ボスニア・セルビア・クロアチア語

母の日はボスニア料理

 昨日は母の日。なので娘にボスニア料理を作ってもらいました。・・・といっても、今年は上の娘しか家にいないので、わたしも一緒に作りました。

なんちゃってボスニア料理

 今ボスニア語はおあずけ。でもお腹だけでもボスニアに繋がっていたい。

 レシピはBiH(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)の先生に教えていただきました。へへへ、ありとあらゆることに英会話レッスンを利用するヤツ^^;。

 今回作ったのは、Burek(ブレク)、Begova čorba(王様のスープ)、Mješavina povrća sa đumbirom(野菜の生姜炒め)です。

 Burekブレク): トルコ語ではBörek。オスマントルコ時代からボスニアにも伝わる家庭料理だそうです。小麦粉で作った生地で肉などを包む点では同じですが、葱油餅のように生地を具を巻き込んでひも状にし、グルグル巻いて作るのがボスニア流。

 娘にこのレシピ(英語)を見せて作ってもらいました。小麦粉は、薄力粉ではまとまりにくいので、強力粉を半分混ぜました。娘の話では、「ヨーロッパのレシピで小麦粉とあったら、中力粉で代用するとよい」とのこと。

Begova čorba(王様のスープ)

 Begova čorba(王様のスープ): čorbaはトルコ語のçorbaで、スープのこと。Begというのはオスマントルコ時代の役職名で、地方豪族のことだそう。

 先生が一番好きなスープだそうです。作り方を聞いたら、トルコのsebzeli tavuk çorbası(野菜入りチキンスープ)に似ていたので、それなら絶対美味しいだろうと思い、作ってみました。レシピは先生が探してくださったこれ(英語)。ボスニアではスープはこういう金物の素敵なボウルで飲むのだそう。サワークリームとレモンの酸味が爽やかで、とっても美味しかった。

Mješavina povrća sa đumbirom(生姜風味の野菜炒め)

 Mješavina povrća sa đumbirom(生姜風味の野菜炒め): 先生に野菜料理のオススメを聞いて教えてもらったレシピ。先生が英訳してくださいました。

 これはたぶん最近の料理。なんと醤油を使います。ちょっと煮すぎて野菜の色が悪くなってしまった。レシピに「煮すぎるな」って書いてあるのに・・・。

 ところで、ボスニア料理で欠かせないもの、それはコレです↓

 「ベゲタ」。「ボスニアでよく使う香辛料」を尋ねたら先生が教えてくださったもの。まさか日本で手に入るとは思わず、ダメ元で検索をかけたら、あっさりアマゾンで扱っていた^^。ボスニアやクロアチアで使われるうまみ調味料です。

 そういえばずっと前に教材で味覚の話題があって、「うまみ」という言葉が出てきたとき、フィリピンの先生はいくら説明してもまったく理解してくれなかったのに、BiHの先生がこともなげに理解してくれたのは、こういうものがあったからなんですねえ。納得。

 味の傾向としては、クレイジーソルトに顆粒コンソメと野菜風味を加えた感じ? これを使えば、どんな料理もたちまちボスニア風味~~!! 先生は目玉焼きにかけて食べるのがお好きだそうです。

 ボスニア料理はあんまりエスニック感が強くなく、日本人の口にも合う味。材料も、ベゲタを含め、手に入らなくて困った材料は特にありませんでした。

 但し先生によれば「お菓子だけは、ボスニアのは異常に甘く、高カロリーなので薦めない」とのこと。ボスニアのバクラヴァは、トルコやアラブのバクラヴァよりもっと甘いというから、相当ですね。

 デザートにはSlani kolačići(塩クッキー)を作ろうかと思ったのですが、今回は時間がなかったので断念。レシピは自動翻訳が割ときれいに訳してくれたので、今度作ってみよう。

 ボスニア語はおあずけ、とはいいつつ、ボスニア語のレシピなんか見てるとやっぱり、つい読んでしまいますね。語感の面白い単語をつい探してしまう。「mrkve(にんじん)」なんて大好き♪ 5文字のうち最初の4文字が子音^^。

 ほんと、ボスニア語・クロアチア語はやたら子音が多い。この間のvrhnje(クリーム)も5文字のうち最初の4文字が子音(※ボスニア語ではnjで一文字・一音)ですごかったですが、prtljag(荷物)という単語。全6文字(ljは一文字)、母音はa一つ。

 それどころか母音がない単語があるんですよーー!! škrt(ケチ)、vrt(公園)とか。子音だけの単語がこの世にあるなんて、考えたこともなかった。音節っていうのは必ず母音が含まれるものだと思っていいました。

 そういえば一年ほど前に英語喉にハマったとき、「母音を含まないシラブル」という考え方が出てきて「???」と思いましたが、最近やっと合点がいきました。そういうの、音節主音的子音(母音の代わりに子音が音節の主音となること)というんですね。ボスニア語のみならず、スラブ系の言語ではよくあるようです。

 こうやって常識が覆されるから、新しい言語に触れるのって楽しい^^。

 実は、料理を作っているうちに、台所で水漏れ発生。水漏れ警報が鳴り出し、ALSOKが飛んできました。

 応急処置をしてもらいながらの、落ち着かないボスニア料理の夕べ(汗)。でもALSOKのマークってボスニアヘルツェゴビナの国旗に似てる。どちらも青と黄のツートン。

 そんなところまでボスニアっぽかった(?)楽しいひとときでした^ ^。

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