マルタ語

ハチミツ色のマルタにやってきた

 昨日からマルタ共和国に来ています。地中海に浮かぶ小さな島です。イスタンブール経由で朝空港に降り立ち、路線バスで首都ヴァレッタへ。そこからフェリーで宿のあるセングレアへと向かいました。

 セングレアはヴィットリオーザ、コスピークワと共にスリーシティーズと呼ばれる古い市街です。海に細く突き出た半島で、1565年オスマン帝国に包囲された際、水際でマルタを守り切った歴史的な大舞台です。包囲は三ヶ月以上に及び、この小さな島が、オスマン帝国の地中海完全掌握の野望を打ち砕きました。

 マルタの街並みはハチミツ色。統一感があります。ほとんどの建物がこの島で採れるマルタストーンという石で作られているからです。私たちが借りたアパートも蜂蜜色。ガレリーヤと呼ばれる張り出し窓のついた伝統的な建物です。

色とりどりの張り出し窓。

張り出し窓の中から外を臨む。

 街並みだけでなく、ここには様々な「マルタらしさ(マルティーズ)」があります。例えば食事。うさぎ肉や馬の肉を食べるなど、ちょっと他にはない食文化があります。

 パスティッツィもその一つ。リコッタチーズや空豆(フール)を入れたパイです。街にはパスティッツィ屋さん(パスティッツェリア)がたくさんあって、60円くらいでサクサクホカホカなパスティッツィを売っています。菓子パンと同じくらいの大きさで、けっこう食べ出がある。昨日の昼食はパスティッツィ一人一つとフルーツジュースだけで済ませました。

ヴァレッタのカフェ・コルティナにて。

これはまた別の店で買ったパスティッツィ。

 夕食はレストランで「マルティーズプラター」を注文。ボリュームがあるので、二人でシェアしました。生野菜の巨大なサラダで、リコッタチーズ、タコ、ドライトマト、ソーセージなど、マルタでよく食べられる食材がどっさり。パリパリなフォッカッチャが付け合わせについてきて、二人でも食べきるのは大変でした。

タコが柔らかい!

こちらは別の店のマルティーズプラターです。

 マルタの公用語は英語とマルタ語。本屋さんにはマルタ語の本もたくさん! わたしはガレージセールで中古の絵本を4冊購入。

ガレージセールもマルタらしい。

 マルタ語はラテンアルファベットですが、Ħ(ħ)の文字が特徴的。アラビア語の方言なので、パラパラめくっただけでも分かる単語に出くわします。

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