Essay  きりんの旅ヒント

【 腹痛 】

海外旅行では気候も環境も食べ物も変わるので、 病気や怪我をする事はそれ程珍しいことではない。
子連れなので特に注意しているつもりだが、 毎回必ずと言っていい程、病気や怪我に見舞われる。 幸い今まで大事に至ったことは無いが、 医者にかかった事もあるし帰ってきてから医者に直行という事もあった。

きりんが一番ひどかったのはグアム旅行の時。

ウェスティンホテルのプールで泳いだ後、 グランドハイアットのプールへ行ったときにはダウン寸前。 ビーチチェアーでほとんど寝ていた。
頭も痛いが、お腹が異様に痛い。 トイレにいって戻したが、いくら戻しても嘔吐が止まらず、 吐くものがないので胃が痙攣してしまって、 立ってもいられず壁に張り付いてのた打ち回っていた。
30分から1時間くらいたった様な気がしたが、実際の時間は定かではない。
嘔吐した後は、少し楽になったが、胃が筋肉痛を起こしている様な感じだった。
結局その日は、食事もとれずホテルへ帰るのがやっとだった。 おいしいケーキを食べ損ねたのが今でも悔しい。
次の日も朝からお腹がきりきり痛んだ。 そして、その日もプールへ行く予定だったが、きりんは一人留守番。 特に医者を呼ぶことはしなかったが、1日ベットで寝ていた。
一つだけ良かった事は、アメリカ版のポケモンが見れたこと。 たいした事ではないが、あの苦しみの中の唯一の楽しみだったので、 自慢の種ができた事はとても嬉しかった。

原因は、ウェスティンのプールで泳いだ後、 セブンイレブンでジュースとスムージーを買って飲んだ事だと思う。
このジュースとスムージーの量が半端ではなかった。 紙コップではあるが、1リットルは入ると思われる馬鹿でかいもので、 みんなはお腹いっぱいで残してしまったので、 もったいないからきりんが全部飲んでしまった。 その時も飲んでから、ちょっとまずいかもって感じたので、 お腹を冷やさない様にタオルをあてていたが、 時すでに遅しと言うところであろう。

きりんの様なくいしんぼは我が家の娘くらいなので、心配ないとは思うが、 海外、特にアメリカでは、 何でも量が多いので、食べ過ぎ、飲みすぎには十分注意した方が良い。

この後の旅行では、娘達に食べ過ぎ飲み過ぎ無い様に常に言い聞かせているが、 実は自分に言い聞かせているのが本音。
言い聞かせながらも、つい食べ過ぎてしまうのが常であるが、 一線は超えないようになった。
あの時の苦しみは忘れ様がないから。

2002年6月29日 きりん

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