ゴールドクラブはクラブハウスの二階の殆どを占める、広い広いレストランだった。
レオパレスのマークになっているヒョウだか何だか(レオってライオンだと思うけど)の壁紙が張ってあって、
内装もなかなかゴージャス。
でも、ここもお客はうさぎたちの他には、台湾人とおぼしき家族連れと、西洋人カップルのみ。
「こんなんでやってかれるのかな?」というセリフがまた口をついて出る。
後から考えれば、まだここは他のお客を見かけただけ、レオパレスにしては「混んでいた」のだが。
さて、朝食メニューは二種類、「アメリカンブレクファスト」と「日本食」の定食のみ。
けれど、それぞれビュッフェ付きだ。
アメリカンの方は、いかにもアメリカ風のソーセージと卵の朝食で、
日本食は、日本の宿屋の朝食と見た目も味も全く変わらなかった。
メニューは、大きな海老の蒸し物、ホネまで食べられるサンマの煮つけ、納豆ご飯、ひじきの煮物、蕗と鰹の佃煮、
赤だしのみそ汁。品数からしても、内容からしても、同じ値段(1500円)のアメリカンよりも断然お得な気がする。
まあアメリカンだって、ビュッフェでいくらでも補えるのだけれど。
ビュッフェには、パンや飲み物やコーンフレーク、サラダが並んでいた。
こういうのを前にすると、あれこれ試してみなくては気が済まないのが、うさぎの性。
定食が配膳される前についビュッフェで一通りのものを取ってきてしまったら、食べきれなくなってしまった。
もともと定食だけで、ビュッフェなどなくても充分な量なのだ。
四人分はとても食べきれず、残ったものはテイクアウトして部屋に持って帰ることにした。
ビュッフェでテイクアウトなんて、ずうずうしいかなと思ったのだが、テイクアウトを依頼すると、
快く発砲スチロールの箱に詰めてくれた。
ゴールドクラブを出たところに、レオパレスの立体地図模型があった。 隅にはボタンがたくさん並び、押すと、あちこちで赤いランプが点灯して、様々な施設の位置を示してくれる。 これを見たって、まったくこのリゾートは、何がなんだかわからないくらい広い。 ラクエスタ周辺だけだって充分広々しているのに、それを取り巻く27ホールのゴルフコース、 更にその向こうにヴィラが点在している。 計画では、将来ゴルフコースが45ホールに、そしてどこかに一大ショッピングセンターを作る計画もあるらしい。 それがいつのことなのかは分からないが、このリゾートが完璧な姿になった姿をまた見てみたいと思った。