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Whistler〜Vancouver in 2002

ウィスラーにて

< 三日目 >

 カヤック 

待望のカヤック。
グリーン レイクより、アルタ レイクの方が、景色が綺麗な気がして
アルタ レイクに行く。
カヌーもカヤックも、一人いくらではなく、1艘で何時間 という借り方です。
夫と下の娘、私と上の娘というコンビで1時間コースを選択。
C$15×2艘で、ここはカードは使えず現金のみです。

夫と下の娘の乗ったカヤックが漕いで出るのをビデオ撮影した後
我々もスタート。

快適!!楽しい!!
思ったより、簡単!

お互いのボートを近づけて写真をとったりしてから、夫が
「そろそろ岸に戻らないと、時間過ぎてしまうぞ。」
「そうだね。じゃ、戻りましょう。」・・・・

ところが・・・・
知らず知らずに、どんどん風で流されていたらしく
(確かに、今日は風が強かった。
漕がなくても進む と喜んでいたのは、流されていたからだったのね。)
方向転換しようとしても、ボートが回せない。
湖の中心からどんどん風が強くなり、自分の意思に反して進行方向に進んでしまう。
「右でブレーキ、左漕ぐ!」と夫の厳しい激が何度も飛ぶ。
さっきまで笑っていた余裕は無く、必死でオールを動かすが
9才程度の娘の力なんてたかが知れており、私一人で必死に漕ぐ。

どうにも回せない。泣きそうな気持ちを抑えて、必死で漕ぐ。
どんどんどんどん流されて、水草の生えている対岸にまではまってしまった。
この対岸が岸ならまだしも、何処にも停泊できる場所は無く、川に繋がっている。

「どうしよう・・・・どうしよう・・・・どうしよう・・・・・」
でもさ、さっきおじさん数人が楽しげにカヤッキングしていたよね!?
あのおじさん達は、一体何処へ行ってしまったの?
もしかして、この川を下って行ったの!?
エー・・・でも、このまま行ってしまったら、何処へ行ってしまうの?
「仕方ない。川を行ってみよう。」と、夫が言う。
日本なら、携帯で助けを呼べるのに・・・・

おそるおそる川の流れに沿って進む。
しばらくすると、個人宅の桟橋があった。
ワラをも掴むってこういう事を言うのね。
私は必死で、桟橋に捕まり、夫は自分のカヤックを浅瀬に乗り上げ、下船。
桟橋から私達のボートを引き寄せ、ロープで杭に縛り付ける。

はぁー・・・・・
へたへたとカヤックから降りると、4人とも、パンツまでびしょぬれ。
ここから、カヤックを借りた場所まで歩いて帰るしかないのかな!?
かなり距離あるぞ。
こんなに疲れきっているのに、もう歩けない・・・

ふっと、娘達を見ると、
カヤックと一緒にレンタルしたライフジャケットの背中に
なにやら数字が書いてある。
これは、もしやレンタル ショップの電話番号じゃない!?
明るい光が見えてきた。
一人の男性を発見。
彼に事情を説明、
電話で助けを読んでくれるようにお願いすると快く引き受けてくれた。
こういう時、人の親切が身にしみる。

20分くらい待っただろうか・・・
てっきり、カヤックを積めるような大型車で迎えに来てくれると思いきや、
ジェット ボートでのお迎えでした。
カヤック2艘を、ジェット ボートにくくりつけ
我々はジェット ボートに乗せていただき、
水しぶきをあげながら無事救助された というわけです。

救援費用も、エキストラ チャージ(時間オーバー)も取らず
マタマタ、CANADIANの親切に感動!!

ホテルに戻り、冷え切った身体をシャワーで温め、
部屋でランチしてから、気を取り直し、プールへ出向いた次第です。
今でこそ笑い話で済みますが、本当に不安な時間でした。

 夕食 

今日の夕食は、ちょっとヴィレッジから離れたお店。
これは、どうやって調べ出したのか、忘れてしまったが
きっと、美味しそうな画像にマタ誘惑されたんだと思います。
場所は、現地マップで確認して初めて、ちょっと離れている事を知りました。

歩いては遠そうなので、車で行く事にしたのですが
到着した先は、「えーーーー!?」というような場所。
本当に、ここがレストラン?
1Fは、ちょっとしたコンビニになっていて
地元の人間で結構繁盛している。
看板も無い、ドアも普通の家みたい。
ちょっと、怪しげだし・・・・

そーっとドアを開くと、陽気なお兄さんが声をかけてくれる。
聞いてみても、本当にここが、私が探し出してきたお店らしい。
夫に「どうする!?」と聞くと
「せっかく来たのだし、美味しそうな匂いもするよ。」という事で
入ってみることに・・・・

すると、さっきのお兄さんが他の誰かを呼んでいる様子。
向こうから、日本人らしき女性が・・・
本当に、「こんなお店に日本人がいるの!?」と思うようなお店だったのです。

「日本人でいらっしゃいますか?」「はい。」
話してみると、ヴィレッジでは余り見かけないけれど
ワーキング ホリデーがある国だから、日本人は多いらしい。
彼女も、その一人で、スキーの勉強中。

メキシカンのお店で、とても美味しく、お値段は非常にお安かったです。
お店の名前は"Gaitors"と言います。

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