12月18日はユネスコが定めた「国連アラビア語デー」。わたしの母校アラブイスラーム学院でも、毎年これを祝して記念式典やシンポジウムが行われます。
国連言語デー
「国連アラビア語の日(UN Arabic Language Day)」は、2010年に制定されたばかりのまだ新しい記念日です。
これまでアラビア語だけにあるものと思っていましたが、今日たまたまロシア語の辞書で「ロシア語の日(День русского языка)」という言葉を見つけ、他の言語の日もあることを知りました。
国連公用語は、英語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、アラビア語の6つ。どの言語にもそれぞれ記念日があるようです。どの日もアラビア語デー同様、2010年に一斉に制定されたようです。
日付の意味
それぞれの日付には意味があるようです。
月日 | 言語 | 名称 | 日付の由来 |
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3月20日 | フランス語 | UN French Language Day Journée de la langue française | フランコフォニーデー |
4月20日 | 中国語 | UN Chinese Language Day 中文日(Zhōngwén rì) | 穀雨が始まる時期 |
4月23日 | スペイン語 | UN Spanish Language Day Día del Idioma Español | セルバンテスの命日 |
4月23日 | 英語 | UN English Language Day English Language Day | シェイクスピアの命日 |
6月 6日 | ロシア語 | UN Russian Language Day День русского языка | プーシキンの誕生日 |
12月18日 | アラビア語 | UN Arabic Language Day اليوم العالمي للغة العربية | 国連公用語制定日 |
フランス語デーは、フランス語圏およびフランス語が促進した人権概念に賛同する国々が集うフランコフォニー国際機関の創立記念日にあたるそうです。
中国語デーは、蒼頡(そうけつ)が漢字を考案したとき、神々が穀物の雨を降らせたという伝説に基づき、穀雨が始まる頃が選ばれたのだそうです。
スペイン語、英語、ロシア語はいずれも文豪の生誕日もしくは命日をあてています。
国際母語デー
この六つの国連公用語デーとは別に、国際母語デー(2月21日)というのもあるようです。こちらの歴史のほうが長く、1999年に制定。言語と文化の多様性、多言語の使用、そしてあらゆる母語の尊重の推進を目的としているそうです。