Minnesota  ホストマザーに会いに

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1976年8月6日(金)の日記

農場

またフェアに行って、家畜を見たり4H(農業団体)の子供の作品を見たりしました。 あっ、手品も見ましたよ。

それからメアリーとプールに行って泳ぎました。 2つプールがあって、深さが1つ10フィート(約3m)、1つは3フィート(約1m)です。 1mのプールの方にしたんだけど、 これもけっこう深くて、浅いところが1m、深いところになると1.5mありました。

さあ!! それからfarmに行って馬に乗りました。 今日は結婚式を見に行くか、馬に乗るかと言われてさんざん迷って、やっと馬に決めたんだけど、 そうしてよかった。 大きな土地に初めて足を踏み入れたんだもの!!

ずうっと地平線が続いていて、世界全部が見えるんじゃないかと思いました。 そのうちには男の子が6人もいて、女の子の赤ちゃんが2人いました。

家畜を見て、さあ! 馬に乗りました。 はじめは少し怖かった。 馬が最初動いたときはドキンとした。 でもだんだん慣れてくるとおもしろくなりました。 長い旅(?)が終わったときはつまらなかった。

2回ばかり馬に乗って広い広い農地(草原)を旅してもどってきたら、 男の子たちが、いっしょにコーンを取りにこないか、というのでいっしょに行きました。

ずーっとむこうのコーン畑にコーンを取りに行くとき、 小さい男の子が走っては転んで、走っては転んで、ころがるようにしていったのを、 とってもいいなと思いました。

男の子たちは、みんな泥だらけでみすぼらしい服を着ていました。 でもなんだかすごくほほえましくて‥、この草原がいつまでも続いたらどんなに良いか‥と、 本気で思いました。

ああ、わたしもステイ先が農家だったらよかったのに、と思いました。 こんなにすばらしいところで1ヶ月兄弟たちと転げまわったり馬に乗って暮らせたら良かったのに。

そりゃあ私は一人っ子だから、わがままを通したり、甘えたり、いろんなものが買ってもらえる。 だけど、私はそれより、広い土地と兄弟がほしい!! 調査書を少しでも変えて書いていたら、子だくさんの農家のうちの子になっていたかもしれない。

アメリカに来られただけでも自分はしあわせなんだって何度も思った。 ぜいたくだ、わがままだ、ないものねだりだ、って自分に言い聞かせた。 だけどずっとここにいたかった。広い土地にいたかった。 新しい人を紹介されるたびに、「その人のうち、農家?」と聞いてしまいます。

<<<   ――   8月6日   ――   >>>
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