アルファベットブロックを一セット使って英語のクロスワードパズルを作り、インスタグラムにアップしました。
完全パングラム型クロスワード
Across:
3 – Sesame Street is a ___ show (abbreviation)
5 – Tangled tropical forest
7 – Kitchen utensil for mixing
8 – List of questions people often ask (abbreviation)
9 – This is ___ bag, not yours
Down:
1 – Common water bird
2 – Animal with black and white stripes
4 – Solemn promise at a wedding
6 – Tiny fairylike creature with pointy ears (It has other spellings)
もしよかったらやってみてください。答えはこちらです。
そもそも可能なのか
ABCブロックを一セットだけ使うということは、26文字をかっきり一度だけすべて使うということ。果たしてそんな英語クロスワードがそもそも可能なのかどうか、実は作る前は確信がありませんでした。
英語は母音に対して子音の数が多すぎるからです。子音にも母音にもなるYを母音とカウントしたとしても、子音20に対し、母音はAEIOUYの6つしかありません。なのに子音一つ~最高三つに対し、語尾以外は母音を一つないし二つつけなくてはならないのだから、母音が足りなくなるのは目に見えている。
たしかpangram(パングラム – 全ての文字を最低一度使って作った文)も、全ての文字を一度だけ使った完全パングラム(heterogram)はまともなものはまだないんじゃなかったかと思います。なのでクロスワードもそもそも実現可能なのかどうか分かりませんでした。まして英語ネイティブでもないわたしに作れるんだろうか?
でもダメ元でアルファベットブロックをあれこれ並べてみたら、意外にも二時間ほどでできました。
作り方
子音と母音の数のバランスが悪いのは分かっていたので、まずは母音遣いの荒い子音から始めることにしました。
まずはQです。Qは、que-、qui-、qua-、quo-など、たった一文字で複数の母音を消費します。しかもその母音は続くので再利用しづらい。なので最初から略語で使うことにしました。
次にZ。これは語中に持ってくると-ize、-izationなど母音効率が悪い。語尾に持ってくると-zzと二つ必要。なので単語の頭に持ってくることにしました。
あと-skとか-ckなど、二重子音を使って子音を消費しました。実際には使いませんでしたが、thr-やstr-なんかもいいですね。たとえばthrongなんて単語は母音一つで5つの子音が消費できて大変お得だと思います。knightも良いですね。読まない子音が突然好きになったりして😄
交差する部分の文字は二度使えるので、なるべく母音で交差するよう心掛けました。
結果として分かったのはあの手この手で母音の節約に励めば、そう難しくはないということ。でも、最初はそういうことも分からずに挑戦したのだから、コロンブスの卵。ダメ元でチャレンジした自分は偉いと思います😄
チェック
インスタにアップする前にDMM英会話の先生3人に見せて実際にやってもらい、英語のミスや難易度などをチェックしていただきました。
特に文法ミスなどはありませんでしたが、カギは先生の意見を汲み、より簡単な説明へとレッスンのたびに書き換えました。
面白かったのはアフリカの先生が「common water bird」というカギを見て「フラミンゴ!」と答えたこと😄 先生のお国ではフラミンゴがcommonなのかーと思い、所変われば品変わるだなあ、と思いました。
あと Tangled tropical forestと聞くと、まずみんな開口一番「アマゾン」と答える。一般名詞よりも固有名詞が先に浮かぶんですね。いろいろ面白かったです。
思わぬ落とし穴
さて、これだけチェックをかければ完璧!と思って自信満々にインスタにアップしたのですが、思わぬ落とし穴がありました・・・。
それは英語のクロスワードパズルは各単語が3文字以上でなくてはならないという縛りがあったことです。これは知りませんでした。
いつも「いいね」をくれる複数の英語ネイティブが今回に限って誰も「いいね!」をくれないのに気づき、きっと何かおかしいのだろうと思って調べなおしたら案の定。この事実に行き着いたのです。
全く意外な盲点でした。でもそのことが分かったのだから、インスタにアップしてよかったんだろうな・・・。
ちなみに、直すのは簡単。9をなくし、最初の文字を3の最初にくっつけちゃえばいいのです。その単語がちょっと一般的ではない名詞になってしまうのが残念ではありますが、まあ全部作り直しというほどではない。
類似のクロスワード
ところで、他にもわたしと同じことを考えた人がいるようです。ネット検索でいくつか見つけました。
まずこちらは一般的な単語ばかりで構成されており、素晴らしいです。答えはこちら。これには別解もあるようですが、こちらは難しい単語や非英語圏の地名などが多いです。
こちらのページでは、長いHeterogramの単語をベースに余った文字を足していくという手法で複数のクロスワードが作られています。そのいくつかには二文字の単語も含まれています。てことは「三文字以上の単語」という縛りはそんなに気にする必要ないのかな?
おわりに
ふと思いついて始めたクロスワード作りでしたが、インスタへの投稿をきっかけに、クロスワードパズルについて一生懸命調べたのはよかったと思います。こんなことでもなければ、そもそもヨコのカギをacross、タテのカギをdownと書くなんて知らなかったと思います。
ちょっとガッカリなのは、クロスワードが出来上がった瞬間の「わたしって、もしかしたら天才っ?!」と思った高揚感が、時が経つにつれて、急速に色あせていくのを感じたこと。
まあそれはクロスワードに限らず、いっつもそうなんですが。何かを達成したときって、その瞬間はすごく嬉しいのに、時間が経つにつれ「だから何?」と思えてくる。
しかもその色あせるスピードが年々早くなっていっているような・・・。どうせならもう少し長く勝利の美酒に酔いしれていればいいのにね。
客観的状況は変わらないのに、ほんの1日2日、もしくはたったの数時間で、なぜキラキラした宝石のような達成感がとるに足らない石ころに見えてくるんだろう? ほんとに不思議。
この話も、「ブログのネタにいいかも」とまだ思えるうちにさっさとアップしてしまいます。ぐずぐずしてるときっとまたすぐ「こんなつまんないこと書いてもなー・・・」と思い始めるに違いないから。