スペイン語

スペイン語でがまくん

 アラビア語を始めてから、「外見がアラブっぽい」とよく言われるわたしですが、先日「南米っぽい」と言われ、ビックリ! ひょっとして最近よくトルティーヤ焼いて食べているのが、外見からバレバレ??

最近ちょっと、タコスな気分~^^

 それはそうと、最近のわたしの元気の元は、スペイン語のガマくんFrog and Toad のスペイン語訳 )です。全20話を4月に毎日1話ずつ読んでいました。

 ハイジとガマくん、世界観が似ているんでしょうか。なんと、スペイン語のハイジで手に入れた「偏ったボキャ」が今回、見事に役立ちました。

 さすがに「やぎ」と「おじいさん」は出てきませんでしたが、「山」「野原」「森」、「家」「ドア」「窓」といった名詞、「でも」「そして」などの接続詞、「行く」「来る」「走る」「歩く」「登る」「降りる」「起きる」「寝る」「着る」「呼ぶ」「持ってくる」など基本動作。特殊な単語以外、ほとんど意味がとれたのにビックリしました。がまくんに出てくる単語の8割程度はハイジで出会った単語だったと思う。

 ただハイジのとき動詞活用は現在形、命令形、未来形までしか意識せずに終わったので、がまくんで初めて過去形を意識し、新鮮でした。動詞によっては原型からは想像できない形に変わるんですね。でももともとよく知っている話だし、スペイン語はフランス語に似ているので察しがつきやすく、楽しく読めました。

スペイン語のがまくん

 スペイン語を読むついでに、フランス語、ドイツ語、英語のがまくんも読み返しました。分からない部分を辞書代わりにフランス語訳で確認しようと思ったのが最初。ドイツ語、英語と増え、「スペイン語→フランス語→スペイン語(2回目)→ドイツ語→英語」の順に読むのが定番になりました。

 一話につき400語程度と短いので、スペイン語だけなら10分、この順番で4ヶ国語読んでも30分あれば読み終わり、ちょうどいい朝の景気づけでした。

 元気の出る度において、昨年のいま頃ハマっていたムッシューマダム(フランス語版)といい勝負。しかもムッシューマダムはスタバのコーヒー1杯分のコストでしたが、がまくんはマックのコーヒー1杯分(約140円)♪

 じゃ~ん! わたしのがまくんコレクション~♪ フランス語版は絶版なので、コピー文庫。

 同じ話を何度も読んで飽きない?と思わるかも知れませんが、飽きないんだなあ、これが^^。わたしのがまくんへの愛は、ハンパじゃないので^^。飽きるどころか、読み比べって、ものすごーく、楽しい!! 翻訳によって、印象が少しずつ違うから。

 原作の英語は非常にシンプルで、接続詞の少ない、トツトツとした素朴な文体が特徴的。スペイン語版はその雰囲気をそのまま丁寧に踏襲しています。

 ドイツ語は接続詞やちょっとした説明が足されていて、文章の流れが良い。

 同じ表現の畳みかけが面白い原作に対し、繰り返しを嫌うフランス語は、わざわざ表現を変える。

 細かい解釈が、翻訳者によって違うところもあります。英語を読んだ時、「こう」と思いこんでいたことが、他の言語で読むと、「あれ、そういう意味にもとれるんだ」と気付いたりして。

 読めば読むほど、いろいろ発見があって、ほんと、何度読んでも飽きないです。

 ちなみに英語原作では主人公の二人の名はFrogToad。普通名詞の語頭を大文字にしただけです。日本語訳もそれに準じ、「かえるくん」と「がまくん」です。

 フランス語訳は、かえるくんにRanelot、がまくんにBufoletという固有の名前をつけています。Toadにあたるフランス語Crapaudは男性名詞ですが、FrogにあたるGrenouilleは女性名詞。そのまま使うとかえるくんに女性のイメージを与えることになってしまうので、それを避けるためではないかと思われます。

 ドイツ語訳はかえるくんがFrosch、がまくんはKröte。ドイツ語の普通名詞はもともと語頭が大文字で、「かえる」と「がまがえる」にあたる普通名詞をそのまま使っています。がまくんのKröteは女性名詞なので、なんとがまくんは女の子

 スペイン語訳ははかえるくんがSapo、がまくんはSepo。スペイン語で「かえる」を示す最も一般的な単語はRanaですが、これも女性名詞だからか避けられて、「がまがえる」や「ひきがえる」を意味するsapoがかえるくん。がまくんのSepoは創作?? 原作の英語と違い、二人とも生物的には同じsapoであることになっています。

 なんともマニアックな楽しみ方ですが、4言語のかえるくんとがまくんに出会えて嬉しい^^。わたし、好きな世界は徹底的に好きなので^^。

 そして、ひとつ味をしめると何度でも繰り返す。昨年の秋、がまくんでドイツ語多読デビューしたので、今回はスペイン語^^。ドジョウを一匹捕まえたら、二匹、三匹と言わず、何匹でも同じ罠で狙う。それがわたしのやり方(笑)。

 あと分かっているところでは、中国語に翻訳されているはず。漢字のかえるくんとがまくん、どんなだろう?? あとヘブライ語とか。すてきっ!

 ・・・でもまだその前に、今はアラビア語、アラビア語!

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