揃ったものは美しい
写真撮影は独身時代からの趣味。 撮った写真はアルバムに貼り、よく眺めています。
有難いのは、写真を始めた20数年前と同じ体裁のアルバムが今も安価に手に入ること。 こういうものは珍しい。 物の形や大きさは変わってゆくのが常です。 「時につれ使い方が変わるのだから、道具も変わって当たり前」という考え方にも一理ありますが、 変わらないのも素晴らしい! 写真のサイズが変わっても、流行が変わっても、デジカメ全盛になっても、 規格を頑固に守リ、作り続けられている 「フエルアルバムLサイズ」に、 わたしは拍手を贈りたいと思います。
わが家のアルバムは50冊を越え、リビングの棚にびっしり並んでいます。 その幅、都合約2メートル。 色柄は違えど数ミリの狂いもなく背表紙の高さ・奥行きが揃った様は美しく、 壮観です。
もしアルバムのサイズがバラバラだったら、わたしはリビングに並べる気になったでしょうか? なるべく目につかないよう押入れにでもしまいこんでしまったかもしれません。
揃っているものはただそれだけで美しい。 美しいから目につく場所に置く気になり、 目につく場所に置くからこそ、活きるのです。 これからもずっとこのアルバムを増やしていかれるかと思うと、 わたしは歳を重ねるのが楽しみでなりません。
初稿:2007年4月12日