Essay  きりんの旅ヒント

【 シュノーケリング 】

単に棒をくわえて足ひれをつけるだけ。簡単じゃん。
やる前はそう思っていた。

どこかのホームページで、1週間お風呂で練習したという書込みがあったが、 何を練習したんだろうと不思議だった。
ストローくわえて水を飲むのと変わらないじゃん。まあ、ちょっと太いけど。
いや、水を飲んじゃいけないんだ。空気を吸わなくちゃ。
でもストローくわえて空気吸うのも特に難しいとも思えないし。
まあ、何とかなるでしょ。そう思って旅行に出発した。

島への船の中では、シュノーケリングのレッスンビデオが流れていた。
何とかなるとはいってもちゃんと見ておかなくては。そう思ってビデオを見ていた。
歯をむき出して口をイーって横に大きく開ける。 そうして、先端の部分をくわえる。(フムフム)
後はめがねをつけてからゴムを後ろに回して留める。(それで終わりか)
それ程難しい作業ではない。

島に着くと、シュノーケリングセットは無料で借りられたので、さあ挑戦。
ビデオの通りに歯をむき出して口をイーって横に大きく開けて、先端の部分をくわえる。
なんか変な感じだけど特に問題なし。
めがねをつけて。うーん、普段のめがねを着けたままだとちょっと難しいか。
普段のめがねを外して水中眼鏡をかける。あまり良く見えないな。
よし、とりあえず海へ入ってみよう。うーん、足ひれつけていると歩きにくいなあ。
それに、これをくわえていると、なんか息苦しい。 意識して呼吸をしないと酸欠になりそうだ。
横を見るとうさぎは早くも断念。 普段鼻で呼吸しているので、急に口で呼吸しろといわれても難しいらしい。
子供達もうまく装着できないでいたので手伝って何とか形にはなったが、 近くに珊瑚はないし、この状態で泳いで行くのは無理そうだ。
結局、シュノーケリングはあきらめて、波打ち際で遊ぶ事にした。
近くに、小さな魚が一杯泳いでいるところを見つけたので、 そこでしばらく魚と戯れて遊んでいた。

簡単だと思ったシュノーケリングは、思ったよりも難しくまともに出来なかった。

でも楽しめたからいいか?

2002年6月1日 きりん

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