わたしが9年近くお世話になっているDMM英会話が、来月2月から値上げをするそうです。一番ベーシックなプランが現在6480円のところ、来月から7980円になるというから、1500円の値上げです。昨年の急激な円安以降、いつ来るかと思っていた値上げがついに来たか、という感じです。
但し、今月1月末日付けで在籍中の会員は、休会しない限り、一年間月謝据え置きだそうです。なので、もしいま入会を迷っている方がいらっしゃいましたら、この機会にぜひ。
- DMM英会話
※DMM英会話 紹介コード:36715976
正式入会時にこの番号を入力すると500円相当のレッスンチケットが3枚もらえます。使用者の情報は私には一切知らされませんので、どなたでもお気軽にお使いください。
オンライン英会話で学ぶ意義
外国語教材やメソッドは様々あり、今まで外国語のオンライン会話レッスンを受けた経験のない方は「月謝を払うだけの成果が得られるだろうか」「そもそも会話をすることに意味があるのだろうか」といった疑問をお持ちのことと思います。
かつてわたしも同じ疑問を抱き、興味はあるのに、なかなか一歩を踏み出せなかった時期がありました。
わたしは英語教育の専門家ではないので、オンライン英会話が万人に向くかどうかは分かりませんが、自分としては大変気に入っています。以下にその理由を記します。一個人の体験談として参考にしていただければ幸いです。
わたしのオンライン会話遍歴
わたしが初めて語学のオンラインレッスンを始めたのは2012年。スペイン語のオンラインサービスに入会したのが最初です。そこに1年4カ月在籍し、スペイン語をゼロから始めてまだ1年半ながらも、スペイン語の通訳案内士を取得しました。
その後、2014年にDMM英会話に入会。約1年半後に英語の通訳案内士を取得しました。
そのまた数年後、DELE(スペイン語の検定試験)の受検準備のため、DMM英会話と併用し、別のスペイン語オンラインサービスに約1か月在籍した経験もあります。
英語力はアップしたか
ではオンライン英会話で英語力はアップしたでしょうか。
一言で言うと、アップしたと思います。
特に話す力。英語で話した経験がほとんどなく、苦手意識がありましたが、DMM英会話に入会して最初の1か月、徹底的に発音を直して頂き、かなりマシになりました。その後、冠詞の使い方などを徹底的に叩き込んでもらい、文のブロークン度もだいぶ低くなりました。英語の通訳案内士、特に二次試験を突破することができたのはDMM英会話のおかげだと思っています。
英語力よりも大事なもの
細かい英語スキルも上がりましたが、わたしがDMM英会話から得た一番大きなもの、それは「モチベーション」です。
日本という国は、幸か不幸か、日本語だけ知っていればほぼ100%用が足ります。日本国内にいる限り、外国語を学ぶ必要性に迫られることは滅多にありません。だから皆「英語をやらなきゃ」と口で言ってはみるものの、ちっともやる気が起きない。だってそもそも学ぶ理由がないのですから。英語ができたら何となくカッコイイような気がするだけで、そのほか具体的にどんなイイことが待っているのか想像ができない。だからやる気が起きなくて当たり前なのです。
わたしもオンラインレッスンを始める前はそうでした。外国語に対するバクゼンとした憧れは大きいものの、ではなぜ外国語を学ぶのかと問われると答えられない。どっちの方向に向かえばいいのかも分からないから、何から優先的に学べばいいのかわからないし、自分が今やっていることにも確信が持てませんでした。
当時、そんなわたしの意欲の元は、検定試験。何をしたらいいのか分からないから、とりあえず試験に受かることを目標に、指針を決めていました。
それはそれで良かったと思います。検定試験は指針だけでなく、達成感をも与えてくれました。語学に限らず、何かの目標に向け、意欲を保ち続けて努力し、達成までもっていくノウハウも蓄積することができました。
なぜ外国語を学ぶのか
ただ、「何のために外国語を学んでいるのだろう」という問いには、検定試験は答えをくれませんでした。
その問いに答えをくれたのは、オンライン会話レッスンです。今ならこの問いにはこう答えます。それは「海外の方と話がしたいから」です。そしてもし「なぜ海外の方と話がしたいのか」と問われたら、答えは一つしかありません。それは「楽しいから」です。もう、圧倒的に楽しい。外国人と外国語で会話するのがこんなに楽しいだなんて、オンラインレッスンを始めるまで知りませんでした。
以前は海外の方と会話を交わす機会などほとんどなかったですしね。たまの海外旅行以外。だからその醍醐味も知りませんでした。でも今は、日本の自分の家にいながらにして毎日、海外の方と会話が交わし、日々その楽しさを味わっています。
日本語で誰かとおしゃべりするのも好きですが、相手が海外の方だと、びっくりするほど常識が違ったり、モノの見方が違ったりで、驚くことがたくさん。日本で暮らしているだけでは知ることのできない話がたくさん聞けます。個人的な体験、思い、気持ちを共有することもあれば、ニュースで流れていることと相反するような現地の実体験を聞くこともあります。
こうした情報や思いを共有するためには、何としても語学力が必要です。相手から聞きたいことを聞き出すには話す力が、相手の話す内容を正確に聞き取るためには聞く力が必要なわけで、自分の質問がうまく伝わらなかったり、相手の話が完全に理解できなかったりすると本当に悔しい。「もっとうまくなりたい」と切実に思います。
でもうまくいくこともある。うまい質問を投げかけることに成功し、知りたいことを聞き出せたとき、相手の信用を得て深い話が引き出せたときなど「外国語が話せてよかった」としみじみ思います。
モチベーションというのはこの成功体験と悔しい思いの両方があって初めて成り立つものだと思います。悔しい思いばかりでは辛くて続かない。一方で、自分の語学力にすっかり満足してしまったら、そこで終わりでしょうし。「もっとうまくなりたい」と「話せてよかった」の両輪がバランスよく機能してこそ、意欲は転がり続けるのだと思います。
外国語で思考する
会話をすることの効用は、「楽しい」以外にもまだあります。
それは、外国語でモノが考えられるようになること。日本語でいつもやっている「思考」という作業を、外国語でもできるようになる。
こういうの、子どもの頃から親しんでいる言語じゃないと無理じゃないの?と思う人もいるかもしれませんが、なんの、なんの。50代から始めた言語だって、1年くらいすると曲りなりにもその言語でモノを考えられるようになりますから、単なる慣れの問題だと思います。
但し、外国語で思考できるようになるには、ある程度の時間、集中的にその言語にどっぷりと浸かることが必要不可欠。本来ならば、一日25分程度のレッスンだけでは密度が薄すぎます。
でもうまいことに、楽しかった会話はレッスン後も頭の中でグルグル回り続けます。先生が言ったセリフを反芻したり、うまく言えなかったことを「こう言えばよかった」と反省したり「次回はこう言ってみよう」と思ったり。レッスンの余韻に浸るそうした時間も含めると、それなりの時間、外国語に触れていることになり、結果、徐々に外国語で考えられるようになります。
外国語で思考できるようになっても、ネイティブのように話せるようになるわけではないし、知らない単語が分かるなんて奇跡が起こるはずもなく、ブロークンはブロークンのまま。でも感覚的に言葉をスッと理解し、感覚的に反応できるようになります。外国語で思考するようになると、いつもとはちょっと違った感覚で論理が組みあがっていく感じで、楽しいですよー。
個人レッスン
個人レッスンであることも、DMM英会話で気に入っていることの一つです。先生と生徒の一対一。自分が話すのを聞いているのは先生だけだから、間違っても、うまく言えなくても、恥ずかしくない。グループ授業のように、傍でわたしの英語にじっと耳を澄まし、ひそかに点数をつける級友がいないのは本当に気が楽です。
個人レッスンに慣れてくると、そもそも英語力を統一基準で測ること自体、ナンセンスに思えてきます。たとえば単語。検定試験で求められる単語に個人差はありませんが、実社会において優先的に覚えるべき単語は人によって様々です。単語は万遍なく覚えるより、自分が使いそうなものから先に覚えたほうが効率が良い。たとえばドラマや雑談を楽しみたい人にとって「weird」は必須単語かもしれませんが、学会で英語のプレゼンをしたい理系の学者に「weird」なんて単語はそうそう必要ないでしょう。
母語の日本語だって人それぞれ偏りがあるのだから、外国語も自分のニーズが満たせればそれでヨシ。「人様から褒められるような立派な英語」を目指さなくなったのも、個人レッスンのおかげです。
- 人の目を気にしなくて済む
- 人と比べなくて済む
- 人と競争しなくて済む
それが個人レッスンの良いところだと思います。
以上、思いつくままに書いてみました。なんらかの参考になれば幸いです。
DMM英会話
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