2003年6月5日 期待値の法則

みなさん、「期待値」ってご存知ですか。
「何それ?!」という方は、中学の数学を思い出してみて! 簡単に言えば「平均」みたいなものです。数式に表すと、こんなかんじ。

期待値 = (結果A × 確率A) + (結果B × 確率B) ‥

たとえば、100人に1人1000円が当たり、10人に1人100円が当たる抽選の期待値は、

(1000円 × 1%) + (100円 × 10%) = 20円

となります。 つまりこの抽選を引くときには、平均20円のゲットすることが期待できる。 だから、この抽選を一回20円で引けるのならとんとん、 20円以下で引けるならトクする可能性が高く、 20円以上かかるならソンする可能性が高くなりますね。

‥なんで急にこんなことを書き始めたかというと。
きのう「家計簿ノススメ」を書いていて、 以前ある学習塾で聞いた話を思い出したからです。

人間は、期待値のもとに努力する動物である

と。
つまり、努力するためには、それ相応の見返りが必要であり、 子どもに何かを達成させようと思ったら何かで"釣る"ことが大事なのだ、と。
たとえば。

いつもテストで80点を90点を取っている子に、
「なんでも好きなものを買ってやるから、テストで100点を取っておいで」と言ったら、
おそらくその子は頑張って100点をとってくるだろう。

でも、同じ子に、
「あめ玉一つ買ってやるから、テストで100点を取っておいで」と言っても、
おそらく頑張らないだろう。

そしてまた、いつもテストで0点を取ってる子に、
「なんでも好きなものを買ってやるから、テストで100点を取っておいで」と言っても、
頑張らない可能性が大きい。

と。つまり、子どもといえども、努力に見合う結果が得られるかどうかを計算して行動する。 だから、子どもに努力させようと思ったら、適切な目標設定をしてやることが大切であり、 どんなに魅力的な目標であっても、到底達成できそうにない目標ではダメ、 比較的簡単に達成できそうな目標であっても、目標自体に魅力がなくてはダメというわけです (モノで釣って子どもに勉強させろ、という趣旨ではないので、 お間違えのないように^^)。

この話、うさぎにはすごくタメになりましたね。 いえね、別にネネやチャアに勉強させようっていうんじゃないんですよ。 うさぎ自身が努力するためにはどうしたらいいのかがよく分かったの。

本来うさぎって、すごく怠けモノなんです。 おそらく、努力できない星のもとに生まれてきたんだと思う。 「どうして努力しないの?!」って子どものとき、よくままりんに言われて、 「生まれつき怠け者だから」って答えては叱られていました。

でも、この期待値の話を聞いてから、 適切な目標設定を心掛けるようになって、 状況によってはうさぎだってそれなりに努力することもあるんだ、 ってことが、最近分かってきました。

たとえばね、最近うさぎ、英語と漢字の問題集をやっているの。 今週末に漢字検定、来週末に英語検定を受けるんです。
で、そんな受験勉強、ゼッタイやらないだろうなあ、と思ったのに、 けっこう真面目にやっています。 漢字はすでに問題集を3冊終わらせ、最初にやった問題集をもう一度やり直しているところ。 英語は、ある一冊を3度目にやっているところ(なのに全然憶えられてない;;)、 最後の仕上げにもう一冊始めたところです。

ね? すごいでしょ! 自分でも驚きです。
「うさぎ、エライッ!」って褒めて!

検定に受かるかどうかはまだ分かりませんが、 目標設定が適切であったことだけは確かですね。
たとえ検定に受からなかったとしても、 問題集をやったおかげで、だいぶ漢字が書けるようになったし、言葉も覚えた。 英熟語もだいぶ思い出しました。努力は全く無駄にはならないですね。

で、「努力が無駄にならない」と分かれば、もうこっちのモンです。 うさぎが今回受けるのは、どちらも高校卒業レベルの2級で、 これが受かったからといって、なにか見返りがあるというほどの級でもない。 でも「漢字が書ける」「英語が分かる」ということ自体が見返りになってくると、 うさぎみたいなヤツでも努力するんですねえ。 もし今回落ちたらまた挑戦しようと思うし、もし受かったら、次はもっと上の級、 或いは別の検定を受けようと目論んでいます。

まったく、生まれ変わったようなこの変化!
"期待値"の法則を教えてくれた日能研に感謝です。 子どもの頃に日能研に出会っていたら、或いは全く別の人生を歩んでいたかもしれない?!

‥って、だからといってネネやチャアを日能研に通わせてるかっていうと、 そんなことはないんですが(^^;。
「タダでいいこと聞いちゃった!」って感謝して、 そのお礼に、リンクを貼ることにしました。

日能研のホームページはこちら!

これがうさぎ流の感謝の仕方。お金がかからなくていいですね^^。