DMM英会話に入会して先月4月で7年が経ち、8年目に入りました。海外旅行に行かれない昨今、いつでもお茶の間で世界と繋がれるのは、解放感があります。毎日が楽しい。
今年は、普段わたしが先生方とどんな会話をしているか、例を挙げて書きます。先生のプライバシーもあるので、これまでなかなかブログには書けませんでしたが、時効になった会話を中心に書ける範囲で書いていこうと思います。
グチる先生
まだDMM英会話に入会したばかりの頃に出会ったセルビアの先生で、いまも良く思い出す先生がいます。話の内容がわたし的にめっちゃ面白い先生でした。単にあれやこれやグチを並べているだけなのですが、話がうまいんでしょうね。面白いのでつい聞き入ってしまう。リスニングの練習にもってこいでした。
この先生、バレーボールのサークルに入っていて、レッスンの度に必ず聞くのがチームメイトの悪口でした。「チームに一人、徹底的に動かないヤツがいてさ、一歩前に踏み出せば拾えるボールも拾わない。だから俺ら、そいつのことを『Flower pot(植木鉢)』って呼んでるんだ」
「今週もフラワーポットのせいで試合に負けてさー」「あいつ、何が楽しくてバレーやってるんだろう? 突っ立ってるだけなのに、休まず練習に来るんだよ」「戦力的にはいてもいなくても同じなんだけど、でも俺らのチーム、そいつ入れて6人だから、そいつがいないと成立しないんだ」などなど。なんだかんだ言って、けっこう見る目が優しい。
この先生、けっこうナショナリスティックで「またNATOのやつらが爆弾落としに来たら、セルビアは戦う用意がある」とか言っちゃって、「でも現実は、こうしてバレーボールで戦闘本能を昇華させているわけさ。平和的だろ?」 自分でも可笑しかったのか、言い終えてからフッと噴き出すように笑った先生の顔を今でも覚えています。
わたしもレッスンでよくグチります。人の悪口や愚痴って、語学力の向上にはもってこい。なんたって気持ちを分かってほしい一心で一生懸命喋りますから。感情に任せて喋るので英語脳フル回転です。
かつてわたしは着物に関する恨みつらみを毎日スペイン語のレッスンで話していたらアッという間に上達し、0から始めて1年で通訳案内士が取れたという経験があります。なので、他の誰にも聞いてもらえそうにないくだらないグチは速攻DMM英会話行き。先生にぶつけてスッキリします(笑) 先生も仕事だから神妙な顔をして聞いてくれ、適当に相槌も打ってくれるし、なんなら共感もしてくれる。英語が上達するだけでなくイライラも解消するという、まさに一石二鳥です。
尤も、これを習熟度の低い言語でやろうとすると、うまく話せなくて逆にストレスがたまるのですが、うまく愚痴が言えないと悔しくて、必須表現を揃え、また別の先生相手にリベンジするのでノープロブレム。相手を変え、言語を変えて同じ愚痴を三回も四回も言うワタシ。異常~(笑)
自宅療養中の先生
これは唯一最近の話。お気に入りのインドの先生のクラスが久々に取れました。「ここしばらく見なかったけど、レッスン開いていた?」と尋ねると、「一家でコロナウィルスにかかり、2週間休んでた」とのこと。
驚いて「もう大丈夫なの?」と尋ねると、「まだポジティブだけど、体調はすっかりいいので、仕事を再開することにした」とのこと。オンラインレッスンなら感染の心配はないですからね。
都市の人口の三分の一がコロナウィルスに感染し、先生の家でもお子さまを含め、家族全員がダウンしたとのこと。「インフルエンザほど辛くはなかった」そうですが、見せてくれた医師の診断書には「最高体温104」と書かれていました。一時的とはいえ、高い熱も出たようです。インドって華氏を使うんですね。104℉を摂氏に直したら、40℃でした。
「毎日ヘルスチェックから電話があって、その日の容態を聞いてくれるの。これはありがたかったわ」とのこと。インド、やるな、と思いました。大都市の人口の三分の一が一斉にコロナウィルスにかかっても都市が機能不全に陥らず、そういう余力があるところがすごい。日本が同じ状態になったら、同じことができるだろうか?
先生もバリバリ元気。まだ陽性のうちから仕事を再開し、コロナをダシにレッスンするあたりのパワフルさが素敵。「夫が旅先でコロナを持って帰ってきたのよ。うんと文句を言ってやったわ」「陽性の間はお手伝いさんに来てもらえないから、家事が大変~~~!!」と、いつも通りグチ全開(この先生も、愚痴が面白いタイプ)。お元気そうで安心しました。
世界の国々の状況をリアルタイムで見られるのもオンラインレッスンの魅力です。それにより、自分のところで同じことが起きたらどうなるか想像することができる。世界の様々な国の先生の話を聞くと、戦争や貧困や、想像を絶するような体験をしていることがあります。それでも元気に生きている。人間ってたくましいなあと思います。
お城に住む先生
DMM英会話の先生は、それぞれの国で比較的裕福なおうちのお嬢様、お坊ちゃまが多いです。「なんでこんなやんごとなきお方が、こんなところで日銭を稼いでいるんだろう?」と不思議に思うこともあります。為替レートのなせる業なのでしょうか。
今まで出会った中で一番特権階級っぽかったのは、ポルトガルの大邸宅(ほぼお城)にお住まいの先生。映画に出てきそうな、いかにもな領主の館。おじい様の代までは貴族だったそうです。パソコンを動かして、お庭を見せてくれました。その広い庭は結婚式会場として一般に貸し出しているのだそう。ウェブサイトも見せてくれました。人気の「シャトー・ウェディング」ってやつですね。「維持費がかかって大変なのよ」だそうですが、ウーン、すごい。眼福^^
イケメンな先生
6,7年前のこと、お気に入りの超イケメン先生がいました。ヨーロッパの先生で、めっちゃイケメン。どれくらいイケメンかというと、誰が見てもイケメン、普遍的なイケメン。生徒のコメントが「イケメンだけど気さくな方でした」「イケメンなのに緊張せず話せました」など、もはや「イケメン」という枕詞なしにはコメントが成り立たないくらいのイケメンぶりでした。
まるでギリシャ彫刻。ジェームス・ディーンとデカプリオを足して二で割り、もっとずっとマイルドでハンサムにしたようなお顔立ち。真っ青な目。はにかみ屋さんで、照れたような笑顔がとっても可愛かった。
このイケメン君に入れ揚げ、一時は毎日レッスンを受けていました。ディスカッション教材はほとんどこの先生とやりました。英語の総称表現の使い方を叩き込んでくれたのもこの先生でした。気が合い、戦争体験や、個人的なこともいろいろ話してくれました。
この先生はかつて、お国のバスケットボールのナショナルチームのメンバーでした。身長191センチ。この身長でもチームでは一人だけ飛びぬけて低かったそうです。スラブ系は2メートルを超す人も全く珍しくないですからね。身長が低くてもナショナルチームに選ばれたのだから、優秀なプレーヤーだったのでしょう。
普段日本では絶対お目にかかれないような人々に簡単に出会えるのも、オンラインレッスンの醍醐味です。英語を学ぶだけじゃない。世界の広さを日々実感しています。
データ
在籍年数: 7年と1か月半(2014年4月~)
レッスン時間合計:8万7000分
レッスン回数: 3480回
先生の出身国:142か国
メダルコレクション: 金25、銀44、銅64(合計133個)
※メダルコレクションは2018年2月に始まったので、それ以前に出会った先生を含んでいません。