よこはま動物園ズーラシア に行ってきました。 冬だからすいているかなあ、と思いきや、すごい人! 特に幼児の数が多く、少子化の日本が嘘のようでした。
動物の良い写真が撮れたら、デジカメ写真館にアップできるなと内心目論みつつ、 チャアとうさぎの二人で約400枚撮りました。
ところが、家に帰ってパソコンの画面で見てみたら。
‥ぐっすん、"イマイチ写真"の山でした。
ピントはずれ、被写体ブレ、動物がそっぽを向いている、動物のお尻しか撮れていない、
全く面白みがない写真‥などなど。
動物の写真って難しいんですね。
動物が動かなくてはつまらないし、さりとて動けば撮りづらい。
おあつらえ向きの場所におあつらえ向きの格好でいてくれるとは限らないし、
これは動物園に足繁く通って、辛抱強くシャッターチャンスを待つしかないかもしれません。
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【 バリ旅行記15 パサール・パギ 】
「明日は朝市に行くから、早起きしようね」と誓い合って寝たはずなのに、 起きてみたらもう7時過ぎだった。元来早起きには向いていないらしい。
ウブドの市場は、一日中開いていると聞いている。 だから必ずしも朝早く行かなくては見られないというわけではない。 でも、市場へいく主目的は"マンギス"(マンゴスチン)の購入だ。 果物を買うには早い時間の方がいい。 それに"パサール(市場)・パギ(朝)"というからには、ぜひとも朝行かねば。
そこで急いで服に着替え、急いで朝食を取り、急いで車を呼び、 何とか8時過ぎにパサール・パギに到着した。 まあこの時間なら「朝」と言えないこともなかろう。
市場の中は、いろんな店があった。 鮮やかな色柄の布を売る店、バスケットを売る店、花屋、お香屋、果物屋、おみやげ屋‥。 2階建ての建物に入っている店もあれば、 バスケットの中に商品を詰めて持ってきた露天商もいる。 ただ、店をきりもりするのが女性であるという点については、 おおよそどの店も一致している。 女、女、女‥。ここは買い手も売り手も圧倒的に女ばかりだ。
店々はそれぞれ様々な香りを放っていた。 お香を扱う店はお香のにおい、魚を扱う店は魚のにおい、 広い台の上で大きな肉を切っている肉屋は生肉のにおい、 花のにおい、果物のにおい、スパイスのにおい、サテを焼く香ばしいにおい。
また、様々な音がした。
籠の中のニワトリがコッコと鳴く声、バスケットが擦れ合う音、
放し飼いになっている犬が歩くかすかな音、
ざわめきとなって聞こえる人の話し声。
そして様々な色。お供え物(チャナン)にあしらわれた赤や紫の花の色や、 パンケーキの明るいピンクや黄緑、スパイスの強烈な赤や黄色、 風船屋が売る色とりどりの風船。 無秩序なまでに賑やかなこの雰囲気こそが市場だ。
うさぎは様々な店が並ぶ中、目的のマンギスを見つけた。
きりんが「マンギスをください」と告げると、
果物屋のおばさんはマンギスを一掴みし、懐かしい形の秤で重さを量って
きりんに手渡した。
おみやげ屋の店先で花の形のろうそくを見ていたら、
電卓を持ったお姉さんが出てきて、電卓に60,000という数字を並べ、
カタコトの日本語で言った。
「ヤスイ、ヤスイ、ユー、キメル イクラ? イクラ?」
電卓を差し出してくる所をみると、
どうやら、電卓に希望価格を打ち込んでみろ、ということらしい。
きりんが袋を三つ持ち上げた。 お姉さんは電卓の数字を3倍し、そこから思わせぶりにちょっと引いて、 168,000という数字をきりんに見せた。 きりんは、電卓に、50,000と打ち込んだ。 お姉さんは息を飲み、呆れた顔をして見せた。 となりで見ていたもう一人の店番のオバチャンは渋い顔で首を横に振った。 うさぎは、ちょっと値切りすぎたのではないかと思ってドキドキした。
けれどもきりんは動じなかった。 彼はニッコリ笑って「ノーサンキュー」と言い、そこを去りかけた。 すると、お姉さんはきりんを引きとめ、75,000という数字を見せた。 それを60,000に値切るきりん。 お姉さんが渋い顔でそれを65,000に書き換え、ここで交渉成立。 結局、最初一袋で60,000ルピーだったはずのろうそくは、 3つで65,000ルピーにまで下がった。 どうなることかとヒヤヒヤしていたうさぎは、 商品と代金を交換するや否や、 お姉さんとオバチャンが「アリガト」と言いながら笑顔に戻ったのを見てホッとした。