フォニックスで学んだ母音字の基本ルールをまとめました。
母音字の読み方は三つ
- ローマ字読み
- アルファベット読み
- 曖昧な「ア」
アクセントがある母音字
ローマ字読み
ローマ字に近い読み方。U以外はローマ字の読み方に似ているので、覚えやすい。
読み方 | 発音記号 | 例 | |
A | ア(「エ」に近い「ア」) | æ | MAT, CAT, RAT, HAT.. |
I | イ(「エ」に近い「イ」) | i | SIT, HIT, FIT, KIT… |
U | ア(曖昧な「ア」) | ʌ | CUT, BUT, GUT, NUT… |
E | エ(はっきりめの「エ」) | e | PET, GET, MET, YET… |
O | オ(「ア」に近い「オ」) | ɑ | NOT, HOT, DOT, GOT… |
アルファベット読み
アルファベットの名前とほぼ同じ読み方。Uだけはウーと読むことも。
読み方 | 発音記号 | 例 | |
A | エイ | ei | MATE, LATE, RAIN, PAIN, GAIN… |
I | アイ | ai | SITE, KITE, FIGHT, RIGHT, NIGHT… |
U | ユー(又はウー) | juː / uː | CUTE, MUTE, USE, CONSUME, COMPUTE… |
E | イー | i: | HERE, THESE, FEET, MEET, HEAT… |
O | オウ(「オー」ではなく) | ou | NOTE, VOTE, TOE, COAT, BOAT… |
どんなときにどちらで読むか
単語の最後にEがつく場合
ローマ字読み | アルファベット読み |
MAT(マット) | MATE(メイト) |
SIT(シット) | SITE(サイト) |
CUT(カット) | CUTE(キュート) |
MET(メット) | METE(ミート) |
NOT(ノット) | NOTE(ノウト) |
単語の最後にEがあれば、1つ前の母音はアルファベット読み。
後ろに子音が二つ続く場合
子音が二つ続いたら、その前の母音はローマ字読み。
なぜhopにingがつくとhopingではなくhoppingになるのかがよく分かる。
ローマ字読み | HOP | HOPPING | HOPPED | 跳ねる |
アルファベット読み | HOPE | HOPING | HOPED | 望む |
母音が二つ続く場合
AI、EE、OAなど母音が二つ続く場合、最初の母音はアルファベット読み、2番目の母音は無視。
- MAIL(郵便) = MALE(男性)
- MEET(会う) = MEAT(肉) = METE(分け与える)
- ROAD(道) = RODE(乗った)
- JEAN(女性名) = GENE(男性名)
アクセントのない母音字の読み方
母音 | 読み方 | 発音記号 |
A | ア(曖昧な「ア」) | ǝ |
I | ア(曖昧な「ア」) | ǝ |
U | ア(曖昧な「ア」) | ǝ |
E | ア(曖昧な「ア」) | ǝ |
O | ア(曖昧な「ア」) | ǝ |
アクセントがない部分は、最も発音にエネルギーを必要としない曖昧な「ア」で済ませる場合が多い。
長い単語も恐るるに足らず。たとえば「CIRCUMFERENTIAL」は、アクセントのあるE以外、全て「曖昧なア」。
母音が二つ以上続いていても、アクセントがなければ基本的に「曖昧なア」。たとえば「COURAGEOUS」は、Aを「エイ」と読む以外、OUもEOUも「曖昧なア」。
もっと早く知りたかったフォニックス
ほんのさわりだけですが、フォニックスで一番面白いと思う部分をまとめてみました。母音だけでもまだ他に規則があり、また残念ながら例外も多いですが、基本を押さえることで、頭がだいぶ整理されました。
母音の読みの基本は3つ。しかも1つは全部「曖昧なア」。母音字が二つ以上並んでいても、本当の「二文字母音」は5種類くらいで、あとはみな「見せかけ」とは・・・!
「発音は苦手」と思っていましたが、実は「発音」以前の問題で、そもそも「読み方」のルールを知らなかったことに気づきました。
よく「カタカナ英語ではダメ」といわれますが、カタカナも使いようによっては理解の助けになると思い、適宜カタカナを書き添えました。日本語のカタカナは英語の音を正確に表すことはできませんが、少なくともHAT(ハット)をHATE(ヘイト)と読む混同を防ぐことはできると思います。
参考文献
この記事を書くにあたり、以下の本を参考にしました。
- ◆ フォニックス“発音”トレーニングBook
- この本を本屋の店頭で見かけたのがフォニックスにハマったきっかけ。見開き2ページで1規則。余白が多いので読みやすく、圧迫感がない。アマゾンで内容の一部が閲覧可能。CDつき。1575円。
- ◆ アメリカの子供が「英語を覚える」101の法則
- 101という数は数え方の問題で、覚えることが多いわけではない。1ページにつき1規則。文字が大きく、イラスト入りなので読みやすい。文庫本サイズなので持ち歩きに便利。735円