フランスで、何ができて、何ができなかったか。会話には何が役立って、何が役に立たなかったかをこれまで見てきました。今日はそれを踏まえ、今わたしがやっていることを書きます。
今やっていること
フランスへ行く前から行なっていたフランス語の日記(書く)と多読(読む)に加え、今は、市販テキスト付属のCDを聞いて、フレーズを覚えようとしています。旅行中、会話には、フレーズの大切さを痛感したので。
具体的には、
- 同じフレーズをなるべくたくさん聞く
- なるべく口に出して言ってみる
ようにしています。声を出せないときは、口の形だけでも真似してみることにしています。
現在使っているのは、ニューエクスプレス フランス語の付属CD。なぜこのCDを選んだかというと、わたしが知るフランス語CDの中で、一番会話速度がゆっくりだから。
白水社のCDエクスプレスは、6年前に初めてフランス語を学んだ際に使用した、わたしにとって記念すべき最初のテキストで、他の言語でもたいていお世話になっているシリーズですが、ニューエクスプレスシリーズに改版されてから、言語によらず、とっつきやすくなりました。会話の内容が平易になり、CDの話すスピードもゆっくりになりました。だからこれなら、わたしでもCDについて言えるかな?と思ったのです。
とはいえ、実際やってみると、これでもけっこう難しい。前半は比較的ラクですが、後半のほうで出てくる長い文の中には、まだちゃんといえない文もあります。やり始めて1週間以上たち、始めた頃よりはだいぶ言えるようになってきましたが、まだスラスラッと口をついて出てくるまでには至らない。
でもすっかり覚えたフレーズもあります。最初に覚えたのはこれ:
Je suis complètement épouisée ! (わたし、もうクタクタよ!)
ニューエクスプレス フランス語
このCDは抑揚がはっきりしているので耳に残りやすく、覚えやすい。この表現も、いかにも「あー疲れたーー」という雰囲気ごと、言えるようになりました^^。
もう少しこのCDがちゃんと言えるようになったら、その後はこれまでに使ったことのある他のテキストの付属CDをひとつひとつ順番におさらいしていこうと思っています。全く初めてのテキストをやるより、前に使ったことのあるもののほうが敷居が低いと思うので。
目標は500フレーズ
目標は500フレーズを完璧に言えるようになること。500という数は、いつも新しい言語を始めた際、わたしが最初に覚える単語の数です。単語を500語覚えたら、入門者卒業、初級者の仲間入りだと思っています。
ちなみに初級卒業は1500語。1500語覚えられたら、中級者の仲間入りだと思っています。
・・・じゃ、フレーズを500覚えたら何になれるんだろう??
「やり直し者、卒業」とか??
・・・うん、そうだ。そう思うことにしよう!
ただ、覚えたフレーズをどうやって数えようかな? ノートでも作ってチェックしていくか?
この辺はまだ考え中です。
ものの本によれば、
フランス語の話しことばのように千語で九〇パーセントを超すものもあれば、日本語のように一万語で九〇パーセントに達するような言語もある。
千野栄一「外国語の学び方」
そうです。つまりこれって、フランス語の場合、適切な単語を千語知っていれば、90パーセント以上分かるはず、ということ? ワクワク^^。
単語だけでなく、フランス語ではよく使われるフレーズが限られている印象を受けます。英語は覚えても覚えても知らない表現が次から次へとザラザラ出てきますが、フランス語の場合「これ、どっかで見た! ・・・でも、何だっけ?」という場面が多い気がする(笑)。だからフレーズを500も言えるようになったら、けっこうすごいのでは?!と期待しています。
まあ、500覚えたら覚えたで「なんだ、意外と喋れないじゃん」という展開になるかもしれませんが、そうなったらそうなったで、またそのとき考えればいいとして、とりあえずフランス語フレーズ500目指して頑張ります。
フランスでは、周りから聞こえてくるのは、地下鉄でもレストランでも、フランス語ばかり。こうフランス語に囲まれていると、「ここでは誰もがフランス語を喋っているのに、なぜ自分だけフランス語が喋れないのだろう?」と不思議でした。今回の旅行は家族旅行で、一人旅ではありませんでしたが、それでもちょっと寂しかった。
ごく簡単な会話でも、言葉のやり取りがちゃんと成立するととても嬉しかったです。言葉が通じることで社会に受け入れられたような、そんな気がしました。
だからわたし、もっとフランス語が話せるようになりたい。
そしてそのためには、やはりフレーズ500。まずは今知っているものから見直し、眠っていても言えるくらいになりたいと思います。