きりんとうさぎが「ウィスラー」という地名を知ったのは先シーズン、ちょうど1年前(1999年)のことであった。 たまたま旅行代理店の店頭でもらってきたスキーツアーのパンフレットで、 初めてその名を知ったのだ。
だが、パンフレットを読んでみてビックリ!
ウィスラー山はコース数100、標高差1500メートル余り、最長滑走距離11キロの大ゲレンデであるという。
しかも、この大ウィスラー山のすぐ隣には、それと同規模のブラッコム山があり、
二山合わせて日本最大のゲレンデのなんと8倍の広さを誇るというから、二度ビックリである。
さしもの大カナダ、いやそれにアメリカ合衆国まで合わせても、
二山合わせてこの規模のゲレンデは他には類がないらしく、
ウィスラー&ブラッコムは、押しも押されぬ「北米最大のゲレンデ」なのだそうだ。
これまで「カナダに行きたい」とか「海外までスキーに行ってみたい」
とは別段思ってはいなかったきりんとうさぎであったが、そのギネス的な広さを思い浮かべたら、
矢も盾もたまらず、ウィスラーに行ってみたくなった。
しかも運のいいことに、このパンフレットの巻頭には、
スキーツアーに素人のうさぎたちでも一目で安いと分かる激安ツアーまで用意されていた。
これは即申し込むっきゃない!
即断即決、まさに電光石火のごとく、このパンフレットを見た翌日には代理店に電話を入れた。
だが、既に全出発日について、このキャンペーンツアーは売り切れており、
我々は失意のうちにも翌年のリベンジに向け、斑尾高原でスキーの修練を積んだのであった。
で、今シーズン(2000年)。
今年こそはと、まずはパンフレット入手のため、9月の半ばから、
きりんが毎日、通勤途中に旅行代理店数社にチェックを入れ始めた。
しかしお目当てのパンフレットはなかなか手に入らず、
10月も半ばにうさぎがたまたま用事で訪れた街で見つけてゲット。
その翌朝には予約を入れたが、
それでも第一希望のバンフにも立ち寄る8日間のツアーは全出発日に関して既に売り切れており、
ようやくこのウィスラーのみ6日間のツアーの、たった一日の空きに滑り込んだ。
後から冷静になって考えてみれば、こんな苦労をせずとも、旅行会社に直接電話で問い合わせればよかったのだが‥。
さて、こうして辛くも手に入れた激安ツアーの価格とは、ウィスラーの人気コンドミニアム、 デルタ・ウィスラービレッジスイーツ指定の6日間コースで大人が57,800円、子どもが52,800円。 ちなみに、バンフにも立ち寄る8日間ツアーは、ウィスラーでの3泊にバンフ・スプリングス指定の3泊を足して、 それよりほんの2千円アップという激安ぶりであった。 シーズン開始直後とはいえ、一体どういうからくりで、こんな格安航空券よりも安いツアーが生まれるのだろう? 本当に不思議である。
ともかく。今回の目標は、もちろん、このスーパーゲレンデに華麗な(?!)シュプールを描くことである。
それに、寿司が食べたい。
わざわざ海外へ行って寿司、というのも妙な話だが、最近カナダでは日本食が流行していて、
いろいろオリジナルなメニューもあるらしいのだ。
もともと海に近い場所だから魚介類の新鮮さには期待が持てるし、カナダはサーモンが特産品でもある。
そういうわけで、やっぱりここは一つ、寿司を食してきたいのであった。