Hawaii  オアフ島ワイキキビーチ

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【 ジャーマンズ・ルアウを選んだ訳 】

やっぱり、ハワイに来たら、海で遊ばなくっちゃ!  キングスビレッジから帰ると、今日もまたみんなでワイキキビーチへと繰り出した。 あんまり長くは遊べなかったけれど。今日はあとの予定が詰まっているから。

一時間半ほどビーチで遊び、部屋に帰ってきてシャワーを浴びさせると、ねねちゃんはパジャマに着替え始めた。 おやおや、まだ夕方だよ? まだ寝る時間じゃあないんですけれど。 どうやらねねちゃん、今日はもうすっかり疲れてしまったみたい。

でも、今日はこれから"Germaine's Luau"(ジャーマンズ・ルアウ)に行く。ママは慌ててねねちゃんに服を着せた。

ジャーマンズ・ルアウは、ワイキキから離れた、ホノルル空港近くのビーチで開かれる宴だ。 "ルアウ"というのはハワイ語で"宴"という意味らしく、他にも"パラダイスコーブ・ルアウ"というのがあった。

パラダイスコーブ・ルアウに関しては、オプショナルツアーとして、ツアー会社が扱っていたし、 日本語のフリーペーパーにも宣伝が出ていた。海から地引網をみんなで引き上げたり、 土の中でおイモや肉を蒸し焼きにするのを見たりする写真がガイドブックにも載っていて、 ママは異国情緒溢れるイベントが大好きだから、このハワイの宴にもぜひ参加してみたいと思った。

でも、パパはそう思っていなかった。どうしてかっていうと、お金が掛かるから。
「ツアー代金というのは、旅行会社の利潤がほとんど乗っていない。 旅行会社が儲けるのは、もっぱら利益率の高いオプショナルツアーからである」とどこかで読んだパパは、 オプショナルツアーと聞くだけで身震いが出るほどにオプショナルツアーを毛嫌いしていた。 絶対に旅行会社に利潤を上げさせてはならない、と心に決めているらしく、だから、ママがルアウに行きたい、 って言ったときにも、大反対したのだ。
「考えてもみなよ。一人40ドルっていったら二人で1万円だよ? そんなにお金をかけてまで、見るほどのものかあ?」って。

でも、それでもママはどうしてもルアウに参加したかった。 それで、フリーペーパーをとっくり返しひっくり返しして、安いツアーを一生懸命捜した。 そうして探し出したのが、英語版のフリーペーパーに載っていた"ジャーマンズ・ルアウ"だった。 価格は一人32.99ドル。パパはそれでも高いとブツブツ言っていたけれど、 旅行会社の窓口で申し込むより14ドルと2セント安く上げた、ということで何とか納得してもらった。

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