2005年5月にフランス語の学習を始め、 同年6月に仏検5級、 同年11月に3級を取得し、 翌2006年6月に2級一次、7月に2次に合格しました。 得点は、一次:76点(100点満点中)、二次:20点(30点満点中)でした。
学習時間の目安 ――400時間では受からない――
仏検の要項には、それぞれの級に合格できる学習時間の目安として、 以下のような数字が挙げられています。
- 5級――― 50時間
- 4級―――100時間
- 3級―――200時間
- 準2級――300時間
- 2級―――400時間
自分の経験に照らしてみると、この数字は、3級まではおおよそ妥当な線と思えます。約100時間勉強して受けた5級、約300時間で受けた3級は、いずれも楽勝でした。5級を受けた日に4級の過去問をやってみたところ9割とれたところをみても「5級50時間」「4級100時間」「3級200時間」という目安は、まあ順当と見てよいでしょう。
けれど「2級400時間」という目安は、全く当てにならない気がします。 率直に言って、400時間の学習で2級に受かったら、それは奇跡だと思います。
ちなみに、わたしは2級試験までに800時間くらい学習しました。それでこの成績です。一次合格基準点(ボーダーライン)は68点、 わたしの得点は76点でしたから、余裕で合格したとは言えません。 2級は、目安学習時間の倍、800時間やって、やっと勝負になるかんじ、 できれば1000時間学習して受けたいところです。
「2級400時間」という学習時間の目安は、大学などでフランス語を履修している人が、学校で400時間の講義を受け、その1.5倍の時間を予復習にあてる、という意味なのかもしれません。わたしのように学校に通わず、家で一人で学習している者にとっては、やはり1000時間くらいの学習が必要なのでしょう。
1000時間一人で学び続けるのはかなり大変だと思います。 わたし自身、3級に受かり、次は2級だと思ったとき、1000時間を目標にし、3級までにすでに300時間学習していましたから、あと700時間と思いましたが、 途中で中だるみし、結局500時間くらいしか学習できませんでした。ペースメーカーとなるものがないのは、やはり辛いところがあります。
わたしの試験対策
3級までとは違い、自分で納得できるだけの学習を積めませんでしたし、得点もあまりよくないので、 どうも2級に関しては反省ばかりが多く、立派なことはいえないのですが、「2級受験に向けて最低限これだけはやろう」と思っていたことは終わらせたし、一応受かったことでもあるので、以降は、やってよかったことを書き出してみようと思います。
フランス語日記 ――ちょっとづつでも毎日書く――
3級に合格したとき、まずわたしが考えたことは 「2級合格は、対策問題集( 完全予想 仏検2級 )を最後まできちんとやり遂げられるか否かにかかっている」ということでした。3級合格に導いてくれた信頼から「この問題集さえ完璧に消化すれば、2級も必ず受かるはず」と信じていました。
ただ、3級合格時のわたしの実力は2級レベルにはまだまだ程遠く、やたらボリュームのあるこの問題集をやり切る自信がありませんでした。そこで、まずは何でもいいから手近にあり、安価に手に入る教材で遮二無二勉強し、問題集をこなしていかれるだけの実力をつけようと思いました。
それで最初に思いついたのが、毎日フランス語で日記を書くことです。日記といっても、一日一文。その代わり、毎日必ず書くことにしました。これがその日記です(Peu à peu, apprenons le français ちょっとづつでもフランス語)。最初の頃は書いたものをネイティヴ(娘の高校のフランス語の先生)のところへ持っていき、 添削してもらっていました。でも、あまりに親身に指導してくださるものだから、途中で申し訳なくなって、持って行かなくなりました。
日記の書き方は、書きたいことが決まったら、まずは知っている文法と辞書を駆使してとりあえず書いてみる。して、自分が使ったような言い回しが実際に使われているかどうか、検索で裏をとりました。 だいたい自分が日記に書くようなことは、フランス人のブログにすでに書かれているようなことなので、似たような言い回しが検索に引っかかってこないということは、 どこか間違えている可能性が高い。 そこで見直すチャンスが生まれるわけです。
最初の頃は、どこからどう仏作文に取り掛かってよいのかも分からず、たった1文書くのに2時間も3時間もかかりました。たとえ辞書に載っていたとしても、ネット上で全く使われていない表現もあり、 そういう表現は古臭くなっている可能性があるので避けました。また、カナダやベルギーで頻繁に使われていても、フランスで使われていない表現はなるべく避けました。特にカナダのフランス語は何でもアリで、初心者から見ても明らかに妙な表現がたくさんひっかかってきます。これらはおそらく、フランス語以外の言語を母語とするフランス語学習者が書いたものと思われます。
検索のかけ方のコツは、ダブルクウォーテーション(”)を利用することです。たとえば、検索窓に「je suis」と入れたとすると「je ne suis pas」などもひっかかってきますが、「”je suis”」と入れると、「je」と「suis」の間にブランクがあるもの以外は除外され、熟語や前置詞の使い方などを効率よく調べられます。
また、ウェブページには、jp、frのように、URLに国コードが入っているものがあり、これを見れば、どこの国から発信されているかおおよそ分かります。jpが日本の国コードであるのと同様、frはフランス、caはカナダ、beはベルギー、chはスイスです。
日記を書いていると、初級文法だけでは物足りなくなってきました。 初級文法書では触れられていないデリケートな部分が分からず、 思ったことが書けない場面に都度都度遭遇するようになったからです。
そこで、あまり学習にはお金をかけたくなかったのですが、思い切って二冊目の文法書を買いました。 「新フランス文法事典」です。
これはもう、2級以上を目指す方に、絶対のオススメです! ・・・というより、中級以上の学習者必携と言い切ってしまっても良いくらい。 図書館で借りたりして日本で出回っている文法書はたいてい試しましたが、 この本に比肩するものは他にはない、と断言してしまいます。 とにかく、痒いところに手が届く、オーソドックスにして最強の文法書であります。 フランス語学習者が抱く、ほぼありとあらゆる疑問に答えてくれると思ってよく、 しかも辞書のようにアルファベット順に並んでいるので、探しやすい。 文字も大変読みやすく、8千円以上と高価ではありますが、思い切って買って正解でした (正確に言うと、夫に誕生日プレゼントとして買ってもらいました)。
尤も、仏検合格のみを目標とするのであれば、2級までは、ここまでの文法は必要ありません。初級文法書で充分だと思います。でも、将来的に、準一級、一級を視野に入れられている方や、仏検とは関係なく、末永くフランス語と付き合っていきたい方にはぜひお勧めしたい一冊です。 一生モノの座右の書となること請け合いです!
オンライン辞書の活用 ――仏作・和訳の強~い味方――
ネットの良いところは、タダでいろんな情報や教材が手に入ることです。 総合的に見れば、お金を出して買う辞書の出来には及びませんが、流行語や最近生まれた単語(とくにインターネット用語)、悪態雑言に関しては、ネットで無料公開されている辞書のほうがむしろ頼りになることも。
わたしがよく活用していたウェブ辞書・翻訳は、以下のサイトです。
ウェブ翻訳は、日本語←→フランス語に関しては、参考程度にしかなりませんが、フランス語←→英語はけっこう使えます。言語的に近いので、ロボットにも翻訳しやすいのでしょう。けっこう正確に訳してくれます。
総合力アップ対策 ――センター試験のフランス語問題――
2~3ヶ月日記を書いているうちに、だいぶ力がついてきたように思ったので、国公立大学の一次試験として利用されている、センター試験のフランス語問題をやってみることにしました。
大手予備校の河合塾が、10年分くらいの試験問題および解答を、本試験のみならず、追試の分まで公開してくれています。(※2022年現在、最新の1年分しか掲載しなくなったようです)
仏検とは問題傾向が違うので、どちらが難しいかという比較は一概にはできませんが、 全問選択問題なので、仏検よりかなり気が楽です。 よく練れた良問揃いで、名詞←→動詞、名詞←→形容詞のように品詞を変える問題など、かなり力がつきそう。なにしろタダなので、ありがたく挑戦させてもらいました。
面倒でしたが、プリントアウトし、腰を据えて解きました。センター試験の問題は無駄に難しい問題がなく、 例年、難易度が安定しているので、表やグラフに得点を記入していくと、 回数を重ねるごとに実力が上向いてくるのが手に取るように分かり、ハッピーな気分になれました。
1月から4月にかけて解いたわたしの成績はこんな感じ↓でした。 多少の波はありますが、なんとな~く、最初のうち7割程度だった得点が、 最後のほうでは9割近くに上がってきているような気がしませんか?^^
語彙対策 ――語彙は品詞変化もまとめて覚える――
語彙対策でお世話になったのは「フランス語を学ぼう!」です。 前年2級に合格されたpoireさんが、 土日を除く毎日、仏検2級レベルの単語もしくは熟語を一つづつ紹介してくださるブログです。 日曜日には、その週にやった単語・熟語が身についているかどうかのテストが、メールマガジンの形で 発行されていました(わたしの受検当時)。
一日一単語とはいえ、その場で完全に覚えきるのはなかなか難しいものです。 けれど、ブログで毎日1単語づつまがりなりにも覚え、週末、忘れた頃にまた覚えなおすことで、語彙力が徐々についたように思います。用例や、類似単語、品詞変化なども記してあるので、それらを単語帳に書き写し、 自分で辞書を引きなおしたりもして、その単語のみならず、その単語の背景ごと覚えるよう努めました。
フランス語の場合、動詞の過去分詞・現在分詞がそのまま形容詞となり、それが更に名詞にもなり、 女性形にmentをつけて副詞にもなる、というパターンが多く、動詞を中心としたファミリーを形成しているので、 まとめて覚えたほうが絶対おトクです。
そこでわたしは大学ノートに線を引き、以下のような形式で書きました。
ページの見開きを使い、左ページには動詞・形容詞・副詞、右ページには名詞と類義語・反意語を書きました。 30ページのノートを予めアルファベット毎に分け、動詞の最初の文字がPのものは、Pのページに記入し、 あとで探しやすいようにしました。 徐々に書き足していったので、辞書のように最後の文字まできちんとは並んでいませんが、 これだけでもけっこう探しやすくて便利でした。 A、E、M、P、R、Sで始まる単語が多いので、予め見開き2ページ分とり、 Cは更に多いので3ページ分、JとK、およびU~Zまでは少ないので見開き1ページに同居させました。 こうすることで、ノートが効率よく使えて良かったです。
動詞活用対策 ――お気に入りの活用帳を作る――
動詞の活用は、ハガキサイズの動詞活用表を作り、 それに手書きで不規則活用を50個ほど書き込んだものを常に持ち歩いて覚えました。 活用表は文法書や辞書の後ろにもついていますし、見やすく印刷されたものが市販されてもいますが、 目で見るだけでなく、自分で一度書いたほうが、覚えるような気がします。 口の中で活用をブツブツつぶやきながら書きました(笑)。 不規則になる部分にはアンダーラインをひいて自然と目が行くようにしました。 小洒落た表紙をつけたので、持ち歩くのが楽しく、電車の中などでよく見ていました。
もしよかったら以下のテンプレートをご利用ください 。画像の上で右クリックし「名前をつけて画像を保存」し、ページ設定で余白をすべて0にし、ヘッダー・フッターを消すと、ハガキサイズの用紙にぴったり印刷できます。
ディクテーション対策 ――東外大言語モジュールのススメ――
筆記試験も大変ですが、それ以上にわたしが恐れていたのは、ディクテ(書き取り)試験でした。フランス語のディクテーションなんて、なにしろ初体験! 3級まではなかったものですから、一体どの程度できるものやらさっぱり分からなくて恐怖でした。しかも音声教材は買うと高いし、無料でネットで使えるものは数が少ない。 本当に困りモノです。
でもそんなとき、すごく良いツールを見つけたんです。
リンク先のページは東京外国語大学が公開している外国語習得用ツールです。 これがもう、本当に、素晴らしすぎ! こんなツールがタダで使えるなんて、この世の中、まだまだ捨てたものではないなあ、としみじみ思ってみたりして・・・。
この素晴らしさは言葉では言い尽くせないので、ぜひぜひご自身でお確かめになってください。 あーもう、しかもこんなすばらしい教材が、フランス語だけでなく、英語からマイナー言語まで、20近くも 揃っているんです! ほんと素晴らしすぎ!
尤も、ディクテは厄介なので、このモジュールをすべて終わらせたくらいで簡単に満点が取れると思ったら大間違い。 わたしはかなり真面目にやりましたが、それでも14点の配点中、半分しか得点できませんでした(涙)。 でも受かったんだから、まあいいか。
東外大言語モジュールは、ディクテのみならず、 それぞれのニーズに合った活用方法がいろいろ選べるツールでもあります。 ぜひぜひお試しを!
聞き取り対策 ――まずは数字――
聞き取り問題はすごく苦手で、 実際の試験でも結局5割しかとれなかったので、まったくエラソーなことは言えないのですが、一応、やったことを書いておきます。
聞き取りの場合、話されていることすべてが聞き取れなくても、キーワードさえおさえればいいのです。そのキーワードの中で最も重要なのが、数字です。 実際、穴埋めでも年号を尋ねる問いがありましたし、 ○×問題でも、時間の数字を聞き取れているかどうかを試す問題がいくつもありました。数字が聞き取れるとだいぶラクになるのは確かですので、 とにかく数字の聞き取りに力を入れました。
で、わたしが使ったのは、ここでもやはり、無料ツール。 岩根先生のホームページにある、 数字虎の穴には、3級受験期に引き続き、本当にお世話になりました。とにかく聞き取りは、筆記試験とは違い、時間が勝負です。 何を言っているのか一瞬で理解できるかどうかがカギ。「えーと、何言ってるんだ~?」と考えているヒマはない。なので、養うべきは反射神経であります。
わたしは一日300回、数字虎の穴で、 「耳で聞いたら、間髪をいれず、数字を打ち込む」という練習をしました。さすがに300回繰り返すと疲れますが、時間的には5分とか10分くらいのものですので、 毎日続けるのはさほど大変でもありませんでした。2ケタまでの数字の聞き取りは、おかげさまで、だいぶ反射的に理解できるようになったように思います。
ただ、ネックは3ケタ以上の数字の聞き取りで、これはもっと真面目にやるべきだったと反省しています。2ケタがもう少し完璧に近づいたら3ケタ以上も・・・と思っていたのが、完全に時間切れ。 ろくに対策することもできず、試験当日を迎えました。
数字の聞き取りは苦手だが、まだ試験まで時間があるという方には「フランス語のシッフルなんてこわくない!」をオススメします。とにかく、最初から最後までシッフル(数字)に特化したテキスト+問題です。 これは、一度や二度、サラッとやったくらいじゃ全然ダメ。とにかくひたすらひたすら何度でも繰り返す。そうすれば、わたしももう少しマシな点数がとれたのではないかと思っています。 ・・・っていうか、準1級受験に向けて、今からでもやるつもりです!
問題集で総仕上げ ――最後はやっぱり”完全予想”――
なんだかんだ言っても、やはり直接点数に結びつくのは、対策問題集をやることだと思います。
・・・で、わたしのオススメは絶対、コレ。
これはもう、大判で開きやすく、文字が見やすくて、大好き! 問題量が膨大で、一度でも終わらせるとすごい達成感があります。
さて、この問題集の活用法ですが、やはりこれも、完全に解けるようになるまで、何度でも繰り返しやることが肝要ではないかと。わたしは、前置詞2回、語彙と動詞活用はそれぞれ5回やりました。長文や会話文は、一度やると答えを覚えてしまうので、一度づつしかやりませんでしたが。最初の一度目は果てしなく時間がかかりましたが(語彙だけで20時間くらいかかったかも?)、不思議と、2度目からはラクになりました(一単元につき、1回3~4時間くらい)。4~5度目は、以前間違えた問題だけにしぼってやりましたので、各単元、30分~1時間程度で終わりました。
ちなみに、問題集の正答率は、
- 語彙:29.65% → 50.70% → 72.11%
- 動詞:54.84% → 80.32% → 88.06%
という感じで、特に語彙の初回は、見る問題見る問題、どれもできない感じで、精神的に非常に辛かったです。 できれば他のもので力をつけ、6割程度できるようになってから問題集に挑戦すると、ラクなのですが。 ・・・そうもいかないかな。 とにかく岩にしがみついてでも、一度目を終わらせるのが、合格のカギではないでしょうか。
ちなみに、以下がわたしの過去問得点率の推移です(筆記問題のみ(満点:68点))。 一回目をやったのは、3級試験を受けた昨年の11月で、それから日記を書き始めて少し力がつき、 完全予想をやりはじめて少ししてからまた急に点数がアップしたのがおわかりかと思います。 語彙や動詞の単元には過去問が少なからず含まれているので、そのせいもあるのですが。
付属の模試は、実際より語彙問題がすこし難しめでしたので、点数が伸びませんでした。その代わり、聞き取り問題の成績が本番よりかなりよく、18点満点中14点取れたので、 総合すると、本番とほぼ同じ得点でした。
おかげさまで、本番の筆記問題の自己採点は、68点満点中、60点。 語彙で2問おとしたりして、不本意な部分もありますが、大きく崩れることもなく、聞き取り問題(18点満点中9点)、書き取り問題(14点満点中7点)の出来の悪さをなんとかカバーできました。
ところで、完全予想 仏検2級筆記問題編の難易度ですが、 実際の試験より若干難しい程度で、適切だと思いました。 ただ唯一、会話文問題(1)だけは、いくらなんでも難しすぎると思います。 これが出来なくても落ち込む必要は全くないと思います。
筆記書きとり問題・聞きとり問題編に関しては、聞き取り問題の難易度は適切だと思いますが、ディクテはいくらなんでも難しすぎ! 使われている単語が難しいだけでなく、実際の試験より読み方も早く、思いっきり自信を喪失しました。 ディクテが出来なくても、落ち込まないでください!
試験当日の心得
これまでゴタゴタと対策をあれこれ書いてきましたが、 やはり検定試験で一番大事なのは、試験当日だと思います。
検定試験で何が大事って、いかに準備が不十分だったとしても、当日受けに行くことが 最も重要なんじゃないかと思っています。 当日受けに行かないと、絶対に受かりませんから。
わたしも、3級試験までは、受ければ受かると楽観していましたが、2級は受けても受からないのではないかという不安があり、何度も受けにいくのをやめようかと思いました。受けて落ちるより、受けないで諦めるほうが、気がラクだからです。実際、どんな事情があるかは分かりませんが、試験会場には空席もあります。でも、受けに行って本当によかった。勇気を出して受けたから、受かりました。
それともう一つ、当日に頑張ってよかったことがあります。
実はわたしは生まれつき、耳があまりよくないらしく、学生時代は常に教室の一番前の席に座っていました。難聴というほどではありませんが、たぶん平均より聴力が低いのだと思います。ところが、仏検2級受検では、わたしの席は、大きな教室の一番後ろの隅っこ。係員の日本語の指示ですら、よく聞き取れませんでした。
筆記はそれでも問題はありませんが、聞き取り・書き取りに関しては、これではハンディありすぎです。この席では絶対受からないと思い、係員にお願いして前のほうの空席に席を替えてもらいました。 もしあのとき席を替わっていなければ、合格はありえなかったと思います。
そういえば、2次の口頭試験でも、試験官とわたしの間がすこし離れていて、 机から思いっきり身を乗り出し、耳を試験官のほうに突き出して、質問を聞きました。 恥ずかしかったけれど、人の体のつくりは一人一人違うのだから、仕方がないことだと思います。我慢や無理をせず、持てる力がちゃんと発揮できるような環境を自分で整えるのも大事だと思いました。