あけましておめでとうございます、といまさら書くのも変か。おかげさまで元気にやっております。
実は年末から中国語の読み物アプリにハマっています^^。Du Chineseというアプリです。3月に中検4級を受けるつもりなのに中国語エンジンがかからなくて困っていたところ、このアプリの存在を知り、一気に中国語モードになりました。今はもうロシア語そっちのけで中国語にハマっています。
今日はこのDu Chineseについて書きます。実は正月に一度書いたのですが、操作ミスで全部消えてしまった・・・(涙) 気を取り直してもう一度書きます。
このアプリはiPhoneでもAndroidでも使え、あとパソコンのブラウザでも使えます。内部課金制の有料アプリですが、無料でもかなり使えます。わたしはつい昨日まで無料会員でした。昨日新春30%オフセールが始まったので1年間の有料会員になりました^^。例年セールは年に3回だけで値下げ幅は30%が最大みたいなので、このチャンスに思い切った^^63ドルだったので、月に600円くらいか。ちなみに新春セールは1月19日までです。
内容
Du Chineseは単純に、中国語の読み物を配信するアプリです。約1000の短い読み物が読め、週に5、6くらいのペースで新しい読み物も追加されています。
内容の傾向はこんな感じ:
- 中国の文化に根ざした内容が多い
- 平易な中国語で書かれたものが多い
- 一話一話は短い
- 朗読が非常に美しい
外国語の読書が長続きするのは、以下の3点が満たされているとき。
- 興味を惹かれる内容
- 難しすぎない
- 長すぎない
Du chineseはこの3点を全て満たしているので、すごく楽しく読めます。
しかも朗読が非常に美しい。中国語ってこんなにきれいな言語だったのかと、もううっとり。特に小説は表現も詩的で、こんな表現があるんだ、とまたウットリ。中国語に対する印象がこのアプリで変わりました。
無料会員が読めるのは
無料会員が読めるのは、
- 恒常的な無料コンテンツ(20くらい)
- 続き読み物(小説)の最初の1章(10くらい)
- 新しく配信された読み物(最初の1週間)(6くらい)
の三つです。つまり常時30~40くらいの読み物が読める。実際わたしは無料会員の2週間の間に60くらい読みました。新しいのがどんどん読めればそれで良い場合は、無料会員で充分ではないでしょうか。むしろ読めるものが限定されていたほうが、ありがたみがあって良いかも。
無料会員だった昨日まで、毎日の配信が楽しみで仕方がなく、配信がない日はガッカリしていました。有料会員になった今は、その嬉しさは失ったな。むしろ読めるものが増えるのはちょっとプレッシャーかも^^;。
学習サポート
このアプリ、内容もさることながら、操作性が良く、学習サポート機能がいろいろあります。
- 難易度目安つき(読み物・単語ごと)
- ピンインを表示できる
- 英訳が表示できる(単語ごと・文ごと)
- 文字の大きさが変えられる
- 読み物全体・一文ごとの読み上げが可能
- 読み上げの速さが変えられる(3段階)
- 単語帳が作れる
各読み物はnewbieからmasterまで6段階に分かれていて、それぞれがHSKの1級から6級までに対応しています。一番難しいmasterでもそんなにめちゃくちゃ難しくはない感じで、初心者のわたしでも読めるものがあります。中国語って漢字じゃないですか。だから字面を見ていれば内容はけっこう分かっちゃうんですよね。分からないところは訳を見ればいいんだし。
一方、音だけ聞いていると一番易しいnewbieレベルでもけっこう分からなかったりします。特にこれは難しすぎると思うもの以外、わたしは6段階全ての読み物読んだり聞いたりしています。
読み物ごとに難易度がついているだけでなく、一つ一つの単語のHSKの何級で問われる単語かも表示できるようになっています。
知らない単語はタップしてセーブアイコンを押すだけで単語帳に記録され、マイ・フラッシュカードが自動で作成されます。
注意点
一つ注意点があります。これは英語話者向けのアプリだということです。操作説明も、内容の訳も、全て英語です。なので英語アレルギーがある人には向かないと思います。でも逆に英語も同時に学びたいなら一石二鳥。操作は難しくないので、もし英語が分からなくてもそう困ることはないと思います。
メリット
このアプリでわたしが一番気に入っているのは小説です。中国の小説もあれば、西洋の小説もありますが、どれも平易な中国語で、舞台を中国に書き換えられています。雰囲気のある朗読がすごく素敵で、わたしは勝手に20世紀前半のレトロな中国を思い描きながら聞き読みしています。今回有料会員になったのも、小説の続きが読みたかったからです。
Du Chineseがすごくいいなと思うのは、反復が多いことです。一つの読み物の中で、類似の表現を何度も畳み掛けてくる。そこが良いです。
2歳の孫が話しているのを聞くと、同じことを何度も何度も繰り返しています。例えば「美味しい」「美味しくない」「美味しかった」など、「美味しい」という一つの表現を何度も使いまわす。本当は美味しいときでさえ「美味しくない」と一度は言ってみる。そうやって言葉を覚えていくんですね。スポンジのごとき吸収力の子どもですらそうやって覚えるのだから、そのくらいやらなかったら大人が覚えられるはずがない。
それにテープ起こしをやってみると分かりますが、実際の会話ってけっこう反復が多い。文章よりも話し言葉のほうがはるかにくどいんです。同じことを何度も何度も言う。Du Chineseに出てくる会話文はそういう意味でも現実の会話っぽいです。
会話にはあんまり教本には出てこない口語表現もでてくるし、クスッと笑える展開もあったりで、ほんとに短い会話なのにやけに現実っぽいです。
すごく良く出来た教材だなあと思います。他の言語でもこんな読み物アプリがあったら是非欲しい。
まだ使い始めて2週間ちょっとなので、これで中国語力が伸びたとかいうような実感はありませんが、とにかく毎日新しい読み物を読むのが楽しみで仕方がない^^。このアプリのおかげですっかり中国語へのモチベーションがアップしました。