ドイツ語

ハイジ映画メモ

 ハイジの映画化を観た順に並べました。図説 アルプスの少女ハイジによれば、ハイジの映画化は、実写版だけでももっとたくさんあるようです。また新しい映画を鑑賞し次第、ここに追加していきます。

Heidi 2005年 イギリス 英語

 原作に忠実。ハイジは栗色の髪の愛くるしい少女。

Heidi 1974年 イギリス(BBCドラマ) 英語

 原作に忠実。ハイジは巻き毛の愛くるしい少女。クララがハイジと同年齢くらいに幼い。服が古風で、おんじはスイスの民族衣装のような膝丈のズボンとタイツを日常的に着用している。

Heidi 1968年 アメリカ 英語

 原作を大胆に改変。登場人物の性格も原作とは異なる。黒髪のクララと金髪のハイジは実の従妹同士。ハイジは天真爛漫ではなく年齢は11歳くらい。クララは事故のトラウマで歩けなくなり、癇癪持ち。おんじはハイジの父方ではなく母方の祖父で、デーテの父親。ロッテンマイヤー嬢は非常に魅力的な女性で、ゼーゼマンに恋する乙女。ペーターはひたすらいい子。

Heidi 1937年 アメリカ 英語 白黒

 シャーリー・テンプル演じるハイジの愛くるしさがさく裂。かなり原作から離れて脚色されているが、おんじとフランクフルト警察の橇馬車チェイスなど、見どころたっぷり。展開に無理がなく、おんじとハイジが互いを思いやる気持ちがよく描かれている。セバスチャンがアンドリューという名になっているが、性格はセバスチャンのまま。ロッテンマイヤー嬢はとんでもない悪人。

Heidi 1965年 オーストリア ドイツ語

 原作の書かれた1880年代ではなく、映画が公開された1960年代が舞台。女性は皆バービー人形のような服を着、フランクフルトは車と市電でごった返している。他の映画化に比べると、おんじは温厚で、物語の序盤から牧師の提言に従う部分も。デーテ、ロッテンマイヤー嬢、セバスチャン、ゼーゼマンはいずれも完全な悪人でも善人でもなく、身勝手な一面を持ちつつ情にも厚く、人間的。あらすじは次項に記すスイス版に酷似。スイス版を元に作成したと思われる。英語版もあり。

Heidi 1952年 スイス ドイツ語 白黒

 ドイツ語版は見つけられず、英訳版を視聴。舞台は20世紀初頭とみられる。クララが歩くシーンはシャーリーテンプル版を参考にしたと思われ、クララが歩いたことで、逆にハイジがアルプスに帰れなくなるプロットは自然で秀逸。若干もっさりしていたり、唐突だったりする場面があり、オーストリア版では改良されている。ハイジがクララにアルプスでの暮らしを語る場面、ロッテンマイヤー嬢が猫を怖がるシーン、夢遊病のエピソードは、本編にはあるが、オーストリア版にはない。

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