「ハマりそう」というより、すでに「ハマっている」のでは、というご指摘の通り、フィンランド語に見事にハマっています^^;。あーもう、フィンランド語のおかげでここのところ、睡眠時間が約4時間! 寝不足でフラフラ~。でもおかげさまで、フィンランド語がどんな言語かイメージがつかめ、覚えた単語も100を超えました。
一週間で100って、すごくないですか? ・・・いや、わたし的には、けっこうすごい。普段はとてもそんなペースで単語を覚えられませんもの。実際、フランス語やアラビア語は、この一週間で10も覚えたかどうか・・・(汗)。覚えたほうがよさそうな単語をみると、「へー、そうなんだ」と一応気にはとめますが、それっきり。たぶん次に見るときも「へー、そうなんだ」と思うことでありましょう(笑)。
ところが新しく始めたフィンランド語は、次から次へとどんどん新しい単語を覚えていかれます。とっても不思議。たぶん「フィンランド語だから」ではなく、「新しく始めた言語だから」でしょう。アラビア語にもインドネシア語にも、魔法にかかったみたいにスイスイ単語を吸収していかれた時期がありましたから。
いうなれば「ビギナーズラック」みたいなものでしょうか。そうねえ・・・だいたい最初の2週間くらい。? 時を経るにつれ、だんだん魔法も薄れていくのですが、ここで単語を覚えられるだけ覚えておくと、幸先の良いスタートを切れる。うまく波に乗れるのです。
思い起こせば、ここでうまく波に乗れず、そのまま波間に消えていった言語も多々ありましたねえ・・・(遠い目)。今も水底に沈んで眠ったまま。あれらがいずれまた浮上してくることは、あるのやら、ないのやら・・・。
とにかく今までのところ、フィンランド語に関しては、まずまずの出だしです。
単語のビギナーズラック
それにしても、新しい言語を始めたばかりの頃はなぜスイスイ単語が吸収できるのでしょうか? 「ビギナーズラック」の正体は一体何なのかを考えてみました。
ビギナーズラックの正体その1
実は、初めて学ぶ言語であっても、何も知らないわけではない。それまでの人生の中に何かしらその言語との接点があり、それを利用できるから、学習を始めたてはラッキーなのだと思います。
たとえばうちの近所に「ehkä söpö」という名のブティックがあります。いかにも「森ガール御用達」って感じのお店です。この名前、スペルがどうもフィンランド語っぽい。試しに調べてみたらやはりそうでした。これで「ehkä(たぶん)」「söpö(かわいい)」の二語を覚えました。
あと「プータローホーム」っていう北欧系輸入住宅のハウスメーカーがありますね。「プータロー」という語感が衝撃的だったから覚えていたのですが、これもフィンランド語でした。「puu(木)」+「talo(家)」を足した複合語のようです。これで「puu(木)」と「talo(家)」も覚えました。
ビギナーズラックの正体その2
単語には、優先的に覚えたほうがよいものと、そうでないものとがあります。でも最初のうちは、どれから先に覚えても構わない。入門テキストに出てくるような単語はどれも最重要単語ばかりだし。だからラクなのだと思います。
たとえばフィンランド語の0から10までの数字の中で、わたしが最初に覚えたのは、なぜか「8」でした。なぜに「8」? 響きがなんとなく面白かったからかな? 「kahdeksan」っていうんです。「カハデクサン」。へんなのー、と思ったら、すぐ覚えてしまいました^^。ちなみに最後に覚えたのは「4(nelyä ネルヤ)」でした。
覚えやすい単語
ことほど左様に、覚えやすい単語と、覚えにくい単語というのが存在します。一度見ただけでスパッと覚えられる単語もあれば、何度見ても覚えられない単語もある。スペルが短ければ覚えられるというものではなく、むしろ、少し長めの単語のほうが、音のイメージを思い浮かべやすく、覚えやすい気もします。
たとえば、インドネシア語でメガネのことを「kacamata カチャマタ」っていうんですが、この単語は一発で覚えました。今でもこの単語の響きはなぜか楽しくて大好き。あと「harimao ハリマオ(虎)」「matahari マタハリ(太陽)」も好き^^。語感にも好き嫌いがあり、好きな語感の単語は覚えやすい気がします。
フランス語では「pourquoi プルコワ(なぜ)」なんて、好きですねえ。ロシア人の体操選手か何かみたいで(笑)。あと「camarade キャマラード」。「仲間」っていう意味です。
あと子供のころ、韓国語のテープに「タンナギネン」っていうのが出てきて、これだけはすぐに覚えました。ロバだったか犬だったか、意味は忘れちゃいましたが、語感だけは今でも覚えています。(※追記:調べてみたところ、これは単語ではなく「ロバは」という意味のようです)
アラビア語では「مشكرة ムシュケラ(問題)」。「虫けら」とか「ムシキラー」に似ていたからでしょうか、すぐに覚えてしまいました。身にまとわりつく煩わしい感じが、「問題(problem)」の雰囲気にピッタリ(笑)。
フィンランド語でも「問題(problem)」は一発で覚えました。「ongelma オンゲルマ」っていうんです。これも、「オンゲルマ」っていう凶暴な響き(?)が、目の前に立ちはだかる厄介なモノのイメージにぴったり(笑)。
ちなみに、わたしが思い描く「オンゲルマ」ってこういうイメージ。↓
あと「tunti トゥンティ」(一時間)もすぐ覚えました。「トゥンティ」はこういうイメージ。↓
なんでこういうイメージなのかと聞かれても答えられないけれど、とにかくこういうイメージなんです~~!!
とまれ、こういうはっきりしたイメージが描ける単語はすぐに覚えられる。だから名詞は覚えやすいですね。特に物質名詞。動詞や形容詞は覚えにくい。
フィンランド語はかわいらしい雰囲気の名詞が多くて嬉しいです^^。特に、「joulupukki ヨウルプッキ(サンタクロース)」とか「kuppi クッピ(カップ)」とか「kaupunki カウプンキ(町)」、最後が「i」で終わる言葉が好きです。「kirkko キルッコ(教会)」「kartta カルッタ(地図)」とかも好き。普通に「キルコ」「カルタ」って言えばいいのに、なんでわざわざ「キルッコ」「カルッタ」って、最後が跳ねるんだろう?? もう、かわいすぎ~! この辺の単語も、わたしにとってはトゥンティ同様、みな小人さんに見えます^^。
覚えにくい単語
逆に、覚えにくい単語は、わたしの場合、まず「発音しづらい単語」です。日本語にない音が入っている単語は覚えづらい。発音しづらいということは、耳で聞いてもよくわからない、ということ。「こういう音」とはっきり認識できず耳に残りにくいので、無意識のうちに敬遠してしまう。
スペルを見るからに「あ、これもう覚えるの、ムリ!」と思う単語もありますね。学習し始めたばかりの言語は、こうした単語をスルーできるから、やっぱりラクです。
とはいうものの、すでに学んでいる言語に関しても、実は最近あまり単語暗記に意欲的ではありません。英語多読を始めて以来、頑張って単語を覚えようと思わなくなりました。頑張って覚えなくても、覚えるべき単語はいずれ自然に覚えると、英語多読で実感したからです。
5回、10回見ても覚えられない単語はたくさんありますが、さすがに30回、50回出くわせば自然に覚えてしまう。自分にとって重要な単語ほど出くわすチャンスが多く、逆に、そこまで出会っていない単語というのは、自分にとって重要度がまだまだ低い証拠。つまりそういう単語は、まだ覚える時期に来ていないだけなのかなあ・・・なんて(笑)。
・・・って、まあ結局のところ、努力したくないだけですが(汗)。
でも外国語学習って、単語を覚えるほかにも大事なことがいっぱいあるし、単語は2、3回口に出して言ってみて、それでも覚えられる兆しがないようなら、しばらく後回しでも・・・いいかなーーー??、なんて思ってます^^;。