多言語

コピー文庫

 今日はわたしの「コピー文庫」を自慢しちゃいます。外国語テキストのコピー集です。色とりどりで賑やかでしょう? 

 目当ての言語のテキストが一目で探し出せるよう、背表紙を言語別に色分けしています。英語は赤フランス語はピンクアラビア語はオレンジ・・・というように。以前作った8言語単語帳と色を揃えています。

コピー文庫の利点

安い

 外国語のテキストって、けっこう高いですよね。安いものでも一冊2000円弱。マイナー言語ともなると一冊4000円くらいするものも。1冊2冊ならともかく、冊数揃えるとなると、痛い出費です。

 なので、わたしはたいてい図書館で借りて済ませています。でも借りた本は返さなくちゃならないし、書き込みもできない。だから気に入った本はコピーして手元に置くようにしています。それが集まってできたのが「コピー文庫」です。

 コピー文庫の最大の利点は、安いこと。A3コピーが5円でとれる店を探し、A5版の本を2冊突き合わせて見開きでとると、5円で4ページとれます。つまりコストは1ページあたり1.25円。平均的なテキストはだいたい200ページ前後ですから、全ページとってもワンコインで二冊手に入る勘定。一冊あたり250円です。

 しかも、何度も読み返すページって、実はそんなに多くない。入門書なら、各課の会話スキットだけとれば十分。たとえば白水社のニューエクスプレスシリーズなら、文庫化するのは1課~20課までの会話スキットのみ。会話スキットの見開きを全部とってもたった40ページですから、一冊あたり50円で一番おいしい部分が手に入ることになります。 

並べるときれい

 コピー文庫の利点は他にもあります。

 まず並べてきれいなこと。自作製本なので、元がどんな本であれ、形式やサイズを揃え、見た目きれいに並べることができます。

 オリジナルの語学テキストはB6からB4まで、サイズがまちまちですが、縮小・拡大コピーを利用すれば、大きさをA5に揃えられます。わたしは文字が小さいのはダメなので縮小はしませんが、B6版の本はA5に拡大してコピーをとり、大きさを揃えています。NHKテキストをはじめ、語学テキストはもともとA5判が多く、ノートもA5サイズで揃えているので、一緒に並べてもすっきりです。

 自分で打ったワードのテキストやエクセルの表、ウェブ上にあるPDFファイルなどもコピー文庫化します。パソコンからプリントアウトする場合、割り付け印刷機能を使うとA4に2ページ分印刷できて便利です。

記念すべき一冊目「アラビア語の法則」。
紙はプリントの裏を使用していました。

 自作編集だから、複数の本から抜き出した寄せ集めも可能です。コンピレーションアルバムってかんじ。たとえば、ドイツ語の名詞の性に関するページ集とか、小話集など、あちこちから少しずつ抜き出して一冊にまとめると便利です。

影武者があると便利

 図書館で借りた本だけでなく、所有している本もコピー文庫化します。理由はいろいろあります。

  1. よく読む部分だけに絞って持ち歩きたい(軽量化・分冊化
  2. 元の本を汚すことなく、気兼ねなく書きこみたいので、影武者が欲しい
  3. 小さい文字を拡大したい
  4. 分厚くてノリ付けのきつい開きづらい本を開きやすく製本したい
フランス語の愛読テキスト「金色の眼の猫」

 影分身の術。元の本は大事に汚さずにとっておき、いつもはコピー文庫を読む。

影武者になら遠慮なく書き込める。
余白が少ない場合、メモ用の白紙を挟み込んで製本することも。

コピー文庫の作り方

 ではコピー文庫の作り方をご紹介しましょう。

道具・材料

  • 語学テキストのコピー
  • ホッチキス
  • 製本テープ(25ミリ幅の色テープと、タイトル記入用の35ミリ幅の白)
  • ハサミ(製本テープを切る)
  • 油性ペン(タイトル記入用)
  • ペンチ(ホチキスをし損じたとき用)

 コピーを裁断する必要がある場合、更に以下の3点が必要です。

  • カッター
  • カッティングボード
  • 定規

ホッチキス

 ここで一番重要なのは、ホッチキスです。それ以外は100均で買ったもので充分ですが、ホチキスだけは、いいものを買わないと、枚数綴じられません。

 わたしが使っているのはマックスのVaimo11とVaimo80。普通のホッキスは10枚~20枚までしか綴じられませんが、Vaimo11(手前の白)なら40枚、Vaimo80(後ろの赤)なら80枚まで綴じることができます。

Vaimo11(白)とVaimo80(赤)

 現在ではVaimo11アマゾンで1100円くらいVaimo803400円くらいで買えるようです。道具にこだわるわたしはどちらも発売される前から予約をいれて購入、もっと高い金額で買っています。でも後悔なし。しょっちゅう使うので、完全に元はとれています。

 仕事ぶりもさることながら、サクッといか、カクッという感じで、使い心地がとてもよいのが、すごく気に入ってます。さすがホチキスの老舗マックス

製本テープ

 製本テープは、なにげにダイソーに置いてあったりします。カットタイプなので、収納の場所を取らず、便利です。ただ、色は白と黒しかないようです。

 わたしが使っているのはニチバンの巻いてあるタイプで、大きな文房具屋さんに置いてあります。色の種類は10数色。一巻きでかなり使いでがあります。ドイツ語、これだけ作っても、まだ半分くらい残ってます。

茶色の背表紙がドイツ語

道具の収納

 しょっちゅうコピー文庫を作っているので、道具は一つの引き出しに纏めてあります。

 ニチバンの25ミリの製本テープは全色揃えていますが、今後学習言語が増えると、足りなくなりそう。一応、韓国語はペパーミントトルコ語は青スワヒリ語は黒スペイン語は黄色・・・など、将来やりそうな言語は色を確保してありますが、紫やえんじ色も欲しいところです。

穴開けパンチも同居中

作り方

 書くほどのことではありませんが、一応書いておきます。

  1. 見開き2ページコピーされた紙を外表にして半分に折り、ページ順に束ねる
  2. ページの角を揃え、耳の部分をホチキスで上・下・中央と3か所綴じる
  3. 色つきの製本テープを本の高さに合わせて切り、背表紙になる部分に貼る
  4. 白い製本テープにタイトルを書きいれて貼る

 きれいに仕上げたい場合は表紙を付けることもありますが、更に手間がかかるので、あまりやりません。最初のページがむき出しの場合がほとんどです。

表紙つき
表紙なし

コピー文庫の欠点

 最後に。安くてきれいで便利で、いいことずくめのコピー文庫ですが、少し欠点も。

 元が二色刷りでも一色刷りになってしまうことや、片面コピーなのでかさばる、など。

 特に一番大きなネックは、左右のページが逆になることですね。本を見開きでコピーし、それを半分に折るので。

 なので、見開きで図をバッと見せるような本には不向きです。枚数が少ない場合は、A4の紙の端だけ綴じて、あとは蛇腹に3つ折りにして他のページと一緒に綴じたりしますが、本一冊ずっとその形式の場合は、A4のまま左端だけ綴じて別にしまっています。

 その話はまた次回。コピー文庫よりも場所をとりますが、これはこれで、便利なんですよん^^。

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