝一番の景気づけ、もしくは意欲減退時の貴重な一服であります。
なぜこれがそんなに効くんでしょうねえ・・・?
たぶん・・・ですが、まずはこの分量が良いんだと思います。15分あれば読めるところが良い。実はけっこう知らない単語とかもいっぱい出てきますが、絵本だからあらすじくらい追えるし。文字も大きいから、目が疲れないし。
一冊読んでも疲れず、それでいて「一冊読み終えた」という達成感だけはちゃっかり感じられる。他に何もできなかった日でも、これ一冊読めば「ま、いっか」と思えるから、精神安定剤にもなる。
まあ、これを読んだからといって、フランス語力が格別アップするような予感はしませんがね。でも何も読まないよりはいいだろうし、これを読んで楽しめること自体、「やっててよかった、フランス語!」と思えるのであります。
・・・というわけで、読んで読んで30余冊^^。
実はうちに60冊あって、まーだま~だ読める^^;。
実は現在、90冊出ていて、残り30冊も取り寄せ中^^;;;;。
ただ問題は、そのコストです。実はこれ、一冊あたりの取得コストが380円くらいなのであります。
一冊あたり700~800語程度なので、一語あたり0.5円。二語で1円! ・・・高っっ!!
これまで60冊揃えるのにかけた費用は2万円以上。現在取り寄せ中の分を入れると3万以上! ふだんケチケチ図書館の本を読んでるわりには、えらくバブリーで贅沢じゃないか? え? うさぎさんよ。
一体これってどうなのよ?? 図書館にある本を借りて読めば、何万語読んでもタダなのに、たった数百語に380円て・・・。
・・・いやそれとも、スタバのグランドサイズ一杯分で「ヤル気」が買えると思えば、安いもの??
あ~・・・、この出費が妥当かどうか、いくら考えても、わからない・・・
・・・ていうか。
90冊全部読み終えてしまったら、その後わたしは一体どうしたら・・・。