プラハ二日目は午前中にプラハ城、午後は一旦ホテルに戻って休み、夕方から旧市街広場、ヴァーラーツ広場、ホテルのあるアンディエル駅前のクリスマスマーケットをはしごしてきました。
昨日は聖ミクラーシュの日。聖ミクラーシュというのはチェコではサンタクロースにあたる聖人で、チェコでは毎年12月5日ごろ、悪魔と天使をお供に従え「あなたは一年良い子にしていたかな?」と子供たちに聞いて回るという風習があるのだそうです。そして良い子には飴を、悪魔が怖くて泣いてしまったり、悪い子には木の棒を渡す。
旧市街広場では特設ステージで劇もやっていました。頭にピカピカ光る角をつけ、おとうさんに肩車された2、3歳のちびっこたちがたくさんいました。
大人たちは道化役に天使が何か一言言うたびに大笑いしていましたが、子供たちはぽかんとしながら見ていました。わたしも残念ながら何を言っているのか全然分からず。výborný(素晴らしい)とかdobrý(よろしい)とか、知ってる単語がたまにある程度。おそらく2、3歳の子供たちもそうではなかったかと。
ところで午前中プラハ城に行く時、チェコ語で道を尋ねるという経験をしました。
地下鉄をB線とA線を乗り継いで行ったのですが、ちょっと冒険心を起こし、プラハ城の裏手にある駅で降りたら、観光客が全然おらず、城へどう行くのか分からない。仕方がなく、道行く人に道を尋ねたのです。おととい地元の人に英語で尋ねたら首を横に振られてしまったので、いきなりチェコ語で挑戦してみました。
こういう場合、道を「尋ねる」のは簡単。Nemoで覚えた Prosím vás , kde je hrad(すみません、お城はどこですか?)と言いました。
問題は返答が聞き取れるかどうかです。道案内は方角を指で示したりするジェスチャーがあるので、話の内容が比較的把握しやすいとはいえ、正直ドキドキしました。
でも分かった!
「ここをずっとまっすぐ行って、22番のトラムが走っている道で右に曲がり、道に沿ってずっとお行きなさい。ここから15分くらいで着きますよ」と言ってたと思う。
勝因は数字が聞き取れたことです。「22番のトラム」、「歩いて15分」というところが確信を持って分かった。何しろ降りた駅の名前が Hradčanská(城地区)だったから、城までもっとずっと近いと思っていたので、もし15分というのが分からなかったら、途中で不安になったと思う。聞き取れてよかったです。
でも実はこれ、チェコ語の知識ではない。Nemoの無料バージョンでは数字は3までしか出てこないので(笑)。ロシア語の数を知っていたのが助かりました。ほとんど同じなんですね。22も15も。なので分かったんです。
ウクライナ人の先生が「チェコ人やポーランド人とはしばらく話してると、お互い母語で喋っていても会話になる」と言っていましたが、確かにそうかも。昨日はけっこう街でロシア語を聞きましたが、「これはチェコ語ではなくロシア語だ」ってことはすぐ分かる。パッと聞いた感じが違うので。でも細かく見るとやはり似ているんでしょうね。
ほんと、外国語って無駄にならないなあー。ちょびっとでもチェコ語、そしてロシア語をやっててよかったです!