先日のトルコ語学習動画が気に入りすぎたので引っ張ります。
同じチャンネルの別の動画を含め、あれから何度も見直しているのですが、噛めば噛むほど、もとい、見れば見るほど味わい深い。3重の意味でトルコ語学習に有益でした。
- 聴き取りの練習になる
- 学習法が参考になる
- モチベーションがアップする
聴き取りの練習になる
まず感じたのは、トルコ語が聞いて分かる喜びです。話しているのが日本人だからか、すごく聴き取りやすい!それに知らない単語がほとんどないし。それでも日本語字幕がなかったら分からないんじゃないかと思いましたが、字幕のついていない他の動画を見たら、字幕なしでもだいたい分かると判明しました。すっごく嬉しかったです。
どんなに頑張って聞いても理解できないレベルのものだと、食いついていこうという気がうせて耳が閉じてしまいますが、なんとか音についていかれるとなると、しっかり食らいついていこうという気になる。おかげさまでまたとなく良い聴き取り練習になりました。
学習法が参考になる
動画の内容、つまりKlaraさんのトルコ語学習法もたいへん参考になりました。
特に新鮮だったのは以下の部分です。
Okul arkadaşımla konuşmak bana çok faydalı oldu. Tabiiki yabancı arkadaşlarla Türkçe konuşurken, konuştuğumuz Türkçe’de epey hata oluyordu. Fakat konuştuğumuz Türkçe aynı seviyede olduğu için gayet rahat konuşabiliyordum; Türk arkadaşımla konuşurken, çok fazla anlamıyordum; çok hızlı konuşuyorlar, bilmediğim kelimeler bol bol kullanıyorlar… gerçekten başım ağrıyordu.
Yabancı arkadaşlarla Türkçe konuşurken, daha rahat konuşabiliyordum. O yüzden yabancı arkadaşıyla Türkçe konuşmak bana özgüven verdi.(学校の友達とトルコ語話したのはすごく良かった。もちろん、外国人のお友達と話す時、トルコ語はすごく間違って話していたけど、でも、私たちは同じレベルでトルコ語を話していましたので、すごく心地よくトルコ語を話せていました。トルコ人のお友達と話する時、わからない事だらけだった。速く話すし、知らない単語沢山使うし、本当に、頭痛くなっていました。外国人のお友達とはもっと心地よく会話ができました。だから、外国人のお友達とトルコ語話したのは自信になりました)
ここの部分が、わたし的にすっごく良かったです。
これって意外と盲点ではないでしょうか。なんとなく「非ネイティブとの会話」って、ネイティブと会話できない時の「質の落ちる代用品」みたいに思いがちじゃないですか。
でもクララさんは、むしろ非ネイティブと話したことがよかった、とおっしゃっている。わたしも、まさに「非ネイティブ」であるクララさんの動画で「トルコ語が聞いて分かる喜び」を体験している最中だっただけに、これはストンと腑に落ちました。
まだヨチヨチ歩きの外国語学習者がネイティブの会話についていくのは無理。やっと水に浮くことを覚えた水泳初心者がいきなり荒波の海で泳ぎの特訓をするようなもの。高波にさらわれて水をたくさん飲まされ、死にそうな目にあって懲りてしまうのがオチでしょう。
泳ぎは足の立つお池やプールで安全に練習するに限る。それと同じで、同じレベルのクラスメートと教室で一緒に習った語彙を使いまわし、お互いに「分かる」「話せる」という成功体験を積み上げていくほうが、はるかに確実でリスクが少ないだろうな、と思いました。
こういうのは実際に体験した人でないと分からないポイントですね。クララさんはご主人がトルコ語ネイティブだから、ネイティブとの会話チャンスはたくさんあったはず。選べる立場にいた人ならではの気づきだと思います。
モチベーションがアップする
学習法や聞き取りがダイレクトに役立ったのも事実ですが、それ以上にトルコ語学習へのモチベーションをアップしてくれたのが大きかったです。
ではなぜモチベーションがアップしたか。
それは、実現可能なお手本を見せてくれたからだと思います。「手の届きそうなトルコ語」を見せてくれた。「わたしもあともうちょっと学習したら、ここまで行けるかも~」と思わせてくれた。もう、動画を見ているだけで自分も喋れるような気になった(笑)
まあおそらく現実はそううまくは行かず、そもそもこんなふうに淀みなく話せといわれたらたぶん日本語でも無理だと思いますが、とにかく夢をもらった。
まず同じ日本人が外国語を喋っている、それだけで自分もガンバロ!って思いますね^^。「日本人でも喋れるんだー?!」みたいな(笑)
で、しかもそれが手が届きそうなお手本だったりすると、更にありがたい。
具体的にどんな利点があるかというと、「次に何をすればいいかが分かる」ことです。今の自分に足りないものが分かるから、次に打つべき手が分かるんです。
なんでモチベーションが上がらないかって、次に何をやったらいいかが分からない、もしくは、何をやってもダメな気がするからじゃないですか。だからそこを突破する鍵をもらえると、モチベーションアップは一気に青天井^^
で、わたしにとって次のステップは、今まで学んできたことをシステマチックに構築し直すことだと思いました。
まずはボキャ。既に知ってるボキャを整理して頭の中にきちんと位置づける。そして、ぽかっと穴が空いているところだけ新しいボキャを補う。
文法もそう。「こう言う時はどう言うのか」、自分のニーズに従って再整理が必要と思った。特に動名詞(かな?)、「~すること」とか「~したこと」というような表現がトルコ語にはいくつもあって、それぞれ使い方が違う。それがいつも分からなくて、心のブレーキになっていた。ここを一度ちゃんと整理するだけでもだいぶ違ってくるんじゃないかと思いました。
クララさんのトルコ語を聞いていて思うのは、一つ一つの文がすごくシステマチックに構成されていること。折り目正しいと言うか、折り紙の角と角がピシッピシッと揃っている感じ。文の構成がグズグズじゃないところが聞いてて清々しい。
あと他の動画も含め、「こういう時はこういう風に言えばいいのか!」と参考になる言い回しも沢山ありました。まず気づいたのは、gelmek(来る)とgitmek(行く)とalmak(得る)とvermek(与える)の使いまわし。この4動詞だけでもこんなに様々なことが簡単に言えちゃうんですねー! energi aldim(パワーをもらった)とかözgüven verdi(自信をくれた)とか、是非真似しようと思いました。
falan filan(などなど)とかtembel tembel(ダラダラ)などの畳語の使い方もトルコ語っぽくて素敵。これも是非真似しよう。diye(・・・ってことで)とかgibi(みたいに)もうまく使うと表現の幅が広がりそうですよね^_^
お手本サイコー! お手本バンザイ\(^o^)/
トルコ語だけじゃなく、外国語全般に関して、「なんか行けそう~!」って気がしてきました\(^o^)/
けっこう頻繁に新しい動画がアップされるようなので、今後が楽しみです^_^