またまたよいテキストを見つけてしまいました。「言いたいことが言える 書きたいことが書ける フランス語の作文」という本です。あーどうして世の中には、こんなにいいテキストがたくさんあるのかしら?? おかげでこっちは休みなし。疲れるーーー! でも有り難い^^。
とくに最近、三修社が頑張っています。三修社ってもともとドイツ語関係に強い出版社で、昔は「フランス語の白水社、ドイツ語の三修社」という位置づけでした。でも最近、ドイツ語以外の書籍も出すようになり、これがなかなか良い! まずコンセプトが心憎いですし、紙の選び方、余白の取り方、形式のシンプルさなどが絶妙~! テキストを一目みたときの好感度が高く、学習者のハートを見事に鷲づかみしてくれちゃいます^^。
この「言いたいことが言える 書きたいことが書ける フランス語の作文」も三修社刊です。入門テキストばかりが多いなか、こういう既習者向けのテキストまで出してくれるところがまずは嬉しい^^。
それにこの本、シンプルな形式が良いです。見開き2ページで一課となっていて、左ページに例文と解説、右ページは練習問題(5問程度の仏作)という形式で統一されています。基礎編39課、実践編15課、すべてこの形式です。
こういうシンプルな形式って大好き! 一課ごとの作業量が決まっていると、学習のペースが作りやすい。それに先の見通しが立てやすい。だから安心してサクサクこなしていかれます。
そんなわけですでに1回目を終え、2回目に入りました。
一度目は一課につき12分かかりました。「ノートにすべての例文を写し、解説を読みながら要点を書き、練習問題をやって答えをみながらマルつけをする」、これで12分。一章あたり5課あるので、一章終えるのにちょうど1時間。全体で11時間の工程でした。
二度目は練習問題を解くだけ。だからもっと短時間。しかも一度やった問題だし。
ところがねー、一度書いたやった問題だからできるだろうと思いきや、これができないんだわ~。しかも、同じ問題で同じように間違える。これってどういうことよ? 進歩がないですねえ・・・^^;。2度やって終わらせようかと思っていましたが、この分だと、3回目もやったほうがいいかも;;
作文って答えが一つじゃないから、なかなか自分でマルつけしづらいものですが、このテキストでは問題ごとにヒントが与えられるので、答えが決まりやすいです。それにヒントがあると、とりあえずどこからとりかかっていいのかがわかるので、細かいミスはあるにしても、ヒントを使えば何かしら文を組み立てられ、いい線までは行くので、仏作が億劫にならない。
本の形式もよかったけれど、難易度的にも今のわたしに合っていたのがよかった。初級文法を一通り終え、ボキャブラリが1500程度ある人向けです。仏検でいえば、3級を取得したあたりでしょうか。
この本には文法事項も語彙も格別目新しいものは出てきませんが、「なんだ! そう書けばいいんだ!」という驚きがありました。今まで学んできたことで十分、言いたいことが言え、書きたいことが書けるんだなあ、と改めて実感。「わかっちゃいるけど、つい間違える」事項のおさらいと、「知ってるはず。でもいざとなると使えない」事項の運用力が養えました。
・・・っていっても、同じ問題を何度も同じように間違えているようじゃ、ダメですね^^;。
でもこの本は、新たな知識を増やすより、持てる知識の運用を強化したいというわたしのニーズにぴったりでした。あとは、本当に定着するまで何度も繰り返すのみです。
ところで、この本と並行してもう一冊現在読んでいる途中なのが、杉山利恵子先生の「フランス語でつづる私の毎日」。こちらも、平易なフランス語で日常のこまごましたことを表現しようという仏作のテキストです。
この本も気に入っていますが、「フランス語の作文」とは違う使い方になりそう。練習問題はないので、現在はただ通読しているのみ。一度読み終えたら、あとは実際にフランス語で日記を書くときいつも手元に置いて参照する。そんな使い方が似合いそうです。
あ、そういえば、これも三修社の本ですね^^。三修社、いいとこついてます。
この二冊はいずれもここ1、2年の間に出たばかりの本で、5年ほど前にフランス語を学んだ際にはまだ出ていませんでした。ほんの5年前ですら、そしてメジャーなフランス語でさえ、入門書以外のテキストは寡少だったのです。
ここ数年のうちにもよいテキストがどんどん出版されるようになり、外国語学習の環境は現在進行形でよくなっていく。こうした環境改善を実感しつつ、その恩恵を享受できるのだから、フランス語、つくづくやり直してよかった!と思います^^。