【 マーライオン 】
ブリュッセルの「小便小僧」、コペンハーゲンの「人魚姫」とともに、
世界3大がっかりの1つだったマーライオンが、
セントーサで巨大になって蘇っていました。
これらに似たものは、日本にもたくさんありますが、
その一つに日光東照宮の眠り猫があります。
小学生の時、修学旅行で見たその猫は、
始めはどこにあるかさえもわからない様な物でした。
左甚五郎(ひだりじんごろう)作の国宝らしいですが、
どこに価値があるのかさえ分からなかったですね。
これががっかりの最初だったと思います。
同じようでも、高徳院の鎌倉大仏を見た時には、感動というか、驚きでいっぱいでした。
こちらも国宝ですが、もちろん眠り猫よりも価値があるという訳ではありませんよね。
でも、小学生の私には何かとてつもなくすごいものに思えました。
ただ大きいというだけでこれほど感動するものだとは思っても見なかった事です。
そして、今回見たマーライオン。
元々は、マーライオン・パークにあったものですが、
現在はシンガポールに3体あるそうです。
今回は、2体しか見れませんでしたが、
セントーサ島の巨大なマーライオンには正直びっくりしました。
レーザー光線で浮かびあがるその勇姿。その頂上から見る景色はとても美しかったです。
(昼間は景色を見ない方が良いと昼間も上ったうさぎは言っていましたが。)
マーライオン・パークのものは船から見たのですが、
とても小さく何がなんだか分からないうちに終わってしまいました。
ちょうど工事中という事もありましたけどね。
2つを見て、シンガポールの人がセントーサに巨大なマーライオンを作った気持ちが良く分かりました。
自分達がとても大事に思ってるものを、
見る人がいつもがっかりして帰るのはプライドが許さなかったのでしょうね。
しかし、小便小僧と人魚姫が巨大化するっていうのは、
想像するだけでもちょっと怖いですね。
2002年9月14日 きりん